観劇レビュー・感想

おもしろきこともなき役をおもしろく(「エリザベート」感想その2)

こんばんは。

七咲ぴえるでございます。

職場の上司が、お子さんがハロウィンで仮装してる写真見せてくれたんですが、
今って学校でも仮装イベントとかやってるんですかね?

それを見たとき、自分はこの時代に生まれなくて良かった……って心の底から思いました( ̄∀ ̄;)

だって絶対こんな仮装の準備するのって時間もお金もかかってめんどくさいし、
かと言って参加しなかったらノリや付き合いの悪い奴とか思われるわけですよね?

 

好きな女の子が他の男子とカップルキャラのコスプレしてるのとかを遠い目で見ながら恋の終わりを感じたりするんですよね?

 

その子のインスタにその男子とのツーショット写真がアップされてたりしますよね?

 

「いいね」押さないと嫉妬してると思われるから泣きながら「いいね」押しますよね?

 

押したら押したで「あいつウザイ」とか言われますよね?

 

 

ブロックされますよね?

 

 

もう生きていけないぃぃ!!!!( ;∀;)

 

 

She never eats死ねばいい!

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どこかで見たような妖しい美しさ

こないだ仕事で外から戻ってオフィスの入り口付近まで来たとき、
反対側からすごく綺麗な人が歩いてくるのが見えたのです(テンションの切り替えの早さに定評のあるピエール)

「わ~、なんか向こうからモデルみたいに綺麗な人が歩いてくるな~、なんか撮影してるのかな~」とか思ってたら、
なんとうちの会社の千葉の事業所の人だったのですよ!

写真では見たことがって「綺麗な人だな~」と思っていたのですが実物見たらその何倍も綺麗で、
「え、あんな美人がうちの会社にいたの??」って一瞬固まってしまったほどで。

しかもモデルさんと言いつつ「私キレイでしょ?( ̄∀ ̄)」っていう気取った雰囲気じゃなくて、
なんかもうほんとに嫌味のない綺麗さで。

で、誰かに似てるな~、と思っていたら、
こないだタカラヅカニュースを見ていて気付いたのです。

月組の蘭世惠翔さん!!

と言いつつ下級生に疎いピエールはそもそもそんなに蘭世さんのお顔をまじまじと見たことは無いのですが、
こないだ放送されていた「エリザベート」の新人公演トークを見ていて記憶に残っていたようで。

新公ではちょうどマダムヴォルフという女役を演じているから女性的な出で立ちだったのもあり、
その綺麗な子が蘭世さんに重なって見えたようです。

でもな~、その人って滅多なことじゃ本社には来ないし、
たぶん会うのはこれが最初で最後だろうなぁ……。

どうにかこうにか新宿あたりに異動してきてくれたらなぁ……。

はい、せっかく蘭世さんのお名前が出たので触れておくと。

今回は少年時代のルドルフを演じている蘭世さん。

さすが皇太子としての品も感じましたし、
歌も上手な方だな~という印象が残りました。

と言っても今回は子役なの男役としての姿をまだちゃんと見たことないので分からないのですが、
綺麗な方だと思うのでこれから男役としてもカッコよく成長していってくれるといいな~と楽しみな方でございます。

あとはとにかく爆上げだけはしないでくれることを祈るばかりです……わたくし爆上げされるとちょっと関心が薄れてしまうタイプなもので……決して爆上げされてる人が嫌いというのではなく、爆上げという現象というか行為が嫌いなだけなんですが……。

皇帝であり続ける美弥フランツ

大劇場公演中に残念ながら数日間ほど休演してしまった、
愛希れいかさん演じる「シシイ」ことエリザベートの夫であるフランツ役の「北関東の瞳」こと美弥るりかさん。

休演があったからというのはありますが、
美弥ちゃんがフランツとして舞台上に立っているのを見られただけで感動してしまって( ;∀;)

大劇場公演中にどなたかが、
「美弥フランツは今までのフランツの中で一番シシイを愛しているように見えた」とおっしゃっていて。

実際に観てみたら本当にそう感じて、
美弥ちゃんの人柄がそのままフランツの優しさや儚さに現れていたように思いました。

個人的に今までのフランツと違って見えたのが、
ドア越しにシシイに対して「君の優しさで僕を包んで欲しい」と歌う場面なのですが。

フランツって皇帝としてはどこか優しすぎて儚すぎる人で、
本当は皇帝としての責任なんて投げ出して愛するシシイに甘えたいくらい、
すごく弱くて繊細な人というイメージがあったんです。

でも美弥ちゃんのフランツがシシイに助けを求めるあの場面は、
決して皇帝としての責任から逃げようとはしていない、
あくまで国を守るためにシシイに傍にいて欲しい、シシイが傍にいてくれたら皇帝として頑張れる、そのためにシシイも守ってみせる、
そんな気持ちを感じる、「皇帝」と「シシイの夫」のどちらの責任も最後まで果たそうとしているように思えました。

 

フランツという役はルキーニに比べると派手な動きも少ない「辛抱の役」というイメージなので、
むしろルキーニの方がオイシイ役のような気もして、
「エリザベート」を上演するときに二番手の人ってちょっと割を食ってるように思っていたこともあったのです。

いっそ試しに二番手がルキーニ、そして三番手がフランツという配役にしてみてもいいんじゃないか?と思ったことすらありました。

でも美弥ちゃんのフランツを見ていると、
フランツという役の難しさと、それをしっかりモノにしたときのフランツという役の奥深さが分かってきて、
やっぱりフランツは二番手の人じゃないと果たせない大きなものを背負った役なんだな~と感じました。

ルキーニは男役スターの登竜門と言われる通り、
ルキーニを演じることで殻を破った男役さんがたくさん誕生してきたのは周知の通りかと思いますが。

一方でフランツという役は、男役として円熟した人が演じることで、
フランツという人物自体が殻を破ったように魅力と深みを増す役なんだな~と。

と同時に、ともすればちょっとパッとしない役になってもおかしくないフランツという難役を、
これだけ魅力的に深みのある人物として演じることのできる美弥ちゃんという人が、
これからも男役として、役者としての力をしっかりと評価され、正しい扱いをしてもらえることを願っております。

好きな曲はフランツの曲がいっぱい

わたくし、トートやシシイよりもフランツの歌ってる曲や場面の方が昔から結構好きだったんですが、
中でもフランツがシシイにプロポーズする場面と、
二人がすれ違う夜のボートの場面が大好きだったんですよね。

一組の夫婦が生まれる瞬間の曲と、
二人がすれ違いを確かめ合ってしまうかのような切ない場面の曲がいっしょっていうのが、
何とも皮肉というか切ない演出ですよねー。

それから「結婚は失敗だ~」の曲と「マダムヴォルフのコレクション」も同じ曲なのですね!(最近知った)

「破綻を予告する曲が、その決定打となる場面で帰ってくる」と、
ふーさんがおっしゃっていて「なるほど~」と痛み入りました( ̄∀ ̄)

こういうのって例え気付いてなかったとしても、
二回目以降に観て同じ曲を聴いたときとかに、
たぶん無意識にやがて訪れる破綻をより感じさせるような仕掛けにもなってるのかなーと思って。

なんやかんやで観る度に新たな発見がある作品だなと思い知らされて、
だからこそ「エリザベート」という作品がこれだけ愛されてるんだろうなと感じました。

 

で、美弥ちゃんの「Anna Karenina」
劇場または公演の追加ないしはライブビューイングの発表はまだでしょうか?(⌒∇⌒)

一国の皇帝を500人しか入れない小劇場の主演で済ませたとあっちゃ国際問題になりかねませんよ?(⌒∇⌒)

 

ということで、他にも細かいツボなポイントはあったのですが、
今回特に印象的だったのは以上のような感じでございました。

月組の舞台にいることが当たり前のように思っていたれいか様も、
宝塚を離れる日までのカウントダウンも残り2週間ほどになってしまいましたが。

自分の好きな人が舞台に立ってくれているのが当たり前のことではない、
すごく幸せなことなんだというのを今回ほど思い知らされる公演もなかなかありませんよね。

残りの公演もきっとあっという間に過ぎて行ってしまうかと思いますが、
とにかく皆さん無事に千秋楽を迎えられることを祈っております。

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