観劇レビュー・感想

もう一度映画を観たくなる(「オーム・シャンティ・オーム」初日感想その2)

こんばんは。

宝塚男子ピエールです。

先日、サンシャインニコライどのから和牛というお笑い芸人コンビの話を聞き、
「あの屁理屈こねる感じの芸風、ピエールさん絶対好きだと思います」
と勧められたので先ほどYouTubeで見てみたのですが、
好きになるどころか先日名前も知らずに見ていて「超面白い!」と思って名前が知りたかったコンビでした(笑)。

すごいな~、サンシャインニコライどの、ピエールの笑いのツボを見抜いてらっしゃる( ̄∀ ̄)

 

ということで本日は星組新トップコンビ紅ゆずるさんと綺咲愛里さんのプレお披露目公演、
「オーム・シャンティ・オーム~恋する輪廻~」の感想の続きを書かせていただきます。

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新生星組を支える人びと

映画が原作ということで決して大きな役は多くない作品ですが、
その中でまずはやはりオームの敵役ムケーシュを演じた礼真琴さん(サッカー少年)。

この役、映画版を観たときから難しい役だろうなと想像してたんですけど、
思ってた以上に相当な難役ですよねきっと。

もちろんそこは超実力派の少年なので、
歌も超上手いしダンスもさすがのキレだし、
低音イケメンボイスも悪役にピッタリだったんですが。

歌もダンスも芝居も全てこなせても、
悪役、しかも途中で30歳も年を取る役というのは本当に難しいんだろうなと。

何でもこなしてしまうイメージある少年ですが、
こうして大人の悪役に挑戦して苦戦してる姿を見られたのは逆にホッとしたというか、
そうだよな~、そもそも新公卒業してからまだ何年も経ってないんだもんな~と気付きました。

少年だから「できて当たり前」みたいにハードル上がっちゃいますが、
同じくらいの学年の人がムケーシュを演じていたとして、
これが少年じゃなかったらもっと苦戦してたんじゃないかと思います。

例えばこれが完全オリジナルの当て書きだったら、
「もっと少年の持ち味に合う役にしてあげればいいのに~」ってなった気もしますが、
思うに2番手って特に原作ものとか再演とかだと、
自分に合わせた役を作ってもらえるんじゃなくて、
自分が役に合わせることを求められる一番大変なポジションなのかも知れませんね。

2番手という立場は主人公の敵役だったり親友役だったり、
主人公と対等の大人っぽさを要求される役が多くなると思うので、
これから少年には一番試練の続く時代になるのかも知れないな~と。

でも今まで少年に対する声って、
「可愛い!」「上手い!」「すごい!」っていうものが多かった気がするんですが、
これからこのムケーシュやショーヴランという黒い役を続けて経験することで、
今度は「カッコイイ!」という男役として本来一番欲しいであろう評価も確立されてくるんじゃないかなと、
これからの少年のさらなる進化が始まることを予感させる姿でした。

映画版ではたしかムケーシュが歌う場面ってほぼ無かった気がするんですが、
宝塚版ではちゃんとムケーシュの歌も作られてて、
しかも少年に当てられただけあって難しそうな歌ですが、
それもしっかり歌いこなしててさすがだな~と思いました。

 

そしてムケーシュと並んで大役の、
オームの親友パップーを演じた瀬央ゆりあさん。

新公以外でせおっちのこんな大役を見たのは初めてだったので、
「せおっちが!主要キャストやってる!せおっちがーーーー!!( ;∀;)」
といちいち感慨深い場面の連続で。

映画版を観たときも、ムケーシュとパップーどちらが2番手の役になってもおかしくないと感じたんですが、
宝塚版でもパップーはムケーシュに負けないくらいの存在感ある役になってて嬉しかったです。

立場的には敵役のムケーシュが2番手だと思いますし、
歌のソロとかもムケーシュの方が見せ場は多いんですが、
たぶん当初の想像との対比で言うとムケーシュが思ったよりも出番が少なかったのに対し、
せおっちのパップーは出番の多さだけで言ったらこっちが2番手でもおかしくないくらいの大活躍で。

せおっちってたぶん自分からグイグイ前に出るのが得意なタイプではないからか、
主人公を立てる、親友ポジションの役がすごいハマるんですよね。

これはこれでせおっちの持ち味がすごく活かされてるんですが、
ピエールはやっぱりいつか真ん中に立つせおっちの姿も見たいぞ……!

ちなみに映画版を観たとき、パップーはオームと同じエキストラ俳優仲間だと思っていたんですけど、
今回観ていたら脚本家の卵みたいな役どころでして。

パップーが書いた「火事だー!逃げろー!」っていう台詞を、
「何だその普通の台詞は!」ってオームがディスる場面があって。

「『ご飯だー、食べろー』っていうくらい当たり前のこと言ってるだけじゃないか!」
みたいにパップーがオームからディスられるのが、
しばらく笑いが止まらないくらいツボでした(笑)(//∀//)

「ガイズ&ドールズ」の新公を観たときはまだ歌が課題かな~と感じていたんですが、
最近は「せおっち、歌えるじゃん!」ってすごく成長を見せてくれていた一方で、
今度はダンスが課題なのかな~という話を姉としていたんです。

でも今度はそのダンスもしっかり踊れるようになっていて、
きっと機会さえ与えられればしっかり結果を出せる人なんだろうな~と思いました。

 

他には紅くんには欠かせない存在、
紅5の一員でもある壱城あずささんの演じたオームのお父さんは、
もしかして一番映画版のビジュアルやイメージに忠実な再現だった気がします(笑)。

その分、宝塚らしいカッコ良さからは離れていてちょっと残念な部分もありましたが、
プログラムの小柳先生のインタビューを読んでいたら、
「日本人向けのマイルドカレーではなく、スパイスだらけのインドカレーを忠実に再現したかった」と書かれていて。

ある意味、それを最も象徴していたのが壱城くんだったような気もします。

十碧れいやさんのリシ・ガイという役は、
映画版よりも存在感を大きく作ってくれていたような気がします。

たぶん、映画版だともっと印象が薄い役だったというか、
あんなにキャラが立ってはいなかったような……(笑)。

少ない役を少しでも膨らませようという小柳先生の愛も感じる役でした。

映画版でも登場した楽曲の数々

それからですね、この宝塚版「オシャンティ」を語る上で外せないのが、
映画版で使われていた楽曲の数々がすごくいい感じに使われていたこと!

映画版を観ていたときに印象に残ってたのは、
「オ~ム・シャンティ・オ~~~ム♪」っていう曲と、
最後のオペラ座の怪人みたいなミステリアスな曲だったんですが、
他にも映画と同じ曲がたくさん使われていて、
「あ!この曲あった!」っていうのが何曲もあったのが嬉しかったです。

しかもすごいのが、映画版ではそこまで印象に残ってなかった曲も、
宝塚版で聴いていて「この曲いいな~」と思う曲がたくさんあって。

これでまた映画版を観たら前に観たときより好きになる曲がたくさんありそうな気がして、
何か改めてまたTSUTAYA行って映画版のDVD借りてきて観たいな~とウズウズしております(//∀//)

ていうかいっそBlu-ray欲しいなぁ……誰か買ってくれないかなぁ……(おい)。

あ、Blu-rayで思い出しましたが、
今回の公演は4月にDVD発売予定だということがプログラムに書かれてました!

「キャッチミー」のときはまったく映像化されなかったので、
小柳先生×映画原作×紅くんという共通点から何となく今回も不安があったんですが、
どうやら今度は無事に映像化できるようで一安心です( ;∀;)

でもな~、「キャッチミー」も今からでもいいから発売してくれないかなぁ……(´;ω;`)

 

それから、「マサラミュージカル」と聞いたときに、
最近は事前に振付講座をやってお客さんにも踊らせる演出が多いので、
きっと公演が近付いてきたら如月蓮さんとかの振付動画が配信されるんじゃないかな~と思ってたんですが(笑)。

しかし実際は意外にもそんなに客席に踊らせる感じの場面は無くて。

でも紅くんたちが客席降りして、
「お客さんも踊る~♪」みたいに歌いながら両手を挙げてひらひらさせるダンスとかもあるので、
強要はされないけどせっかくだからいっしょに踊ったらますます盛り上がるんじゃないかなと(笑)。

あと、映画賞の授賞式の場面だったかな?

たぶん白妙なつさん演じる司会者みたいな人が、
「皆さ~ん!ナマステ~!(・∀・)」って言って耳を傾ける場面があるので、
そこで客席も「ナマステ~!(・∀・)」って返したらまた盛り上がる気がするのですが、
初日では急なことだったので客席もちょっとキョトンとしてしまってました(笑)(^^;)

次に観るときはもしかしたら客席からも「ナマステ~!」って声が聞けるかな~。

と言いつつ自分から率先して声を出す勇気は出ないピエール(笑)。

トップスターとして最初の挨拶

ちなみに今回はがっつりフィナーレって感じのものはあまり無くて、
本編終わってすぐパレードっぽいので終わりだったんですが。

みんなが歌いながら最後に紅くんが登場するとき、
「トップスター!!」っていう掛け声と共に紅くんが現れるんです。

なんかこれもすごく紅くんのトップ就任を祝福する雰囲気に満ちていて、
もう最初から最後までたくさんの「おめでとう」という思いに溢れた時間でした。

ちょっと緊張気味の紅くんは挨拶の中で、
「これからもがんばってまいりましっ」って噛んでしまい、
なんかそういうところも含めてすごく魅力的な人だな~と(笑)。

「ネバーギブアップの精神で務めてまいりますので、皆さんもネバーギブアップ精神でお越しください」と、
よく分からないけど諦めてはいけないと背中を押されました(//∀//)

そう!強いて言うならば!

I'll never give up getting tickets!!ですよ!(≧∀≦)

「オシャンティ」の初日と「半兵衛」と、
年明けから1年分どころか30年分のチケット運を使い果たした気がしてなりませんが、
これからも諦めずにチケット取りしながら生きていきたいと思います( ;∀;)

そんな粘着質なチケットおじさんのピエール、
別の某クレジットカードの先行でももう一回分ゲットしているので、
後日またこの素敵なお披露目公演を観られることが本当に楽しみです!(*´∇`*)

紅くんって超面白い人だけど、
実際は意外とシャイな人なんじゃないかと思っていて、
その照れ隠しが面白さに繋がっているような気がするので、
たぶん公演を重ねて「これはウケる!」って手応えを掴んでくるとどんどん面白さも増していくんじゃないかと思います!

 

ということで紅くん&アイリーン!!

トップお披露目おめでとうございます!!(≧∀≦)クレナイリ~ン!

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