ギィは何故タルハーミネを愛したか?(「金色の砂漠」感想その2)
こんばんは。
宝塚男子ピエールです。
ということで今回は予告通り、
ファーストキッチン日比谷シャンテ前店についての話を(え?)。
東京宝塚劇場の近くにね、ファーストキッチンがあったんですよ。
土日も日替わりのワンコインメニューがあり、
朝だとさらに500円以下のセットもあって、
ここでご飯食べると普通の店よりは節約できるのですごく重宝していたのです。
でも去年の11月くらいだったでしょうか。
突然改装してウェンディーズとのコラボ店舗とかに生まれ変わったのです。
そうしたら何とワンコインセットが無くなっちゃったのですよ!
それどころか普通にポテトとドリンク付けると800円くらいになっちゃうのですよ!
何てことをしてくれたんだ……。
ということで「金色の砂漠」の感想の続きを。
今度こそ予告通り、「ギィがタルハーミネを愛した理由」について迫りたいと思います。
ギィは何故タルハーミネを愛したのか?
まだ大劇場でこの「コンサバ」が上演されていた頃。
ピエールは他の方の感想とかは極力目にしないようにしていたのですが(ネタバレも怖いし、ディスりも怖いし)、
ニコライ少尉どのの感想は我慢できなくて見ておりました。
幸い少尉どのはネタバレしない範囲で書くよ!とおっしゃっていたので安心して読んでいたのですがその中で少尉どのが、
「タルハーミネ、好きになる要素あった?顔なの?」という疑問を投げかけてらっしゃいまして。
公演解説等で前情報だけ読んでも奴隷とそれを虐げる王女という関係、
普通に考えたら愛し合うなんてなかなか考えられないですよね。
これが我らが芹香斗亜さん演じるジャーと、
ただ一人穏やかで優しい桜咲彩花さん演じる第二王女のビルマーヤだったら、
そりゃお互い好きになっちゃうなというのも分かるんです。
そうそう、ビルマーヤさまって何だか保母さんみたいですよね。
すべてを包み込んでくれる母性の塊のような優しさを持ちながら、
その実かなり忙しくて安月給で出会う男は皆子持ち……みたいな闇を抱えてるあの薄幸感。
ピエール、中学の同級生に保母さんだか幼稚園の先生やってた子が一人いるんですけどね、
彼女は中学時代からそれはそれは母性の塊のような御方でした。
林間学校で同じ班になったんですけど、
手際よくカレー作る姿がそれはそれは魅力的で……。
オシャレなカフェでパンケーキ食って「女子力高くなりた~い(*´∇`*)」とか言ってる人を見ると、
「パンケーキ食ったくらいで女子力なんて上がるわけねーだろ!」と言いたくなるんですが、
あの飯盒炊爨でカレーを作っていた彼女の姿は、
まさに今で言うところの女子力だったなと、わたくしこのように思うわけです。
でも大人になってから話してて分かったんですけど、
彼女も実はなかなかの気の強い子でして、
彼氏と喧嘩したときなんて「触らないで!」とか言ってたらしいです。
「触らないで!」とか彼女から言われたらもう立ち直れないですよね……。
ビルマーヤさまから「触らないで!」とか言われたら鞭で打たれるより辛い……(なんのこっちゃ)。
そうそう、ジャーとビルマーヤを語る上で外せない、
天真みちるさんが演じるビルマーヤへの求婚者ゴラーズ。
タンバリン使って求婚するシーンは残念ながらありませんでしたが(笑)。
このゴラーズさんもまたハマり役ですよね~。
なんか、もう、本当に「いい人」!
狩りが苦手で「あなた(ビルマーヤ)にちっともいいところを見せることができない」と苦笑いするところとか。
喉が渇いたら自分で飲み物を取りに行くだけでなく、
「お待たせ~!ヾ(* ̄∀ ̄*)ノ」と言って何とビルマーヤやジャーの分まで持って来てくれたり。
美味しいカレー作ってくれたり、伝説の金のスパイスを求めて砂漠に旅立って行ったり。
(一部フィクションが入っていますのでご注意ください)
救いの無い物語の中で、
誰も憎まず、誰にも憎まれない存在。
こういう人が王様になってくれたら、
この国の運命ももう少し変わっていたのかも知れないのに……とか思いました。
ピエール、何気に「コンサバ」観てて一番泣きそうになったのが、
ゴラーズさんの「お待たせ~!ヾ(* ̄∀ ̄*)ノ」の瞬間でしたからね……(笑)。
で、話をギィとタルハーミネカップルに戻しますと。
何故ギィはタルハーミネを愛したのか。
これ、もしかしたら女性よりも男性の方が理解できるのかも知れないなと。
ということで宝塚男子の端くれのこま切れのゾンビの残骸代表として、
ギィがタルハーミネを愛した理由、ピエールがお聞かせしましょう。
そう、自分を虐げるタルハーミネをギィが愛した理由、それは。
顔です!(これだけ引っ張ってやっぱり顔)
いや、でもね、男が恋に落ちることにおいて顔って本当に大事なんですよ。
ゾンビの残骸のピエールが男の代表として気持ちを語るつもりは無いのですが、
男っていう生き物は、まず見た目で女性を好きになって、
後から他に好きになった理由を探して取り繕うものだと思うのです。
見た目っていうのは顔に限らず、スタイルがいいとかも含めてだと思うのですが。
見た目で好きになった相手が性格的に微妙でも、
そう簡単に嫌いにはなれないのが男ってもんで。
そういうときに自分でもちょっと疑問を抱きながらも、
「こんなキツイこと言ってるけど本当は優しい子なはず」
とか幻想を抱いて自分をだましだまし恋に落ちて行くものなのです、特に若いうちは。
ピエールくらいの年齢になっちゃうと、
もう開き直って「見た目が好き」って言えちゃうようにもなるんですけどね。
ギィもやっぱりそもそも最初にタルハーミネを好きになったのは、
「顔」だったんじゃないかと思うのです。
奴隷と王女という関係ゆえに彼女は自分にすっごいきつく当たってくるけど、
「そういえば昔ちょっとだけ優しくしてくれたことあったな……」とか、
「あの行動ってもしかして僕のことを……」とか、
ごくわずかな美しい思い出だけで恋を続けていたんじゃないかなと。
そのごくわずかな美しい思い出を思い出させるのは、
何よりもタルハーミネが美しいからなのです。
男は初恋の女の子を忘れられないとか言いますしね~。
ピエールも中学時代に好きだった女の子が、
高校生になってちょっとギャルっぽくなって再会したときは、
「何か理由があるに違いない……」とかわけの分からないことを自分に言い聞かせてましたし。
「高校で仲良くなった子がギャル系だから無理やり合わせることを強いられているに違いない」とか勝手に思ってたり。
でもさすがに成人式のときにジャマイカ人みたいな髪型で現れたときは目が覚めました(笑)。
だから、胸を張って語れるような理由ではないかもしれないけれど、
ギィがタルハーミネを愛して嫌いになれなかった気持ちはすごくよく分かります。
いや、でも女性だって、顔で男を好きになる気持ちは分かりますでしょう??
ピエールが高校生のときにね、
通学の電車の中で中学時代の同級生の女の子Aさんとその友達Bさんに会いまして。
どうやらBさんは、ピエールと同じ学校の男子Cくんを電車の中で見て一目惚れしたらしく。
でもそのCくんは、学校でも結構有名なチャラ男グループの一員だったのですよ。
まぁ、高校生でイケメンだったらそりゃチャラ男になるだろうなと。
でも僕が「Cくんは遊び人だよ」とか言ったら、
絶対嫉妬して悪口言ったみたいになるじゃないですか。
かと言ってまるっきり嘘つくわけにもいかないので、
「Cくんはわりとチャラチャラしてるグループとも仲良いみたいだけどねぇ」
とふわっと話したら。
Bさんは勝手に、
「でもそんなチャラチャラしたグループ中でもCくんはすごく真面目なんだよね!」
とものすごいポジティブに受け止めたらしく。
このBさんの様子を見たときに、
人ってのは誰かを好きになると悪いところが見えなくなると言うけれどそうではなくて、
悪いところも都合よく勝手に良い方に脳内変換してしまうんだな、と学びました(笑)。
要するにですね、
「ギィは何故あんなに性格のきついタルハーミネを愛したのか?」という疑問に対する答えを「顔」以外で説明するとしたら、
「思い出」なんじゃないかなと。
一度その美しさに魅了されて好きになってしまった「思い出」や、
子どもの頃に自分をかばってくれる優しさを見せられた「思い出」があるから、
どんな姿を見ても、どんな仕打ちを受けても、
もう決して嫌いにはなれなかった。
ピエールもね、今までの人生で出会った女の子の中で、
どの子が一番好きだった?と聞かれたら、
たぶん顔が一番好みだった子のことを思い出すと思います。
実際は顔だけじゃなくて性格が合うとか話してて楽しいとか、
そういう内面を好きになれた子の方が一番好きだったのかも知れないけれど、
後になって思い出すときっていろいろ美化しちゃうじゃないですか。
そうなると、性格とか形の無いものって、
結構こっちの都合でいくらでも美化できちゃうんですが、
外見ってやっぱり実物の記憶からそうかけ離れることは無いと思うんですよね。
つまり、外見が2点で性格が10点だった人の思い出って、
どんなに美化しても外見は4点くらいまでしか上乗せされないと思うんですが、
外見が10点で性格が2点だった人は、
美化された思い出の中では性格も8点くらいには行ってたんじゃないかな?とか思えちゃうんですよね。
それくらい「外見」で好きになった相手への執着って実はすごく強いんだろうなと、
ギィの姿を見ていて感じた次第であります。
ということで、
「ギィは何故タルハーミネを愛したか?」
記事跨ぎまでして長々と語ったわりに、
出てきた答えはやっぱり「顔」。
いかがでしたでしょうか(笑)?( ̄∀ ̄)
でもこの「愛した理由は顔」ということを感じさせてくれるのも、
美しい人だらけの宝塚という世界なればこそだと思います( ´ ▽ ` )ノ
スポンサーリンク
ブログランキングに参加しております。
ポチッとしていただけますと嬉しいです!
↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村