星風まどかさん、花組トップ娘役就任へ。
今宵も、お馴染みの顔でござる( ^ω^ )
こんばんは。
七咲ぴえるでございます。
20年前のドラマのモノマネをしてみましたがどなたか気付いていただけましたでしょうか。
ということで、本日はまた宝塚ファンの誰も予想していなかった衝撃の発表がありました。
2021年7月5日付で次期花組トップ娘役に、星風まどか(ほしかぜ まどか)が決定しましたのでお知らせいたします。
そうでしょうね。
現在はまだ宙組のトップ娘役として公演中の星風まどかさん。
この公演を最後に専科への異動が発表されていますが、
次回公演で退団される華優希さん(オハナちゃん)の後任として、
次期花組トップ娘役に就任されることが発表になりました。
まぁ、専科に異動することが発表された時点で、
その後に宙組以外のいずれかの組で再びトップに就任される予定なのではというのは、
たぶん多くの人が予想していましたよねきっと。
「噂は本当だったんだ」というツイートも見かけましたが、
今回のはどこかから情報が漏れた噂と言うより単純に前後の文脈を考えたら結論が分かる類の「噂」だったんだろうなと。
トップ娘役がスライドして他組で再びトップに就任するというのは今回が初めてではないですが、
3年前くらいの自分だったら、たぶん今回の人事に怒り狂っていたような気がします。
生徒さんをもっと大事にしろ!
専科は待機部屋じゃないぞ!
宙組ファン、花組ファン、宝塚ファンの気持ちを考えろ!
等々。
けれど今はもう、諦めてしまったと言うか。
こんな何の経緯があるのか分からない人事で生徒さんを振り回さないで欲しいとか、
ファンの気持ちももっと考えて欲しいとか、いろいろと言いたいことはあるけれど。
そもそも言ったところでどうせファンの声なんて届かないんでしょ?
という気持ちになってしまっているのが正直なところです……。
ある意味、宝塚ファンとして大人になったのかなぁ……。
組カラーのネクタイで会見に挑むパフォーマンスだけ見て「愛がある」なんて思えるほどピュアでもないですしね。
自分も年を取ってだいぶ懐古厨になってしまったのかも知れませんが、
「昔はもっと○○だった」ってどうしても感じてしまうことってやっぱりありまして。
宝塚も時代とともにいろいろ変わって来たからこそ100年以上続いていると思うので、
変わること自体は悪いことではないし必要なことではあると思うのですが。
ただどうしても、昔の方が愛があったな、って感じてしまうときはとても淋しくなります。
昔から謎の人事はたくさんあったと思いますし、
必ずしも綺麗事だけで人事を進められないんだろうなというのは分かっているつもりなんですが、
昔ってそういう大人の事情はもっと分かりにくくやってくれてた気がするんですよね。
後になってみれば、「あのときあの人が組替えしたのはこういう事情があったのか~」って気付くことは山ほどありましたが、
ここ数年ってもうそうやって隠すこともせず開き直ってるように感じると言いますか。
愛と夢の世界と言えども宝塚も利益が出ないとどうしようも無いとは思うんですけど、
昔だったら「すいません、できるだけ夢を壊さないようにはしたいんですが、収益も意識しないといけないんで……」って感じだったのが今では、
「愛?夢?知らねーよ(・∀・)」
って言われてるような気がしちゃってね……。
なんかあれですよね、ライビュが毎公演行われるようになったり、
コロナ禍で速やかに公演の配信が始まったり、
たしかにここ数年の経営的な実績は素晴らしいと思います。
これらもファンの要望に応えた結果であることは間違いないと思います。
でも、「お金を生まない要望は聞かないよ」って言われてるようにも思えてしまうのです。
「生徒を大事にしたらお金くれますか?ファンの望む人事をしたらお金くれますか?」
って言われてるように思えてしまうんですよね……。
まぁ、もっぱらB席の自分なんかがとやかく言う権利は無いか……って思うと、
もはや諦めるしかないか、という心境の今日この頃。
もちろん今回の発表を喜んでいる人もいるでしょうし、
柚香光さんと星風さんのファンという方にとっては願ったり叶ったりの人事かも知れませんし、
結局のところ人によって受け止め方なんて様々なんですけどね。
正直に言うと、星風さんが宙組のトップ娘役に就任することが発表になった当時、
僕は決して星風さんのことが好きではありませんでした。
組回りの時点で役も台詞もあって、すぐに新公ヒロインに抜擢されて、
あっさりバウヒロインに抜擢されて、と思ったら東上ヒロインも経験して、
むしろヒロインではない公演の方が少ないんじゃないかって勢いのままにトップ就任。
なんで?なんでそんなに優遇されるの??っていう気持ちで見ていました。
でも、僕のような感情を抱いた人間の冷たい目にも晒されながら、
公演ごとに成長して、最初は子どもにしか見えなかったけれどどんどんヒロインとして魅力を増していって。
気付いたら「星風まどか」という娘役さんが好きになっていて、
もう努力と実力でねじ伏せられるように好きにさせられたことが清々しいくらいで。
最初は決して好きではなかった一人のタカラジェンヌの異動を、
一転してこういう気持ちで歯がゆく思えるくらいに好きになれたのは、
ある意味では幸せなことなのかも知れません。
「アナスタシア」で星風さんの演じるアーニャは、
今まで見てきた星風さんの役の中で一番好きな役になりました。
話はちょっと逸れるんですが、僕が宝塚ファンになって最初に退団が発表されたのは、
月組トップスターだった紫吹淳さんで。
そのときの退団発表会見に同席した植田紳爾理事長(当時)が、
「あまりいろいろと噂が飛び交うと良くないので」と前置きして、
「次期トップスターは彩輝直です」とその場で明言するという異例の発表をされていました。
あのときが初めて見る退団発表会見だったのでそれが普通なのかと思ってたんですが、
よく考えたらトップスターの退団と同時に次期トップが発表されるってすごいことですよね。
でも、今思うと生徒さんたちやファンの気持ちを配慮した対応だったのでは、と、
今日一日ずっと思い出しておりました。
既に決まった以上、星風さんはトップとしてスライドするという異例の境遇も後になったら良い経験だったと思えるくらい、
花組でも素晴らしいヒロインとして活躍して欲しいと願っています。
そして、次に遠からずあるであろう月組の次期トップコンビの発表が、
宝塚らしい愛と夢を感じさせてくれるものであることを願うばかりです。
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