観劇レビュー・感想

薄れゆく記憶の中で……(「All for One」2回目の感想)

こんばんは。

宝塚男子ピエールです。

はてさて、早いもので千秋楽まであと5日となってしまった月組東京公演、
「All for One~ダルタニアンと太陽王~」

先日スカイステージ貸切公演を観劇した際の感想は書かせていただいておりましたが、
実はあの直後に2回目にしてマイ楽の観劇もしておりました。

しかしながらその直後から怒涛のいろんなニュースや発表があり、
全然2回目の感想を書くタイミングが無く……。

観劇直後はあれやこれや書く気満々でいたのですが、
どうしてこうも記憶ってすぐ薄れて行ってしまうのでしょう( ̄∀ ̄;)

記憶が薄れるからって楽しくなかったとか全然そういうことではないんですよ!?

むしろすごい楽しかったんですよ!?

ただピエールは本当に記憶力が無いのです( ;∀;)

学生時代も歴史とかの暗記科目、めちゃくちゃ苦手だったなぁ……。

人の名前とか事件の名前とか、
誰が何をしたとかしないとか、
誰が誰の息子で誰の夫でその結婚によってどこの家と繋がっててとか、
そういうのが全然覚えられなかった……。

そんなわけで、何を書いていいか分からなくなっているのが正直なところなのですが、
このまま何も書かずに終わるのも淋しいので書きながら思い出しつつ感想を残しておきたいなと……。

今回もネタバレありで書かせていただきますのでご了承くださいm(_ _)m

ホントに記憶が薄れかけているので大したこと書けないと思いますが……(笑)。

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All for 誰?

この公演は珠城りょうさん(たまきち)と愛希れいかさんのコンビとして2作目の大劇場公演。

そんなたまきちくん体制の月組による「All for One」ですが、
メイキング番組の「ステージ・ドア」を見たときに気になっていた言葉があったのです。

脚本の仕上がりが遅いことで有名になってしまっている小池修一郎先生の話題で、
振付の桜木涼介先生も直前までどんな曲でどのような振りを付けていいかが決まらなかったことについて触れ。

そんな小池先生に振り回されながらもみんなが切磋琢磨する状況を、
「All for 小池、小池 for Allですよ!」っておっしゃっていたのです。

宝塚って、トップスターが頂点にいて、
そのトップスターを中心に回る世界だと(ピエールは)思っています。

たしかに小池先生は宝塚のみならず日本を代表する演出家なので、
「小池先生なら多少遅れても仕方ない」という空気になるのも理解はできます。

でも、どんなに売れっ子でも小池先生は宝塚の座付き演出家である以上、
やっぱりトップスターを支える一人であって欲しいと思っているのです。

「All for 小池」という言葉は桜木先生のリップサービスのようなものだとは思うのですが、
そこはやっぱり「All for 珠城、珠城 for All」であって欲しいなと。

ただでさえ宝塚のお稽古スケジュールってここ数年ますますタイトになっていると思うので、
集合日に脚本ができあがらず、1週間以上経ってから配役が決まって、
初日の直前になって台詞や歌詞が大幅に変わるようなことを、
笑い話にして放置しないで欲しいなと思っています。

そんな状況が続いていたら、いつかトップスターや生徒さんたちが余計に激務になって、
「ジェンヌ寿命」を縮めることになるんじゃないかと本気で心配です。

小池先生ほどの売れっ子ならフリーになった方がよほど収入も上がりそうですし、
それでも宝塚の座付きでい続けてくれるのは、
きっと小池先生自身が宝塚を本当に愛しているからなんだろうなと思います。

だからこそ、「小池先生だから許される」っていう雰囲気に甘んじて欲しくないのです。

ただのファンが偉そうに口を挟むことじゃないと言われてしまいそうですが、
「小池先生だから仕方ない」っていう風潮は少しずつでも改善していって欲しいと願っています。
(でもたぶんそれを改善できるのは小池先生自身以外にはいないのでしょうけど……辞められたら困るから周りは注意できないですもんね……)

壁に阻まれる月城かなとさん

いきなり偉そうな話をしてしまったので、
ここからは出演者のお話を(笑)。

一回目の感想のときにたまきちくんとれいか様、
そして「北関東の瞳」こと美弥るりかさんについては書かせていただいたので、
お三方以外で気になった方々についてを中心に(記憶を辿りつつ)書かせていただこうかなと。

まずこれが月組生として大劇場デビューとなった月城かなとさん。

何か、「これが組替えのあるべき姿」と感じました。

役というか扱い的にも「組替えさせた意義」をしっかり感じましたし、
月城くん自身も今までの殻が一つ破れて弾けているのが伝わって来て、
まさに壁を超えようとしている瞬間を見られた気がしました。

壁ドンをなかなかさせてもらえなくて可哀想でしたね~(笑)(//∀//)

そうそう、壁ドンと言えば、ダルタニアンがルイーズに「壁ドゴォォォン」する場面。

ピエール今回初めて知ったのですが、
あの効果音って数種類あるんですね!

スカステ貸切のときはたぶん一番スタンダードな「ドゴォォォン!」っていう音だったんですが、
2回目に観たときは「どぉ~~~~~~ん」って感じのちょっとコミカルな音になっていて。

横山ホットブラザーズさんのノコギリを叩いて「お~ま~え~は~あ~ほ~か~」ってやるやつの音みたいな感じだった気がします(笑)。

 

月城くんとトレードする形で組替えした朝美絢さんも、
今後月城くんのように「組替えして良かった」と思える活躍をさせてもらえたらいいなと、
今回の月城くんの姿を見ながらしみじみ思いました。

っていうのを書いてた後で朝美ちゃんのバウ単独初主演!

いや~、発表の前にこの記事公開しとくんだった(笑)(//∀//)

太陽王の秘密を知っていた人物

主要キャストの話からはちょっと離れるのですが、
2回目に観ていたときに気になったことがひとつありまして。

一樹千尋さん演じるマザラン枢機卿の6人の姪たち。

その中でも、この公演で退団してしまう紫乃小雪さんの姿を目に灼き付けておこうと、
ピエールは隙あらば紫乃さん演じるオルタンスの姿をオペラグラスで追っておりました( ;∀;)

中心で演じている人たちの会話を聞きながら、
「あ~!(´・ω・`)」「うんうん(`・ω・´)」みたいに表情をコロコロ変える姿が本当に可愛くてですねぇ……。

で、その紫乃さんの近くによくいたので、
美園さくらさんもちょうど目に止まることがあったんですが。

ダルタニアンとルイーズがキスしているところをみんなで目撃してしまう場面、
他のみんなは「ええええええ!?!?(゚∇゚;)」と何が起きてるのか分からないという表情だったのですが、
美園さん演じるマリー・アンヌだけは「あ~あ~( ̄∀ ̄)」みたいな顔をしていたのです!

みんなが動揺する中でも全く驚く様子もなく、
まるで「ついにみんなにもバレちゃったか~( ̄∀ ̄)」みたいな表情で!

もしかして、マリー・アンヌはルイ14世の秘密を知っていたのではないか……?
みたいなことを想像してしまいました(笑)。

その後にルイが「私は、女です!」ってみんなの前で告白したときも、
みんなが「え~~~~!!!!」ってなる中でマリー・アンヌだけは、
「あ~あ、みんなにも知られちゃった~、つまんないの~(´・ω・`)」ってどこか不満そうな表情で。

いったい彼女は何者なのか!?

ただのマザランの姪の一人ではなく、
何かしらの秘密を握る存在だったのではないか!?

みたいな裏設定を想像してみたんですが、
実際のところ全然違うかも知れないのであしからず(笑)。

それから、先日退団を発表された専科の沙央くらまさん。

沙央さん演じるモンパンシェ公爵夫人はこの6人の姪といっしょに登場する場面も多くて、
どうしてもその場面だと紫乃さんにオペラロックされてしまいがちだったんですが、
退団発表があると分かっていたもっと沙央さんにも注目して観ていれば良かったな~と思いました(>_<)

でも退団公演では最後に再び男役姿も見せてくれますし、
その姿をしっかり目に灼き付けて来たいと思います。

アトスとポルトス

アラミスと三銃士を形成する宇月颯さん演じるアトスと暁千星さん演じるポルトス。

まず宇月さんは本来のアトスのイメージ通りという感じで、
なんか今まで見た宇月さんの役の中で一番ピエール的に好きな役だった気がします。

三銃士の中でも冷静沈着な頭脳担当っていうところも納得だな~と。

それと暁くんのポルトスは、配役が発表になったときは「暁くんがポルトス!?」っていうのが一番ビックリしたところだったんです。

本来のポルトスのイメージって酒好きの陽気なおじさんといった感じで、
「学年的にまだ若く、その中でも童顔な暁くんがなぜよりにもよってポルトス?(゚∇゚;)」
とビックリしたのを覚えています。

本当ならジョルジュくらいに抜擢されて「今回は結構いい役もらえたよね~」って言われるくらいの学年だと思うのですが、
毎公演、周りの同世代の方々と比べて背伸びした役が続いて苦労している印象ですよね(^_^;)

でも今回は(実際の役創りとは違うかも知れませんが)、
「大酒飲みのおじさん」ではなく「酒好きの若者」というキャラクターとして見たら、
新しいポルトス像としてすごくハマっていてこれはこれでARIだなと感じました。

ピエールの中で暁くんのポルトスは、
未成年の頃から酒を覚えて二十歳になる頃にはアル中になっていて、
アル中だけどザルだから飲んでも飲んでもそのまま戦える感じの兄ちゃんといったイメージです(笑)。

一番好きな場面

そして今回の作品でピエールが一番好きだった場面を発表しまーすヾ(* ̄∀ ̄*)ノ

美弥ちゃん演じるアラミス神父の懺悔室へダルタニアンが訪れて、
「恋の相手は国王陛下だ」と告白する場面。

「相手は男……!?(;・∀・)」と引いて必死に懺悔室の扉を閉めようとするアラミスと、
「違うんだ!そうじゃないんだ!」と必死に扉を押さえようとするダルタニアンのやりとりが、
何かこの二人のお互いの信頼感を表してるような微笑ましい場面で大好きでした(//∀//)

それからアラミスと言えば、
先日タカラヅカニュースでちらっと放送された演劇フォーラムの映像でれいか様も言っていたのですが。

酒場の場面でダルタニアンとベルナルドが戦っているときに、
ルイーズの隣でさり気なく庇う仕草をするアラミスに、
2度目の観劇の際に初めて気付きまして。

あ~、こうやってさり気なく女性を気遣う行動がとれるところがアラミスがモテる秘訣なんだろうな~とか思いながら、
脇の細かいお芝居を見ておりました(//∀//)

なのでその場面のことをれいか様も話しているのを聞いて、
「やっぱりこういう男がモテるのかー!(≧∀≦)」と大変勉強になりました(笑)。
(できればあと20年くらい早く学びたかった)

 

ということで、記憶も薄れて来てしまって断片的な感想のツギハギになってしまいましたが、
「小池先生のオリジナル」という当初の不安が嘘のように楽しい作品でした(笑)。

この後の別箱はどれも観られない予定なので、
ピエールが次に月組を見られるのは次回の「カンパニー/BADDY」になると思います。

これまたどちらに転ぶかドキドキの2作品でもありますが(笑)。

今回の「All for One」でさらなる結束を感じさせてくれた月組なので、
きっと次回も楽しい作品になるだろうな~と楽しみにしております( ´ ▽ ` )ノ

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