観劇レビュー・感想

よくやった、紅孩児(「GOD OF STARS-食聖-」感想その1)

アイリーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!(≧∀≦)

 

こんばんは。

七咲ぴえるでございます。

ということで、本日は星組トップコンビ紅ゆずるさんと綺咲愛里さん(アイリーン)コンビの退団公演、
お芝居の「GOD OF STARS-食聖-」の感想を書かせていただきます。

何度も言って申し訳ないのですが、
ピエール、大劇場公演の初日を観たのは宝塚ファン研究科17年目にして初めてなのです。

東京公演の初日は2回ほど観たことがあるのと、
別箱はもうちょっと何度かあるのですが、
これまでって少し待てば東京公演もあるのに大劇場まで遠征すること自体が稀でしたし、
まして金曜に休みを取ってまで初日に行くなんて考えたこともありませんでした。

七海ひろきのお兄様の退団公演となった前回の「霧深きエルベのほとり/ESTRELLAS」では、
ちょうど元日が初日ということもあって遠征を狙いはしたのですが、
残念ながらチケットを取ることができず。

なのでこれが正真正銘初の大劇場初日観劇となったわけですが、
あのワクワク感は想像以上ですね……。

緊張し過ぎて吐きそうになりましたもん……。

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退団公演の登場シーン

ということで「食聖」の感想を書かせていただきます。

まだ始まったばかりではありますがネタバレも書いてしまうと思いますので、
これからご観劇の方は自己責任でお読みいただけますと幸いですm(_ _)m

まずは皆さんにちょっと聞いてみたいんですけどね。

退団公演におけるトップスターの登場シーンって、
どんなイメージがありますか?

華々しいBGMと共に男役らしい決めポーズで登場したり。

主題歌のイントロと共にスポットライトを浴びて歌ったり踊ったり。

あるいはお芝居の中の自然な流れでスマートに登場したり。

ピエール、結構トップスターや贔屓のスターがどうやって登場するかっていうのも楽しみの一つなのですよ。

なので果たして紅くんは最後の作品でどんな登場をするのか、ワクワクしておりましたところ。

冒頭はアイリーンの子供時代の回想から始まるのですが、
そこで語られる紅孩児こうがいじの物語(「紅孩児」が普通にPCの変換で出て来たことに驚いた)。

ここでアイリーンの両親、
天寿光希さん演じるミッキーと音波みのりさん(ミノリーン)演じるエレノアが登場するのですが、
このミノリーンがすごく綺麗なので最初からどうぞお見逃しなく!

ミノリーンはこの場面終わるとしばらく登場しなくなってしまうのが淋しいんですけどね(>_<)

それはさておき、紅くんが演じる「ホン・シンシン」という人物、
これは紅孩児が地上に転落して記憶を失った姿で、
最初だけ紅くんは紅孩児として登場するんですが。

 

退団公演を涅槃像スタイルでせり上がってくるトップスター。

 

もうこの時点でこの作品すごいことになるなと予感がしましたね(笑)。

紅孩児というのは、西遊記における孫悟空のライバルの名前で、
牛魔王と、芭蕉扇ばしょうせんでお馴染みの鉄扇公主(=羅刹女)の息子でもあります。
(ちなみにプロローグだけですが、礼真琴さんが演じている孫悟空も登場します)

「えー、紅孩児なんて聞いたことないなー」と思ったあなた!

「ドラえもん のび太のパラレル西遊記」をご覧になったことはありませんか?(無かったら諦めて)

あの映画の中で、三蔵法師と旅をする「リンレイ」という少年がいますよね?

 

おこんばんは~。

 

それはピエ茶フル出場の玲麟レイリンさん!!

 

あのリンレイこそが、素性を隠して妖怪のスパイとして三蔵法師の弟子となり、
共に旅をしていた紅孩児なのです!

「パラレル西遊記」の中だと紅孩児は両親に抵抗して三蔵を守ろうとする優しい少年でしたが、
ドラえもんと共に現れたリンレイに向かって母親の羅刹女が「よくやった、紅孩児」と呼びかけたのを覚えてませんか?

ピエール、この映画は何度もビデオで観てたのですごくよく覚えてるんですよね~。

でも当時は「こうがいじ」というのが何のことなのかよく分かってなくて、
それがこの紅くん演じる紅孩児と繋がった瞬間ものすごい感動を覚えました(笑)。

羅刹女の罠にかかって穴に落ちて行くのび太たちはリンレイに裏切られたと思い込んでしまうんですが、
落ちて行くのび太くんたちを見ながら「僕じゃない!僕じゃない!!」って叫ぶリンレイの顔が切なくてねぇ……。

アイリーンと呼ばれるアイリーン

最後の公演でアイリーンが演じる役名はアイリーン・チョウ。

ピエール、この公演の初日遠征を決意したのは、
もちろん紅リーンの退団公演の初日を見届けたいというのもあったんですけどね。

それとは別に、アイリーンが「アイリーン」という役を演じる作品、
アイリーンが「アイリーン」と呼ばれるのを、
人づてではなく自分の目と耳で最初に確かめたいという夢があったのです(笑)。

劇中でどれくらい名前を呼ばれることがあるのか分からないけど、
紅くん演じるホンが「アイリーーーーン!」って呼んでたりしたら嬉しいなーと思いながらワクワクしてたらプロローグでいきなりの、

 

紅孩児「アイリーーーーン!!」

 

いきなり呼ばれてた(笑)(//∀//)

プログラムを見るとこのプロローグの場面での役名は「ホン」と「アイリーン」ではなく、
「紅孩児」と「天女S」なのですよ。

そもそもまだ紅孩児が地上に落ちて、
「ホン」となってアイリーンと出会う場面に辿り着いていないので。

にも拘わらずなぜか紅孩児から「アイリーーーーン!」と呼ばれる天女S(笑)。

しかもピエールが確認した限りプロローグで2回ほど呼ばれておりましたヽ(;▽;)ノ

あまりに嬉しくて、もしかしてこれは自分の心の声が漏れてしまったのではないかと焦りました(笑)。

本編でもホンを始めいろんな人から「アイリーン」と呼ばれているアイリーンですが、
このプロローグの「アイリーーーーン!」がピエールが普段叫んでいる「アイリーーーーン!!(≧∀≦)」に一番近いトーンですので皆様どうぞお聞き届けください(⌒∇⌒)

お兄様のいない星組公演

そんなムヒムヒしてしまう食聖ですが、
どうしてもまだ思い出してしまうのがあの人のこと。

前公演で退団した七海くんの姿を、
当たり前ですが、1時間半どこを探しても、見つけることはできませんでした。

「エルベ」のときも、もちろんこれが退団公演だと分かっていましたし、
次の公演には七海くんの姿が無いということは知っていました。

けれど、もしかしたらあのときはまだ十分に実感も無くて、
なんとなく次もまた普通にいるような錯覚もあったのかも知れません。

だから、七海くんの姿が最後まで現れないこの公演を観て、
「ああ、本当に退団しちゃったんだな……」という感情がようやく確かな現実として襲って来ました。

特に辛かったのが最後の場面。

最後の場面は紅くんとアイリーンを中心に、たぶん出演者全員が舞台上に揃って幕が下りるという粋な演出だったんです。

トップスターの退団公演って、
最後は一人舞台に残ったトップスターの後ろ姿で幕、とか、
銀橋を渡ってはけていくトップスターを舞台上から組子が見送る、みたいな終わり方が多い気がするので、
こうやって組子全員といっしょに舞台上で最後の場面を迎えるのって結構珍しいと思うのですが、
そこがまた紅くんらしい気がして。

ちなみにこのラストシーンでホンとアイリーンの子どもが8人登場するのですが(赤ちゃん入れると10人かな?)、
あとでプログラムを見たらこの8人の子どもたち、
星組生となってこの公演で大劇場の舞台にデビューする105期生なのです!

これまで紅くんと共に星組を作り上げて来た人たちだけでなく、
これからの星組を受け継いでいく人たちが紅くんとアイリーンの子ども役として、
全員揃って幕を下ろすっていうのがすごく素敵ですよね~。

でも、それなのに、全員いるはずなのに、そこに七海くんの姿は無いということが淋しくて、辛くて、
初日に一番涙が込み上げてきたのはこの瞬間だった気がします。

そこにいない人のことを思い出しながら涙を流すのは、
今その瞬間舞台に立っている人たちには失礼なことだったかも知れません。

けれど、2019年7月12日は星組トップコンビの退団公演の初日であると同時に、
七海ひろきのいない星組大劇場公演の初日でもあったので、どうかお許しいただけますと幸いです。

 

ということで、湿っぽくなってしまいましたので、

 

超アイリーーーーーーーーーーーーーーン!!!!(≧∀≦)

 

とりあえず叫びつつ感想の続きはまた後程書かせていただきます( ^ω^ )

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