観劇レビュー・感想

阿呆愛おしい喜六と「10時の方向ちゃうやん」の話(「ANOTHER WORLD」感想その1)

いち!にっ!さん!しっ!きー!ろく!ななみっ!(≧∀≦)ノシ

 

こんばんは。

宝塚男子ピエールです。

はてさてピエール先日、
紅ゆずるさんと綺咲愛里さんコンビ率いる星組東京公演、
「ANOTHER WORLD/Killer Rouge」のマイ初日を迎えてまいりました~!o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o

土曜と日曜で一回ずつ観劇することができました(* ̄∀ ̄*)

宙組の感想がだいぶ遅くなってしまった反省を生かし今回はすぐ書いておこうかなと(笑)。

ということで本日はさっそくお芝居の方の感想を書かせていただきたいと思います。

この作品、ネタバレしてても普通に楽しめる系の作品だとは思うのですが、
それでも内容知らずにご覧になりたいという方はどうぞ自己責任にてお願いできたらとm(_ _)m

 

いや~。

 

笑った笑った(≧∀≦)

 

開演直前に七海ひろきのお兄鯖ファン仲間、
ピエ茶幹事のみゅんさんがいろいろ注目ポイントをLINEで送ってくださっていたのですが。

まず日本物の定番、冒頭で真っ暗な中からパッとライトが付く、
いわゆる「チョンパ」のところについて。

みゅんさんからの情報だと、
七海くんは「10時の方向」にいるからあらかじめその方向にオペラを合わせておきなさいと。

「10時の方向」って軍人かよ!ってツッコんでたりしたんですけどね(笑)。

時計の10時の方向ってつまり真ん中から向かってやや左側。

暗闇の中、ピエールしっかりそこにオペラを合わせてスタンバっておりました( ̄^ ̄)ゞ

ドキドキ……ドキドキ……。

そしてライトが「パッ!!」と点いた瞬間ピエールの視線の先には!!

 

せおっちがいたよ(・∀・)

 

い、いや、せおっち(瀬央ゆりあさん)も後で探そうとしてたんですよ(笑)?(;・∀・)

でもこの瞬間に関しては七海くんがいるとばかり思ってガン見していたので、
「お兄鯖!?お兄鯖どこ!?(゚∇゚;)」と必死に周辺を探すもどこにもいなくて。

「どこ!?どこ!?」とついには舞台の反対側までオペラを移動させたらお兄鯖がいたのは。

 

2時の方向(笑)。

 

ちょいちょいちょいちょいちょいちょいちょい!!!!!!!

10時と2時って!!

真逆やないかーー!!!!( ;∀;)

でもあれかな?

ピエール、兵役についたことが無いから知らなかっただけで、
こういうときに「10時の方向」って言うときは舞台上の真ん中から見た方向で指すのかな?

ピエールが勘違いしてただけなのかな?

せっかくみゅんさんが教えてくれたのに、ピエールの無知のせいで申し訳ないことをしてしまった( ;∀;)

とか思ってたんですが終演後にスマホの電源入れたら。

 

10分の方向て(笑)。

 

そんな言い方聞いたことないわ!!( ;∀;)

しかも11:11になってから訂正されてもこちとらもう開演して電源切っとるわ!

っていうかチョンパとっくに終わっとるわ(笑)!!

 

11:11~!

1・1・1・1、フィーバーヾ(* ̄∀ ̄*)ノ

 

フィーバーちゃうわ!!( ;∀;)(独りツッコミ)

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阿呆愛おしい喜六さん

そんなお兄鯖が演じる喜六さん。

もう冒頭から最後まで終始、

 

阿呆(笑)。

 

いや~、噂には聞いてたけどここまで阿呆だとは(//∀//)

 

で、ちょっとご理解いただけるかどうか分からない話をしてしまうんですけどね。

ピエール、男役さんにはカッコ良くあって欲しいと思っていて、
男役さんに対して「可愛い」って言うのって何だか違和感があったんです。

理由は大きく二つあって、
一つは「カッコイイ男役になりたい」と努力している男役さんに対して「可愛い」って言ってしまうのは失礼なんじゃないかという気持ち。

もう一つは、男役と言えど女性なので「可愛い」って言われたら嬉しい人もいるでしょうし、
でもそうすると「可愛い」と言われることが男役としての進化の妨げになってしまうじゃないか、
さらにはそれが宝塚の男役という文化の衰退にも繋がってしまうんじゃないか、という思いからです。

僕は宝塚ファンになったときからずっと好きになる男役さんは「カッコイイ」と思った人たちで(ジュクジュクに熟した男役が好き)、
中堅~下級生の男役さんたちにもカッコ良くなっていくことを楽しみに応援してきましたし、
他の宝塚ファンの人たちもそうだと勝手に思い込んでいました。

けれど今って男役さんたちに対しても「可愛い」という声が溢れていて、
今は男役にもアイドル性が求められる時代になっているのか、
あるいは単に当時はネットとかも見てなかったらか知らなかっただけで、
昔から男役さんも「可愛い」と言われてきたのかは分からないのですが。

 

そんな中、先日ニコライ少尉どのが、
「『愛おしい』という感情を『可愛い』と呼んでいるのかも知れない」とおっしゃっていたのを聞いて、
何だか少し自分の中にあった違和感が解けた気がしたんです。

ピエール、大学時代の言語学の教授から、
「言語は人間が作り出したもので、長い年月の中で意味や使われ方も変化しているものであり、そういう意味では『正しい日本語』『間違った日本語』といったことを定義すること自体がナンセンス」
みたいなことを聞いたことがありまして。

以前はマイナスの意味で使われていた「やばい」という言葉が「美味しい」とか「上手い」という意味で使われるようになっているように、
「可愛い」という言葉も僕が思っていた意味を超えて「愛おしい」という気持ちが表現されているのかなと。

そういう意味で、七海くんの喜六という役。

 

めっちゃ阿呆可愛いです(//∀//)

 

今回の「ANOTHER WORLD」のような世界観の作品での役としての可愛らしさと、
本来の芸名での男役として「可愛い」と言われることとはまた別というのもあるのですが。

あとは、男役としてまだまだ駆け出しの下級生が女の子として「可愛い」と言われるのと、
ある程度男役を極めた上級生が時折見せる抜け感みたいなものに対する「可愛い」とは違うのかも知れません。

世界有数のダンディさを誇るジョージ・クルーニーが苺パフェとか食べてたら「カッコイイけど可愛い」って思いますし(笑)。

でも、今までずっと男役に「可愛い」と言うのを頑なに拒否していた自分が、
「七海ひろきの喜六は可愛い」とあっさり言ってしまうのって「結局贔屓ならいいってことか」みたいになってしまってズルいような気もして。

男役さんでも女役を演じているのを見て「可愛い」と思うのは間違ってないと思いますし、
女役じゃなくても「愛おしい」すなわち「可愛い」と表される役もあるんだなと分かった気がします。

実際、喜六は可愛いし、七海くんも可愛いキャラとして喜六の役作りをしていると思うので、
「喜六カッコイイ~!(≧∀≦)」っていうのは違う気がしますし(笑)、
喜六を「可愛い」と表現することを否定するわけではないのですが、
いきなり「可愛い」という言葉を使うのも何だかアレなのでピエールは個人的に喜六のことをこう表現したいと思います。

 

阿呆愛おしい(⌒∇⌒)

 

本当に……喜六は愛おしいよ……阿呆だけど……(笑)。

喜六の阿呆愛おしいポイント集

既にご観劇された方はもうどの辺が阿呆愛おしいか存分にお分かりだと思うんですけどね、
とりあえずピエールが覚えている箇所を挙げさせていただきますと。

まず服がボロいところー(⌒∇⌒)(失礼)

これはみゅんさんの情報通り、
冒頭の康次郎の「ワクワクウキウキソング」の後にさっそく喜六が登場するんですが、
見るからに貧乏そうな色味の衣装で(笑)。

そりゃそうですよね~。

貧乏じゃなかったらもっと新鮮な鯖が食べれたはずなのに( ;∀;)

そもそも5日前にさばいた鯖の刺身を食べて「コロッ」ってところが阿呆愛おしいですよね(笑)。

ちなみにこの冒頭の貧乏な服は丈が短くておみ足が露わになってるんですが。

背が高いのにこんな丈の短い服着てパタパタしてるのがまた余計に阿呆っぽくて愛おしい(笑)。

 

それから「サッカー少年」こと礼真琴さん演じる徳三郎に出会い、
彼らが河豚の毒に当たって死んでしまったという経緯を聞いて、

「鯖と河豚、海の仲間やおまへんか~!(⌒∇⌒)」

とはしゃぐのがもう本当に愛おしい(//∀//)

でも、以前Twitterで少年ファンのフォロワーさんが、
「カイちゃんファンの人たちは鯖いっぱい食べれていいなぁ……フグなんてそうそう食べれないもん(´・ω・`)」
って言っているのを見かけました(笑)。

 

あと最初から最後までずっとぴょんぴょん飛び跳ねるような動きしてるんですが。

まともな成人男性の動きじゃないですよねアレ(笑)(//∀//)

で、手足をパタパタさせているので最初は「ペンギンみたいだな~」と思っていたんですが。

ピエール、途中から思いましてん。

むしろ鯖の動きやおまへんか?( ̄∀ ̄)

そう、鯖に当たって「コロッ」と逝ってしまった喜六には、
きっと鯖の霊が憑りついてしまっていたのですね!

未だかつて鯖に憑りつかれた人間がいたでしょうか……(笑)。

そんなところもまたいと阿呆愛おしい(⌒∇⌒)

タカラヅカニュースの初日映像でも流れましたが、
あの世で活躍する「冥途歌劇団」の話を聞いた喜六が「幽霊のラインダンスってどないして足上げまんねんやろな?こうか?こうか?(⌒∇⌒)」って言って、
両足でひょいひょい飛び跳ねる動きが本当に、

 

阿呆(笑)。

 

あの動きはもうアザラシそのものですよね(//∀//)

それと実際にラインダンスを康次郎一行が見物するシーンがあるんですが、
そこでまるで階段降りみたいに一人ずつ降りて来るの真似するところがありまして。

でも喜六が降りて来るところでは、
決めポーズのところで「ぴょいん♪」みたいな間の抜けた効果音になって、
喜六も「ぴょいん♪(⌒∇⌒)」って飛び跳ねてるんです(//∀//)

世界が喜六を馬鹿にしているかのようなあの瞬間はぜひ見逃さないで欲しい(笑)。

 

はい、例のごとくお兄鯖の話で長くなってきたので、
別の方々についてなどはまた次回書かせていただきたいなと。

喜六という男はホントに阿呆ですが、
でもこれだけ阿呆に徹することができるのも、
研16の男役だからこそ出せる「愛おしさ」「可愛さ」なんだと思います。

喜六という役を通してますます七海くんが好きになりましたし、
ホントに七海ひろきという男役はどこに出しても恥ずかしくない……いやある意味恥ずかしい阿呆っぷりですが(笑)。

そんな阿呆っぷりも含めて七海ひろきという男役が地獄の底から愛おしゅうございます!(≧∀≦)

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