観劇レビュー・感想

すでに不滅ロス(「不滅の棘」感想その2)。

こんばんは。

宝塚男子ピエールです。

ということで、1月29日(月)に千秋楽を迎えた、
愛月ひかるさん主演の宙組日本青年館公演「不滅の棘」

本日はその感想の続きを書かせていただきたいなと思っております。

突然ですがピエール、「宝塚巴里祭」の映像見たときに初めて愛白もあさんのお顔と名前が一致したのですが、
なんとまあ大人っぽくて品があってかつ「ザ・タカラジェンヌ」なスタイルの娘役さんだろうと思ったのですよ。

で、なんとひかるちゃんと同期の93期だっていうじゃないですか!

はぁぁぁぁぁ……何て言うかもう、ひかるちゃんのことをよろしくお願い致しますm(_ _)m

 

今回そんな愛白さんが演じていたのは、コーラスガールの一人であるモニカ。

おかっぱ頭みたいなのがまた小さいお顔に似合っていて(//∀//)

でね、ところどころこのモニカにも注目しながら観ていて気付いたことがあったんです。

あのエロールを取り巻くコーラスガールって、
不老不死のエロールと同様にどこか異質な存在という雰囲気があって。

でも、エロールが最後に自分が不老不死の薬を飲んでいたことを告白して、
自分の胸を銃で撃ってそれを証明して見せたとき、
他の人たちといっしょにコーラスガールのモニカたちも怯えて動揺していたんですよ。

コーラスガールの子たちってエロールの正体を知った上でいっしょにいる信者みたいな存在かと思ってたんですが、
このときに彼女たちもエロールが不滅の存在であることは何も知らない、
本当はただの人間なんだなって初めて分かったんです(もしかして妖精みたいなものかとすら思ってた)。

ということは、エロールっていつもはべらしてるコーラスガールたちにも正体は明かせていなかったということであって、
彼が本当に孤独なまま何百年も生きていたんだな……ってことに気付いてすごく切なくなってしまいました。

と同時に、エロールがいなくなって彼女たちってこれからどうなっちゃうのかな……という心配が……。

たぶんエロールからお給料もらってコーラスガールやってたんですよね?

誰かいい人に巡り会えればいいのですが……(´・ω・`)

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宙組の層を厚くした「不滅の棘」

ということでいきなり細かいところから話し始めてしまいましたが、
前回はひたすらひかるちゃんについて熱く語らせていただいたので、
今回はその他のキャストの方々についてを中心に書かせていただこうかなと。

まずはヒロイン、フリーダ役の遥羽ららさん。

前回の感想で、初演で春野寿美礼さん率いる花組で上演されたこの作品は、
ひかるちゃんの歌唱力向上のための試練でありチャンスであったのでは、ということを書かせていただいたのですが。

それはひかるちゃんにとってだけでなく、
遥羽さんを始めとする他のキャストの方々にとってもそうだったのではないかと思います。

今回の主要キャストのうちのメイン3名、
ひかるちゃんと、遥羽さんと、アルベルト役の澄輝さやとさんについては、
これまで特別歌ウマという印象ではなかったというのが正直なところです。

しかし澄輝さんも遥羽さんも今回の難しそうな曲をしっかり丁寧に歌われていて、
ひかるちゃんだけでなく他のキャストの方々も、
宙組全体の歌唱力の底上げにつながった公演なのではないかなと感じました。

 

回想ではなく本編の方のフリーダ・ムハは宝塚のヒロインとしては異色のキャラの濃いタイプで、
演じ方やその人のキャラクターによっては不快な女性になってしまいかねない難しい役だと思うんですよね。

これが本当にあのフリーダと同じようなキャラの人が演じたらかなりウザイ印象になりそうじゃないですか。

でもそれを嫌味なく演じられるのは、
癒し系な遥羽さんの持ち味と良い意味で中和されていたからなんじゃないかな~と。

そんなフリーダを慕う澄輝さんのアルベルト。

ピエール、初演でアルベルトを演じた瀬奈じゅんさんが大好きだったんですが、
まだ生で宝塚を観る前にスカイステージで見た「不滅」の初日映像とかの瀬奈さんを見た時点から「カッコイイな~」と思っていたんです。

なので自分の中でも瀬奈アルベルトのハードルはかなり高くなってる自覚があったのですが、
澄輝さんのアルベルトも本当に素敵で!

瀬奈さんの眉間のシワは世界遺産に登録してもいいんじゃないかと思ってるくらいなんですが、
澄輝さんの眉間のシワもこれまた瀬奈さんを思い起こさせる哀愁でした。

特に一幕最後、ひかるちゃん演じるエロールが「バンバン」を歌っているところで、
「バンバン」の音に合わせて後ろの幕が落ちて観客席に座っている設定のアルベルトたちが姿を表すんですが、
そのときのエロールを見つめるアルベルトの表情がまたカッコ良くて!

足を組んで椅子に座って、
「あの男、なんか胡散臭いな……(`・ω・´)」って表情で見ているのがまぁすごい哀愁なのですよ(//∀//)

 

それから後半でアルベルトが幼なじみのフリーダを想って歌う「フリーダ」の歌。

主人公のエリイ(エロール)も歌う曲ですが、
この曲ホントに好きなんですよね~。

初演のときは「フリーダ、フリーダ、幼い日から今日まで、君の後ろ姿、追いかけて来たのに」という歌詞だったんですが、
今回は「君の後ろ姿、慕い続けて来たのに」という歌詞に変わってましたね。

何か木村先生のこだわりがあって変えたのかな~と考えてたんですが、
「追いかけて来た」っていうとストーカーっぽいからかな~(笑)??

でもあの「追いかけて来た」っていうのが幼なじみ感があってすごい好きだったので、
歌詞変わっちゃったのがちょっと残念でした。

とか言うとエロールから「でもあそこはこうした方がいい、とか客はすぐ言う」って言われちゃいそうですね(笑)。

いや~、しかし澄輝さんの眉間のシワもこれから宙組を見る際の楽しみになりました(≧∀≦)

 

ハンス役の留依蒔世さんは元々歌の上手な方という印象がありましたが、
今回の役は新人公演以外では今までで一番くらいの大役だったのではないでしょうか??

初演ではこれまた大好きだった彩吹真央さんが演じていて、
大好き過ぎてもっと出番多い役だった印象もあったので、
改めて観てみたら思ってたよりも少な目の出番だったような気はしますが。

でも彩吹さん同様、アル中で狂いながらも、
妹のことだけは幸せになって欲しいと願う優しさも同時に持っている繊細さが、
すごく丁寧なお芝居に現れていたような気がします。

もう片方の「WEST SIDE STORY」が海外ミュージカルということもあって、
中堅から上級生のスターがたくさんあちらに割り当てられた印象もありましたが、
そんな中で留依さんもしっかり存在感を示したことは、
宙組の層がさらに厚くなるための大きな収穫だったように思います。

カメリア役の美風舞良さん、タチアナ役の純矢ちとせさん、コレナティ役の凜城きらさんといったベテランの方々も抜群の安定感ですし、
上級生から下級生まで宙組は充実しているな~としみじみ感じました。

さらにこれを統率する寿つかさ組長までいるんですからもう鉄壁ですよね(//∀//)

まいあんのお芝居

そしてもう一人忘れてはいけない。

 

まーいあーーーーーーん!!(・∀・)

 

クリスティーナ役の華妃まいあさんでございます!(≧∀≦)

まいあんにとってもおそらく今までで一番の大役。

「A Motion」とかで歌やダンスが上手なことは既に認識していたのですが、
お芝居についてはこれまであんまりガッツリ見たことが無くて。

このクリスティーナも初演で演じていた遠野あすかさんが大好きだったので、
自分の中でかなり理想が高くなっている役だったのですが、
まいあんのクリスティーナも優しさと繊細さと、
その裏に潜んだ狂気に近いくらいの愛の深さも滲み出ててお芝居も本当に素敵でした!

クリスティーナって、エロールのことを好きになってしまって、
自分がこの人を変えてみせる、って思ってしまうんですよね。

自分ならきっとできる、と思ってしまうのはクリスティーナの純粋さゆえ、
と同時に駆け引きをしてでも愛する男に自分を愛してもらおうという怖さも持ち合わせている。

でもそう簡単に男は女によって変えられるものではないんですよね(悪い方向には変えられたとしても)。

というのは普通の男の場合ですが。

エロール(=エリイ)は何百年も前に出会ったフリーダを、
一度は拒絶しながらも愛してしまったことで、
決して抜けることのない棘を抱えてしまった。

クリスティーナが純粋であるほど、フリーダの姿と重なって、
純粋であることの無力さを思い出して、
この人を愛することはできないと感じてしまったんじゃないかと思いました。

まいあんはそのスマイリーなお顔がとても魅力的なのですが、
今まではお芝居の中だとどこかそれが邪魔している印象があって。

でも今回の決して幸せな女性ではないクリスティーナを演じたことで、
愛らしい笑顔を封印したシリアスな表情でのお芝居にも磨きがかかった気がします!

 

でね、ピエールがまいあんまいあん言ってたせいか、
先日うちの姉の口から衝撃の言葉が出てきたのですよ。

「私、今の娘役の中だったらまいあんが一番好きかも知れない」

 

なななんと!?

 

いつの間にか姉までそんなにまいあんにハマってるとは思わなんだ!ヽ(;▽;)ノ

とりあえず、是非とも近々まいあんに新公ヒロインを!
ということで意見は一致したことをご報告致します( ̄^ ̄)ゞ

ひかるちゃんとの並びもバランスがすごくいいので、
今度大劇場公演とかでも二人が相手役なのとか見てみたいな~。

次の「天河」でなんかそういう役ないですかね~??(//∀//)

この世では、二度と、会えない。

この「不滅の棘」という作品、音楽もすごく美しいんですが歌詞もすごく美しくて。

好きな歌詞を挙げたらキリが無いのですが、
エロールが何度か歌う「フリーダ」の曲の中に、
「この世では二度と会えない。この世では、二度と、会えない……」と同じ言葉を繰り返す部分があるんです。

これがね、字面だけ見てると同じこと2回言ってるだけに見えるかも知れませんが、
物語の流れとメロディに載せて聴いてると本当に切ないのですよ( ;∀;)

下手に歌詞を変えるんじゃなくて、
敢えて同じ言葉を、二回目は一回目より噛み締めるように「この世では、二度と、会えない」と途切れ途切れに歌うことで、
もう二度と会えないことを反芻して、実感して、確かめて、思い知ってしまっているようで。

一回目の「この世では二度と会えない」は「もう会えないんだなぁ」くらいだったのが、
二回目の「この世では、二度と、会えない」で、
「そうか……もう、会えないんだな……」と現実にようやく気付いてしまった瞬間のようで。

初演のときからこの部分ですごく胸を締め付けられていたんですが、
やっぱりこの歌詞が好きだな~と思いました( ;∀;)

 

他にも好きな歌詞、台詞、場面を挙げたらたくさんあるのですが。

もともと好きな作品の一つではあったのですが、
思えば今までどうして「この作品をひかるちゃん主演で観てみたい!」と思い至ってなかったのか不思議なくらい、
本当に本当にひかるちゃんの魅力を引き出してくれる素晴らしい公演だったと思います。

終ったばかりなのにもうかなり重度の不滅ロスです( ;∀;)

ピエール以前、
「組の新体制が始動するときは、『この人に見合った活躍をさせられるかどうかでその組の魅力が何倍も変わる』という存在がいて、今の宙組においてはひかるちゃんこそそんな存在の筆頭だと思う」
的なことを書かせていただいたことがあったかと思うのですが。

今回の公演で、その気持ちがさらに確信に変わった気がします。

宙組全員が揃う次回の大劇場公演でも、
この「不滅の棘」で演じたエリイ/エロールのように、
ひかるちゃんが超カッコイイ当たり役に再び出会えますように!

ひかるちゃん、東上初主演の大成功、本当におめでとうございます!(≧∀≦)ノシ

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