星組新人公演に行って来てしまいましたーー!!ヽ(;▽;)ノ(「ベルリン、わが愛」新人公演感想)
こんばんは。
宝塚男子ピエールです。
あの、ピエール、実は……。
星組「ベルリン、わが愛」の新人公演。
観に行って来てしまいましたーーーー!!ヽ(;▽;)ノ
思い起こせば数ヶ月前……。
コメント欄およびピエ茶常連の玲麟さんより、
「星組新公のチケットを知人に頼まれて申し込んだら当たったんですが、行けなくなってしまったそうなので良かったらどうですか?」
という御連絡をいただき。
即答で「行きます!」とお返事してすぐさま玲麟さんの口座に振込みました。
ブログやってると人様からチケットもらって観劇しまくってるんじゃないかとか思われないか心配なので、
譲ってもらったときはちゃんと自己申告するスタイルのピエールでございます……。
しかも何と玲麟さんからお譲りいただいたチケット!
A席という良席なのですよーー!!ヽ(*T▽T*)ノ
(普段2階16列を中心としたB席を温めていることが多い為もはやA席が良席感覚なピエール)
本当にありがとうございましたm(_ _)m
「ベルリン、わが愛」新人公演感想
ということで新人公演の感想を書かせていただきたいなと。
主演は共に新公初主演・初ヒロインとなった、
100期生の極美慎さんと101期生の星蘭ひとみさん。
ピエール、現在の星組の新公学年には「この人!」という群を抜いて激推ししている下級生はおらず、
むしろいろんな方に広く浅く興味を抱いている感じでして。
その分、一人にオペラグラスをロックオンされずに割と冷静に楽しめた気がします。
思えば初めて新公を観ることができた「ガイズ&ドールズ」。
あのときは以前から気になっていた綺咲愛里さんがヒロインだったからもうひたすらアイリーンばっかり見ちゃってさ……。
しかも初主演の瀬央ゆりあさんも以前から気になっていたから、
観ている間にどんどん瀬落ち(=せおっちに落ちること)していったなぁ……。
終ったときには完全に瀬落ちしきってたなぁ……。
ということで一言で表現すると、
「新人公演らしい新人公演」という印象でした。
最近は新公でもすごい歌の上手な方が多かったりしますが、
研4の極美さんと研3の星蘭さんの主演コンビということですごく初々しかったです。
新人公演をご覧になった人の声で毎回必ず、
「本公演を超えていた」と言ってる人も見かけるんですが、
生で観るのと映像で観るのとでは感覚も違うんだと思いますが、
ピエールは今まで「本公演超え」と思ったことってほとんど無くて(ビジュアルの好みとして本公演より良かったと思うことはあるけれど)。
単純な歌唱力だけとかで言ったら本役の上級生より歌の上手い下級生もいた気がしますが、
トータルの男役力・娘役力って絶対的に本役さんとの差を感じます。
今回の本役の紅ゆずるさんも、これまで決して実力派と言われてきたタイプの方ではありませんが、
こうして新人公演を観ると「やっぱり紅くんの経験値ってすごいんだな~」というのも感じました。
しかし極美さんはものすごく「のびしろ」を感じる方という印象で、
歌もお芝居も(ダンスは今回はあまり無かったけれど)、
これから場数を踏むことによってどんどん洗練されていきそうな予感がしました。
美しいものを見ることには価値がある系ヒロイン星蘭ひとみ
これが初ヒロインの星蘭さんは、どんな後ろの端っこにいても目が止まる美しい娘役さん。
しかし美しい娘役さんというのは得てして実力不足を指摘されることが多いもので、
星蘭さんも新公ヒロインに抜擢されたときは祝福と同じくらいに批判の声も多かったように思います。
「まだこれから初主演の下級生にそんなにまで言わなくても……」と思いましたけどねあのときは(^^;)
どちらかと言うと、極美さんも星蘭さんもここまでの若さで抜擢しなくても、
もう少し経験を積んでからの主演でも良かったんじゃないなかな~というのは思ったのですが。
でも実際に観てみたらお二人ともすごく健闘していて、
お二人なりにすごく努力したんだろうな~というのを感じました。
もちろん技術的にはまだまだ未熟な部分もあるかも知れませんが、
例え技術的にしっかりしていたとしても、
こなれた感じだったり余裕綽々で終わってしまうよりはずっと新公らしくて好印象だな~と。
特に星蘭さんは前評判というか心配の方が大きかったからか、
実際に観てみたら全然しっかりしていてビックリしました。
あと声がいい!
星蘭さんの、特にお芝居のときの声は鋭すぎず濁りすぎず、
すごく耳心地の良い声で良かったです。
声の良し悪しって所詮は好みの問題だとは思うんですけどね。
歌唱力に関しては今回だけではすごく上手とも下手とも判断できませんでしたが、
たぶんこれから経験を積んで行けば必要十分なレベルには普通に到達する方なんじゃないかな~と。
おそらくビジュアルが注目され過ぎてプレッシャーを感じてしまうかも知れませんが、
あまり気にせずに伸び伸びと成長して欲しいな~と思いました。
あと、今はまだたぶん見た目の美貌に対してお芝居の幼さとかがマッチしきれなくて、
実際以上に実力不足のように見えてしまってるところもある気がするんですよね。
おそらくある程度学年が上がったときにその美しさが一番際立つタイプの方な気もするので、
あまり急ぎすぎずに育ててあげて欲しいなとも思います。
少なくとも、あんなに叩かれていたのは何だったんだろうと思えるくらいには立派にヒロインを務めあげていたと思います。
面白きこともなき役を面白く
我らが「北関東」の恋人こと七海ひろきさんのカウフマンを演じたのは天路そらさん。
七海くんとは全然違うキャラクターの男役さんだと思いますが、
カウフマンとしての声がすごく似ていたことにすごく驚きました。
きっと七海くんのカウフマンをいっぱい見て研究したんだろうな~と。
しかし新公を観ていて気付いたのは、
この作品の登場人物って(脚本の責任という意味で)すごく掴みどころの無い役を、
上級生たちはそれぞれ魅力的に作り変えてるんだな~と。
凪七瑠海さんのゲッベルス(新公:桃堂純さん)、壱城あずささんのフーゲンベルク(新公:遥斗勇帆さん)とかも含めて、
脚本をそのままなぞるとすごく中途半端になりかねない役を、
本役の方々は自分たちの力で肉付けしているというのを見せつけられた気がします。
逆に音波みのりさんのレーニ(新公:小桜ほのかさん)とかは役としてはキャラが立っていて演じやすい分、
前半のぶっ飛んだキャラと後半の妖艶さの整合性を保つのが難しい役(これも脚本の責任)だと思いますが、
やっぱり本公演の方がその辺の違和感は少なかったように感じました。
その他の新公キャストの方々もそれぞれ健闘していて、
単純な歌唱力とかだけならもしかしたら本公演より上の方もいたかも知れませんが、
役としての面白さは本役さんの作り込みによる力って本当にすごいんだろうなと。
でもこういうのはやっぱりいろんな役を経験して場数を踏んでこそだと思うので、
新公キャストの方々もたくさんの上級生の姿を見て自分の個性が磨かれていくんだろうな~と感じました。
もちろん、本公演と比較して優劣を考えるのはナンセンスだと思うので、
敢えて本役さんたちとの違いを挙げるなら、という感想です。
忘れ方の違うルイーゼロッテ
まだ本公演もこないだ初日を観た一回きりなので、
新公はどの部分が違ったとかよく見分けが付いていないのが正直なところなのですが。
一ヶ所だけ「あれ?ここ違った?」って気付いたところがありまして。
というかたぶん大劇場の新公とも変えていたんじゃないかと思うんですが、
天彩峰里さん演じるルイーゼロッテ(本役:有沙瞳さん)が天華えまさん演じるエーリッヒ(本役:礼真琴さん)にキスする「忘れ物」の場面。
たしか大劇場のときのルイーゼロッテはエーリッヒに背を向けたまま「……忘れ物……!」と呟いてから踵を返して、
エーリッヒに駆け寄ってキスをする、という流れだったかと記憶しているのですが(タカラヅカニュースで見た記憶)。
今回のルイーゼロッテは何も言わないままエーリッヒに歩み寄って、
エーリッヒの袖を握ってモジモジしながらうつむいたまま「忘れ物……」とつぶやいて顔を上げてキス、
という感じに変わっていました。
ここだけ違いが分かったからというのもあるんですが、
「ほ~!これはどっちが正解なんだろう!?」とすごいテンション上がってしまいまして(笑)。
帰り道で電車に乗りながら一生懸命ルイーゼロッテの気持ちになってみたんですね(危ないおじさん)。
先に「忘れ物」とつぶやいてから振り向くパターンだと、
もう振り向く時点でキスする決心ができているということだと思うんです。
それに対して、無言で歩み寄ってからキスする直前に「忘れ物」とつぶやくのは、
直前までまだどうしようか決心できていないからなのかなと。
どちらが正解とかいうのではないと思いますが、
今回の方がよりルイーゼロッテのいじらしさみたいなのが現れていてこれはこれですごく好きでした。
(35のおじさんが「いじらしさ」なんて言葉使うのも気持ち悪くて迷ったんですけどね……(笑))
あと個人的に星組新公学年の中では彩葉玲央さん(いろはす)が気になっていたんですよね~。
97期なので残念ながら新公は今回が最後となるので新公主演の機会とかはありませんでしたが。
ちょうど帰るときに目の前を歩いていたマダム二人組が、
「私、いろはす君が結構好きなんだけど、新公主演して欲しかったな~」と言っていて、
なんかちょっと嬉しかったです(//∀//)
でもすごくキレイな男役さんなので、
主演とかではなくてもこれからいろんな役で活躍する機会があればいいな~と。
他にも個性的な下級生がそれぞれの役で活躍していてすごく楽しかったんですが、
やっぱり今回は主演のお二人が下級生ながらに圧倒的に華を感じたな~というのが率直な感想です。
星組の下級生は個性派な方が揃っている気がしますが、
そこに正統派の極美さんがどこまで成長してくるかっていうのも楽しみだな~と。
最後のご挨拶では、大劇場のときと同様にすごく力んでいる姿が微笑ましかったです。
何ならお芝居中よりも挨拶のときの方が固かったんじゃないかと(笑)。
「明日からの本公演も」という定番の言葉も緊張のあまり間違ってしまったのか、
「明日からの本番も」と言ってしまい。
しばらく客席がざわついた後で「……明日からの本公演も……」って悔しそうな顔でちゃんと言い直していて、
本当に真面目で誠実な人なんだろうな~と思いました(笑)。
これからも新公主演という経験を大切に、
その誠実さを失わずにもっともっと輝いて欲しいな~と願っております。
ということで、今回の新人公演で活躍された方々が、
次回の本番でも……本公演でもさらに活躍する姿を見るのが楽しみです(笑)ヾ(* ̄∀ ̄*)ノ
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