ロベスピエールがロベスピエールをご視察ですってよぉぉぉぉっっ!!(「瑠璃色の刻」感想その2)
さん!はち!さん!はち!さん!はち!みやちゃーーん!(≧∀≦)ノシ
こんばんは。
宝塚男子ピエールです。
ということで、本日は「北関東の瞳」こと月組の美弥るりかさん主演「瑠璃色の刻」の感想の続きを書かせていただきたいなと。
と、その前に前回の感想にちょっと訂正というか補足というか、
「そうだったのか~」的な言い訳を(笑)。
海乃美月さん演じるアデマールが、
王妃に命じられてバレエを踊っていただけなのに、
革命が起きたときに貴族たちと同じように命の危険にさらされる必要あるの?的なことを書いてたんですけどね。
前回の記事に頂いたコメントで「なるほど~」と思ったんですけどね、
当時って貴族じゃなくても貴族と関わりがあっただけで処刑の対象になってりしたんですって!
今までいろんな宝塚の作品を振り返ってるとたしかにそんな人もいたような気もするのですが、
そこにまったく思い至っておりませんでした(^^;)
今の感覚で考えると「貴族は貴族、平民は平民」って思ってしまいますが、
「貴族と繋がりを持った平民も同罪」みたいなところまで革命は暴走してしまっていたんですかね~。
となると、シモンが「もう後戻りはできないんだ」って思ったのも頷けるような気もする……。
でもそうしたら同じように貴族と関わっていたジャックが普通に公安委員に仲間入りしているのは何故なのだろう……(笑)。
あれかな?情報提供してくれたからなのかな?
どうぞこれからご観劇の皆さま、
シモンはアウト、ジャックはセーフ、アデマールはグレーゾーン、
の基準の違いにも注意してご覧になってみてくださいませ( ̄∀ ̄)
そんなこんなで感想の続きを書いていきたいのですが。
まずですね、やっぱり単独初主演となると触れずにいられないのが。
「皆さま本日はようこそお越しくださいました。宝塚歌劇団、月組の、美弥るりかです」
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!!!!!!( ;∀;)ノシ
いいわ~、ホントこれいいわ~、着信音にしたいわ~( ;∀;)
メールの着信音は七海くんバージョンでLINEの方は美弥ちゃん、
みたいに使い分けたいと思います(//∀//)
美弥ちゃんと月城くんの相性
今回の作品のテーマになっているのは「サン・ジェルマン伯爵」という謎の人物ですが、
美弥ちゃんが演じているシモンはそのサン・ジェルマンに瓜二つの別の男。
しかしプロローグだけはサン・ジェルマンとして歌い踊っているという設定のようです。
なのでもう幕開きから美弥ちゃんの妖しさが満載!(≧∀≦)
しかもね、たしか歌詞の最初の一言が「瞳」だった気がするんですよ。
さすが北関東の瞳!(◉o◉)
くるくる回転するセットを登っていく美弥ちゃんの姿が、
それはそれは妖しくて美しくて。
美弥ちゃんの魅力が一番引き出されるのって、
やっぱりこういう妖しさが必要とされる役だと思うんですよね。
もちろんそれ以外の役柄でも魅力的なんですが、
こういう役を演じさせたら美弥ちゃんの右に出る者はなかなかいないんじゃないかと。
「1789」のアルトワとか、「舞音」の「もう一人のシャルル」とか、
「アーサー王伝説」のモーガンとか。
ただ、正統派な役に比べるとこういうアクの強い役って、
何度も繰り返してると「またそういう役?」っていう既視感も出て来ちゃったりするじゃないですか。
なので、妖しい妖しいサン・ジェルマン伯爵も冒頭で演じつつ、
本編は「サン・ジェルマン伯爵に似た普通の男」っていう役なところも、
今までとはちょっと差別化できる役なところがすごく良かったな~と思いました。
同じ回を観劇したちぃたんさんが、
「美弥ちゃんは決して大柄じゃないから、真ん中に立って埋もれちゃったらどうしようかちょっと心配したけど、全然そんなことなくて真ん中力発揮してた!」
とおっしゃっておりまして。
まさに同じことをピエールも感じておりました。
美弥ちゃん、まったく埋もれていない!
そしてそんな美弥ちゃんの初主演を2番手として支える月城かなとさんですが、
雪組で最後に観た「私立探偵ケイレブ・ハント」のときよりも、
確実にパンチの増した存在感を放っていた気がします!
月城くんって、すごくビジュアルと実力のバランスが整った人というイメージでおりまして。
その分、優等生感も強いのと、
たぶん月城くん自信が自分からグイグイアピールするタイプではなくて、
今までは「キレイだし上手いのに今一つパンチが足りない」という印象もあったんです。
でも組替えという大きな転機を迎えたからなのか、
確実に月城くんの中の何かが変わってきている気がしました!
たぶんまだちょっと新しい組で借りてきた猫みたいになってる部分もあるかも知れませんが、
美弥ちゃんがすごく優しくて気遣いに長けた上級生なので、
真ん中に立ちつつもすごく月城くんのことを気にかけてる様子が伝わってきて。
初めて並ぶ組合せなのに相性の良さを感じて、
「この二人の並びすごくいいな~」と思いました。
シモンとジャックとアデマール
最初に配役が発表になったときは、
シモンたち3人は幼馴染で、ジャックはアデマールのことが好きで、
でもアデマールはシモンのことが好きで、
だけどシモンは成り上がることへの野心に燃えて仲間を顧みなくなってしまって、
みたいな関係なのかなと思ったんです。
まぁ、ベタと言えばベタですが。
でも実際は、この3人がどれだけ深い関係なのかがあまり描かれていないので、
逆に終盤で道を決別したにもかかわらずやっぱりお互いのことを見捨てられないという状況になったときの葛藤が、
なんかすごく浮いてしまっていたというか……。
シモンとアデマールなんて、
「お二人、ホントにお知り合いですか……??( ̄∀ ̄)」
ってくらいの距離感でしたし(^^;)
美弥ちゃんと月城くんと海乃さんという今まで無かった組合せが、
実はすごく相性良さそうだった分、
シモンとジャックとアデマールの関係がいまいち深堀りされていなかったのが非常にもったいなくて。
この3人だったら、絶対にもっと切ない三角関係とかが似合いそうなのにな~と。
原田先生って、恋愛要素が薄かったり、
別箱公演だとヒロインの方が上級生だったりトリッキーな作品が多いイメージなんですが。
個人的には、やっぱり宝塚の作品は主人公がいて、ヒロインがいて、
そこを中心にいろんな人物が絡み合ってっていう王道な作品が好きでして。
なので、普通にシモンとアデマールの恋愛模様があって欲しかったです。
芝居の月組
そして脇を固める実力派キャストの方々。
特に印象に残ったのは、単純に出番の多かった方々が中心になってしまいますが、
やっぱりルイ16世の光月るうさんと、ロベスピエールの宇月颯さん、
アントワネットの白雪さち花さん、そしてネッケルの輝月ゆうまさんですかね。
「芝居の月組」とよく言われますが、
別箱公演だからこそ普段は決して主要キャストにはならない、
でも陰でしっかりと舞台を引き締めている方々がすごく光っていた印象がありました。
光月さんは、スカステで放送されてたトークとか見ていても、
1期下の美弥ちゃんの単独初主演を人一倍喜んでいる様子が伝わってきて。
美弥ちゃんがすごくのびのびと演じることができたのも、
光月さんの存在が一番安心感を与えてくれていたんじゃないかなと思いました。
美弥ちゃんの1期下の宇月さんは、
我らが「北関東の恋人」こと七海ひろきさんが「THE SCARLET PIMPERNEL」で現在演じているのと同じロベスピエールという人物。
そういえば何と昨日、七海くんがこの「瑠璃色」をご観劇されていたそうではないですか!
美弥ちゃんの晴れ舞台を同期の七海くんがご観劇というだけでも胸が熱いですが、
星組のロベスピエールが月組のロベスピエールをご視察されたということですね!(//∀//)
「スカピン」のロベスピエールはもう完全に独裁者になってしまった役ですが、
「瑠璃色」のロベスピエールはまだ民衆たちから頼りにされている時代で。
七海くんのロベスピエールが「ロベスピエールは消えろ~!」とか言われてるのに、
宇月さんのロベスピエールは「ロベスピエール!ロベスピエール!」ってもてはやされてて、
きっと七海くんは「みんな俺にももっと優しくしてくれよ……(´・ω・`)」と嫉妬していたのではないでしょうか(笑)。
ネッケルの輝月さんは、専科から特別出演の研28とか言われても信じちゃうくらいの重厚感(//∀//)
とにかく芝居や歌に厚みと深みのある方ですよね~。
本当は一度くらい新公主演して欲しかったなぁという気持ちもあるのですが、
それが果たせないまま新公学年を卒業してしまった今、
輝月さんには絶対に専科まで残って末永く活躍する存在になって欲しい!
白雪さんも今までにこれ以上なかったくらいの大役で。
結構な長いソロとかもあって見せ場も十分なんですが、
普段あまり主要キャストを演じる機会の無い方とは思えないくらいの存在感でした。
アントワネットってヒロインではなくても路線系の娘役さんが演じてきた人物というイメージですが、
白雪さんが見事なアントワネットを演じたことで、
これからの作品ではアントワネットをまた今までとは違う形で登場させる道を切り開いたんじゃないかと思いました。
あと、決して大きな役ではありませんでしたが、
旅芸人一座の一人であるジジ役の紫乃小雪さん。
ピエール、月組の娘役さんの中では海乃さんと紫乃さんが最近気になるお二人でして。
トップになると殿堂入り扱いなのでれいか様は別枠で(笑)( ̄∀ ̄)
お名前は確認できなかったのですが、
ジジが旅芸人一座の男の子と常に手を繋いで出てくるのですよ!
その様子がすごく微笑ましいんですが、
あれは手を繋いで歩くくらい幼い子どもという設定なのか、
はたまたただただ人前でも手を繋いで歩きたいバカップルなのかどっちなのかずっと気になってしまいました(笑)(//∀//)
ということで、たくさんの人に支えられ、たくさんの人に愛されて、
遅咲きながら単独初主演に辿り着いた美弥ちゃん。
しかし美弥ちゃんの伝説はまだここから始まるのです!
これからも北関東が生んだスターの一人である美弥ちゃんを、
北関東の端くれとして応援していきたいと思います!(≧∀≦)ノシ
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