宝塚の雑記

雪組トップコンビ望海風斗さん、真彩希帆さん退団発表。

こんばんは。

七咲ぴえるでございます。

ピエール、昨日は非常に夢のような一日を過ごしておりまして、
久しぶりのその話で更新しようかなと思っていたところだったのですが。

しかし本日は宝塚で最も大きな発表の一つといえるニュースがありましたので、
やはりそちらの話をさせていただこうかなと……。

雪組トップコンビ望海風斗さん(だいもん)と真彩希帆さんが、
次回の大劇場公演「f f f-フォルティッシッシモ-/シルクロード~盗賊と宝石~」で退団されることが発表になりました。

思えばこの公演のタイトルにだいもんのイニシャル「風斗」の「f」が入っていること。

ショーの演出がだいもんの節目節目に立ち会ってきた生田大和先生であること。

トップスター退団前に開催されることの多いコンサートが発表されたこと。

真彩さんがミュージックサロンを開催されること。

轟悠さんが特別出演された「凱旋門」を除くと、
近年のトップスターの任期としても多いパターンの大劇場5公演目にあたること。

分かりやすいものだけ挙げてもこれだけたくさんの「フラグ」は立っていたので、
「もしかしたら……」と予感していた方も決して少なくなかったと思います。

けれど、トップスターの退団発表のタイミングとして最も多い、
一つ前の大劇場公演の千秋楽翌日に何も発表が無かったことから、
次回での退団は回避されたものと気を抜いていたところでの退団発表。

別のトップさんの退団公演中とかだとそちらが終わるまで発表は控えるというケースもあった気がしますが、
だいもんの場合は何待ちだったのだろう……。

昨日は宙組東京公演の千秋楽でしたが、
もちろん退団者はいたもののトップさんではなかったので、
この千秋楽を待って発表する、という可能性は正直予測していませんでした。

すっかり「だいもんの退団はまだない」とその話題が頭から抜けていたところに、
昨日出かけた帰りに乗り換えの電車を待っていたとき、
「ビッグディッパー」というお店(たぶんパチスロ屋さん)の看板が目に飛び込んできて。

大劇場お披露目公演の「SUPER VOYGER!」でだいもんの名前の漢字4つを英語に訳して、
「望=Hope」「海=Ocean」「風=Wind」「斗=Big dipper」という言葉が歌詞に入っていましたが、
そのときに「Big dipperだけちょっと無理やりじゃない(笑)?」と話題になっていたので、
「この店のオーナー、もしかしてだいもんファンだったりして」とか考えていたのですが、
同時にここでだいもんを連想させるワードが目に飛び込んでくるということに何かの予兆を感じたりもしていました。

けれど、さすがに千秋楽からこれだけ発表が無かったらもう大丈夫だろう、と思っていました。

たぶん同じように「次回での退団は無さそう」と安堵していた方も多いと思うので、
お二人のファンの方々にとっての衝撃は先日の千秋楽翌日に発表されるよりもある意味大きかったかも知れませんね。

でもどんなタイミングで発表になってもショックであることに変わりないとは思いますが……。

 

だいもんは2003年に初舞台を踏んだ89期生。

去年の終わりに卒業された明日海りおさんを始め、
七海ひろきのお兄様、美弥るりかさん、そして純矢ちとせさんと、
去年一年は89期の退団ラッシュでした。

当然、同期であるだいもんもファン以上にそれを意識していた一年だったと思いますが、
また一人89期が卒業してしまうと思うとやはり喪失感は計り知れないですね……。

僕が宝塚ファンになったのはまさにだいもんたちが初舞台を踏んだ2003年でした。

まだ開局されたばかりのスカイステージに実家が加入したのですが、
ちょうど89期の初舞台生が紹介される番組が放送されていて。

同期を代表して、成績上位の凪七瑠海さん、成花まりんさんと共にインタビューを受けていたのがだいもんでした。

すごく細くて一般人離れしたスタイルが印象的だった凪七さん、
キラキラした笑顔で可愛かった成花さんと比べると、
だいもんはそのときは決して強く印象に残っていなくて。

しかしそれから下級生時代を経て、
僕が少し宝塚離れしていた時期を過ぎて、
100周年の終わりにブログを始めた頃にスカステでバウ初主演の「Victorian Jazz」を観ました。

失礼を承知で言うと、初舞台のときには「ちょっと地味かなぁ」と思っていただいもんが、
すっかり真ん中の似合うオーラを身に付けていて、
初めてだいもんの舞台姿をがっつり見た自分は「だいもんすごい!」と一気に引き寄せられたのを覚えています。

そのあと雪組に組替えして主演された「アルカポネ」は全然チケット取れなくて「ナイカポネ」と言っていたのも思い出します。

 

だいもんと言うと圧倒的な歌唱力を挙げられることが多いと思いますが、
これは何度も書いてきた気がしますが僕が一番すごいと思っているのはだいもんの「男役力」のようなもので。

「歌劇団」とは言っても宝塚において歌唱力はその世界を構成する一つの要素に過ぎないと僕は考えていて。

宝塚を愛し、男役を愛し、タカラジェンヌを追求する中で培われた総合的な男役力があるからこそ、
だいもんの歌唱力はあくまで一つの武器として輝きを放つことができたんだと思います。

伝統的な「男役に寄り添う娘役」ではなく台頭に渡り合うスタイルの真彩さんとのコンビも、
それを受け止めるだいもんの男役力が無ければもっとちぐはぐなものになってしまっていたことでしょう。

 

退団公演の千秋楽は2020年10月11日。

去年見送った方々の発表から卒業の日までがあっという間だったように、
きっとこの日もまばたきするほど一瞬で訪れてしまうと思います。

僕がブログを通して出会った方々で一番多いのはやっぱり七海くんのファンですが、
だいもんのファンの方もすごくたくさんいらっしゃって。

残りの時間をどうやって過ごせるかは人それぞれの仕事、家庭環境、お財布の状態等々により様々だと思いますが。

ひろきのお兄様やアイリーンの大劇場ラストデイに弾丸遠征した身としては、
だいもんや真彩さんのファンの皆さんがとにかく悔いを残すことなくその日を迎えられるように、
無理のない範囲で、でもできる限りの無理は厭わずに、訪れたチャンスは逃すことなく見送れるように願っております。

また、依然として落ち着く兆しの見えない新型コロナウイルス。

いろいろなイベントが中止を余儀なくされているニュースを見かけますが、
宝塚において最も重要とも言える退団公演、
最後まで無事に終えることのできるよう願いたいと思います。

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