誰が見ても生き方がカッコいい役(「霧深きエルベのほとり」感想その1)
かーーーーもーーーめーーよーーーーーーーー( ;∀;)
こんばんは。
七咲ぴえるでございます。
ということで先日ご報告しました通り、ピエールついに先日、
星組大劇場公演「霧深きエルベのほとり/ESTRELLAS~星たち~」を観に遠征してまいりました。
我らが「北関東の恋人」こと七海ひろきのお兄様の退団公演でございます。
ちなみに今回の遠征は金曜~土曜だったのですが、
今回は久しぶりに姉もいっしょの遠征でして。
一人のときは夜行バスで行くのが通例になってきていたのですが、
姉は夜行バスはしんどいから無理だと言うので無難に新幹線で行ってまいりました。
しかしピエールは旅行会社のプランとか見ながらホテルの予約とかするのがすごい苦手で……。
あのパンフレットに書いてあるカレンダーのA~Hくらいの記号と金額の対応とかを見比べるのが大嫌いなのです……文字小っちゃいし全然読み解けないし……。
で、ほぼ姉に丸投げして新幹線の時間とか決めてもらってたのですが。
金曜の朝は始発の新幹線、土曜の帰りは最終の新幹線を予約していたということを当日になって知りました(笑)。
「次に遠征なんてするのいつになるか分からないから少しでも長く滞在したいじゃん」という理由らしいのですが、
いざ行ってみたら二日間とも想像以上に予定がぎっちり入ったスケジュールになってしまって。
金曜は13時からの一回公演のみだったものの、
観劇前にお昼食べたり殿堂行ったりしてたらあっという間に時間が経ってしまい、
終演後はちょっと買い物していったんホテルにチェックインして、
夜は今回もピエ茶を開催していただいたので姉と別行動ですぐにまた外に出て(ちなみに寄り道して梅田のキディランドでマーベルグッズを買いあさってました)。
土曜はマチソワだったのですが、朝はどうしても食べたかったフルールのたこ焼き&明石焼きをすごいスピードで食べ、
マチネとソワレの間も大急ぎでお昼を食べて、
ソワレ終わった後はこの日発売された舞台写真を買いにキャトルに行ったり。
たぶん実際に動いてるときはアドレナリン的なものが出てるんだと思うんですが、
新幹線に乗ってお弁当食べてようやく一息ついたら一気に疲労と眠気に襲われました( ̄∀ ̄;)
そんなこんなで二日間で3回も観ることができた感想を書きたいのですが、
何だか胸(と疲労)がいっぱいで感想がまとまらないというのが正直な気持ちです。
「思い入れるのある公演を3回も観てそんな感想かよ」って思われそうですが、
客観的というか冷静に観劇できたとも言えないのでどうぞご容赦くださいませm(_ _)m
なお、まだ東京公演はこれからですがネタバレも含んでいるかと思いますので、
未見の方はどうぞご注意くださいませm(_ _)m(こないだうっかりネタバレしちゃったら友達からこっぴどく怒られたの……ごめんよぉぉぉ……)
大階段に立つお兄様
ということでまずはお芝居の「霧深きエルベのほとり」のお話から。
何度も再演を重ねられてきたというこの作品ですが、
ピエールは映像も含めて今回初めて観た作品でございます。
なので初演との脚本や演出の違いはもちろん分かりませんので、
今回のバージョンしか知らない人間の感想というのもご理解いただけたらと。
まずは銀橋で紅ゆずるさん演じるカールの歌う主題歌とともにムーディーに始まって幕にタイトルが映し出されたと思ったら、
大階段を使った華やかなプロローグ!
このプロローグは、今回新たに追加されたんですかね?
(なんかそんな情報を見かけた気がする)
でも最初はお兄様の姿が見当たらなかったので、
お兄様!?お兄様どこ!?と探していたらやがて登場し、
大階段のセンターで歌うお兄様( ;∀;)
僕は七海ひろきという男役は、立場的にも、人気的にも、
もっともっと早くこれだけの見せ場をもらうに値する存在だったと思っています。
退団公演でようやく、大階段の真ん中に登場して歌うお兄様の姿。
この景色をどれだけ望んでいたことか……(´;ω;`)
大階段の真ん中に立って歌いながら見る客席は、
きっとお兄様自身にとってもすごく幸せな光景なんじゃないかと思います。
でも、そんなお兄様の姿こそが、ファンにとっては最高に素敵なものであって。
今客席から見える男役・七海ひろきの姿がファンにとってどれだけ幸せな景色か、
それをどうにか伝えたくて夢中で拍手を送りました。
しかも舞台上に降りてからは、
音波みのりさんと組んで踊る場面も!!
カイミノリーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!(≧∀≦)
しかもミノリーンをリフトもして、
今まで欲しくて欲しくて仕方なかったいろんな場面が詰まっていたよ……(´;ω;`)
それにしてもどうしてミノリーンはどれだけ学年を重ねても可愛さのアップデートが留まることを知らないの?( ;∀;)
さらには舞台写真にもカイミノリーンのツーショットがあって( ;∀;)
ありがとう……ただただありがとう……(成仏)。
大人の男・トビアス
そして本編ではカールの船乗り仲間のトビアスを演じるひろきのお兄様。
今回は初日映像とかも見ずに観劇に挑んだためビジュアルとかもほぼ知らない状態でしたが。
想像を遥かに超えるカッコ良さではありませんか……!
なんかとにかく古い作品という先入観があったので、
もうちょっと野暮ったい衣装とかを想像していたのですが、
(ちょっと現実離れしてそうな部分も含めて)いい感じに現代的にアレンジされていて。
トビアスさんのキャラも知らずに観たので、
当初はもっと明るく陽気な船乗りみたいな人かと思って、
それはそれでカッコイイと思うけど大人の雰囲気の役が見たかったなーとか思いながらいざ見てみたら。
めちゃくちゃ大人の男( ;∀;)
「出番は多くない」と聞いていた前評判通り、
登場している時間だけで言ったら決して長く舞台上にいる役ではなくて、
たぶん「ANOTHER WORLD」の喜六とかの方が登場時間は長かったと思うんです。
でも、喜六は喜六で大好きな役でしたが、
「宝塚の男役」「男役16年の集大成」としての最後の役としては、
こんなにふさわしいキャラクターの役を最後に見られたことが本当に幸せでした。
このトビアスという名前の役はこれまでの再演では登場していなかったんですよね?
お兄様自身も先日の「ビバ!タカラジェンヌ」で、
カールの妹と恋に落ちる船乗り仲間の人物の役を膨らませて上田久美子先生が作ってくれたというお話をされていましたし。
原型となっている役はどんな役なのか、どんな名前なのか、これまでどなたが演じていたのかも存じ上げないのですが。
けれど、トビアスという役に宝塚生活のすべてを賭けて演じようとしている男役・七海ひろきの情熱を感じました。
「一番輝いているときに去って行くのが宝塚の美学」なんてことがよく言われますが、
これだけ惜しまれながら退団していくのは本当に惜しくてもったいなくて今もまだ言葉にならないくらいに悔しくて。
たぶん、僕がこの悔しさを昇華できるのは数年かかってしまいそうな気がしているのですが。
だけど、いつか七海ひろきという男役が宝塚にいたことを振り返るとき、
「七海ひろきは本当にたくさんのファンから惜しまれながら卒業していったんだ」と、
今の時代を知らない、これから宝塚ファンになる人たちにも、
今の時代を見ていたファンとして自慢しまくってやりたいと思います。
誰が見ても生き方がカッコいい男
観劇前に立ち寄った「殿堂」の台湾公演コーナーにあった出演者のコメント、
その中に七海くんのメッセージも掲示されていて。
特に印象的だったのが以下の言葉でした。
私が宝塚に入って一番演りたかったのは、誰が見ても生き方がカッコいいなと思う男性を演じることでした。
今までそのような役になかなか出会うことができず、ようやく殤不患という男らしい役に巡り会うことができました。
こんなにも男としての生き様がカッコイイ役を演らせて頂けて、毎回すごく楽しかったですし、とても充実した公演で良い経験をさせて頂いたなと幸せに思います。
この言葉を読んだとき、なんだかすごく胸が締め付けられたのです。
悪役だけど色気のある役、主人公を陰で支える役、阿呆だけど愛されキャラの役。
いろいろな役を演じて来たお兄様ですが、
「誰が見ても生き方がカッコいいなと思うような役になかなか出会うことができず」と歯がゆい思いをしていた中で、
ようやく出会えたのが殤不患という役だったんだな、と。
あの役を演じていたときの七海くんの率直な思いを知って、
「本当に良かったね」という幸せな気持ちと、
「ようやくそんな役に出会えたばかりなのに」という惜しい気持ちが綯い交ぜになって、
嬉しいのか悲しいのか分からない涙が込み上げてきました。
でも、宝塚生活最後のトビアスという役も、お兄様は最高にカッコイイ役に作り上げて演じていると思います。
決して殤不患のように一番真ん中で生きる存在ではなく、
どちらかというと結ばれない運命の主役二人との対比として物語の対角線上にいるような役であり、
出番こそ殤不患のように多くはないけれど。
でも、16年もがき続けた果てに巡り会えた役だからこそ、
トビアスという役もこんなにもカッコよく演じることができるんだと思います。
ということで、久しぶりに感想というものを書き始めたらものすごくエネルギーを消耗してしまったので、
続きはまた後日書かせていただきますm(_ _)m
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