春の櫻のように打ち上げた花火(「カンパニー/BADDY」千秋楽)
こんばんは。
宝塚男子ピエールです。
ということで、3月12日(月)に千秋楽を迎えた、
月組大劇場公演「カンパニー/BADDY」。
タカラヅカニュースでは翌日の火曜日にその模様が放送されていたので、
ちょっと遅くなってはしまいましたが、
退団者のご挨拶がすごく印象に残ったのでそれだけでも触れさせていただきたいなと。
ちなみに「カンパニー」も「BADDY」も、
既にご覧になった方々から届く感想を聞いてると、
いつにも増してどちらもすごく両極端な感想が多いなという印象で。
(賛否両論あるのはどの作品でもそうなのですが)
「カンパニー」の演出は石田昌也先生。
石田先生の「傭兵ピエール」で初めて宝塚を観たピエールにとって、
なんやかんや石田先生ってちょっと贔屓目で見てしまう先生なんですよね。
でもすみれコード破りの常習犯でもある石田先生の作品は、
毎回わりとネガティブな反応も多い印象でもあり。
石田先生の作品って結構分かりやすくてハッピーな作品が多い反面、
こうやって宝塚らしからぬ表現とか展開を入れてしまうことによって批判を浴びがちで。
まだ「カンパニー」は観ていないので分かりませんが、
単体の作品だけでなく「石田先生の作品は~」と言われているのを目にしてしまうと、
ピエールを宝塚ファンにしてくれた「傭兵ピエール」も否定されているようで結構じわじわとHPを削られてる気分になるんですよね(^^;)
と言ってもピエールも特定の演出家の先生の作品が肌に合わずに同じようなことを言ってしまうことはあるので、
そういった声が上がること自体に反論するつもりは全く無いのですが、
自己防衛のために今回はいつも以上に人様の感想は見ないでおこうというスタンスに舵を切っております……。
すみれコードをブレイクしたりスルーしたりすることに関してはピエールも「うーむ……」と思ってますし(笑)。
千秋楽の映像を観る限りでは普通に楽しそうな作品に見えるのですが、
おそらく酷評している方が受け付けなかったポイントは放送されないように上手く編集してあるのかな……。
退団者挨拶
この公演で退団された月組生は6名。
その6名の方々が、それぞれ最後の大劇場の大階段を降りてご挨拶をされました。
まず退団者の中で最下級生、95期の早桃さつきさん。
「振り返ると、あっという間の9年間。たくさんの方々に支えていただき、今この場に立つことができました。宝塚の舞台で、たくさんの夢を見させていただきました。楽しいときも、辛いときも、すべての時間が愛おしく感じます。携わってくださいましたすべての皆様に、感謝の気持ちを込めまして、9年間、本当にありがとうございました!」と、
真っ赤なブーケを胸にご挨拶されていました。
そして早桃さんと同じく95期の優ひかるさん。
「初めて宝塚の舞台を観たとき、心が震えたことを、昨日のことのように覚えています。共に舞台を作り上げた月組の皆さん、先生方、スタッフの皆さん、いつも温かく見守ってくださるお客様、いっしょに戦ってきた戦友であり、親友である同期。本当に、ずっと支えてくれた家族に。優ひかるを支え、導いてくださったすべての皆様に、心からの感謝を込めまして。本当にありがとうございました!」と、
少し淋しそうな表情ながらもしっかりと語る姿が印象的でした。
続いては、たくさんの公演でヒロインも務めた、
トップスターたまきちくんと同期、94期生の早乙女わかばさん。
「花火は、一瞬で夜空に消えてしまいますが、その一瞬で華やかに輝き、人を惹きつけ、人の心に残ります。そんな、華やかな花火のような舞台人になりたいと、12年前の今頃、私は宝塚を受験し、今、ここにいます。12年間、この宝塚大劇場という大きな夜空で、わかば花火をたくさん打ち上げてきました。私自身が辛いとき、苦しいときでも、わかば花火を楽しみにしてくださるファンの皆様の温かい笑顔があったから、今日まで輝き続けることができました。最後の花火を打ち上げた今、こんなにも清々しく充実した気持ちでいられるのは、たくさんの方々の愛と支えのお陰です。その大きな力があったから、私は今日、悔いなく、思い切り花火を打ち上げることができました。もうこの大好きな宝塚大劇場という大きな夜空で花火を打ち上げることはありません。でも、いつまでも皆様の心の中に輝き続けますよう、そしてこれからは、皆様と共に、大好きな宝塚を愛し続けたいと思います。10年間、早乙女わかばとして生きた時間は、本当に幸せでした!」と、
いつも以上に全開の笑顔で語ってくれました。
そして92期生の貴澄隼人さん。
「まるで、長かったようでとても短い、一夜の夢を見ていた気分です。いろいろな思い出が、おぼろげに、そして、鮮明に頭の中を過ります。私が初舞台を踏みました12年前、あの頃からずっと男役が大好きで、楽しくて、無我夢中で走り続けてまいりました。今日、こうしてここに立てておりますのは、宝塚を愛してくださいますお客様、そして共に歩んでくださいましたファンの皆様のお陰でございます。心より感謝申し上げます。出会いがあれば必ず別れが訪れます。でも今は、別れの淋しさや辛さより、出会えたことへの喜びや感謝を胸に、皆様とお別れしたいと思います。これからの、皆々様の益々のご健勝とご多幸を祈りまして、宝塚大劇場最後のご挨拶とさせていただきます」と、
ちょっと古風なお手紙のような言葉も使って笑いを取りつつご挨拶をされました(//∀//)
続いては90期生の宇月颯さん。
「今ここに立ち、皆様にお伝えしたいことは、感謝。ただそれだけです。宝塚で、たくさんの愛を頂き、苦しかったこと、悲しかったこと、楽しかったこと、そのすべての経験と素晴らしい方々との出会いが私を成長させてくれました。何一つ無駄なことはありませんでした。とはいえ、まだまだ成長の途中ではありますが、すべてのことに感謝の気持ちを持てる今だからこそ、私はここを旅立ちます。今まで、たくさんお世話になりましたスタッフの皆様、私を育ててくださった諸先生方、どんなときも良い舞台を作るためならばと努力を惜しまずいっしょに走ってくれた月組の仲間。そして何より、毎日劇場に足をお運びいただき、私を見守り支えてくださったお客様。心からの感謝の気持ちを込めまして、ありがとうございました!」と、
「感謝」という言葉に一点の曇りもない晴れやかな表情で話されているのが印象的でした。
最後は副組長、87期生の綾月せりさん。
同期生からの花束は、月組でもいっしょに過ごした、
先日退団されたばかりの沙央くらまさんが持って来てくれたようですね。
「この舞台から見える景色が大好きでした。お客様の笑顔、拍手、そしてご声援に支えられて、ここまで来ることができました。私を優しく、ときに厳しく導いてくださました諸先生方。たくさんの上級生の方々、大切な月組のみんな、かけがえのない同期生。そして何より、どんなときも宝塚を愛し、私を支え続けてくださいましたファンの皆様。誰一人欠けても、今の私は存在することができませんでした。皆さんが大好きです。宝塚が大好きです。心からの愛と感謝の気持ちを込めまして、17年間本当にありがとうございました!」と、
長い時間を過ごした、87期最後の一人として立派なご挨拶をされていました。
花火の「天丼」
この後たまきちくんがご挨拶されてるときに気付いたのですが、
BADDYってワルなわりには意外ときっちりネクタイ締めてるんですね(//∀//)
そして印象的だったのは、
カーテンコールでたまきちくんから一言ずつ求められた退団者の皆様の言葉。
早乙女さんが「悔いは全くござりません!」と侍のように言った後。
続く貴澄さんは「私が花火を打ち上げられましたのも、皆様のおかげでございます!」と、
早乙女さんのご挨拶の言葉をさっそく引用していて(笑)。
さらには宇月さんも、
「無事に宝塚大劇場は卒業できそうなんですけれども、まだまだ東京公演もありますので、東京公演まで無事に花火を打ち上げられますように頑張りたいと思います」と。
最後に綾月さんまで、
「皆様のお陰で私も大きな花火を打ち上げることができました」と、
早乙女さんより上級生のお三方が皆さん花火の「天丼」で笑いを取っていました(笑)。
さらにはたまきちくんも、
「東京公演、今ここにいるメンバーで、大きな大きな花火を打ち上げたいと思います!」
としっかり便乗しておりました(//∀//)
でも早乙女さんの明るさはこのときだけじゃなく、
こうやってずっと周りの人も明るくさせる力を持った明るさだったんじゃないかなという気がします。
「ランスロット」で組んだ真風涼帆さん、
「ジャン・ルイ・ファージョン」で組んだ紅ゆずるさん、
そして「Bandito」で組んだ同期のたまきちくんと、
今の5組のうち3組のトップスターがトップ就任前の主演公演で早乙女さんと組んでいたのは、
何だかただの偶然ではなく早乙女さんが不思議な力を持っているからのようにも思えました。
そんな周りを照らし出してくれる花火のような早乙女さんを始め、
月組から6名もの方々が一気にいなくなってしまうのは淋しいですが。
まずはともかく、これから東京で観られるのを楽しみにしております!
どうか退団者の皆様も始め出演者全員が、
怪我や体調不良もなく揃って東京公演の千秋楽までさらに大きな花火を打ち上げてくれますように!ヾ( ・∀・)ノ
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