ロベスピエール生誕祭(「THE SCARLET PIMPERNEL」感想その1)
そーれーはーこーのー私~~!!
ローベース~…………
……………………。
ピーエ~~~~ルッッ!!!!( ;∀;)
七海くんに名前呼ばれちゃった気分……(//∀//)
でも一回しか聴いてないので既にメロディーうろ覚えでごめんなさい(笑)。
ということで、ゴールデンウィーク真っただ中の5月5日に初日を迎えたばかりの、
星組東京公演「THE SCARLET PIMPERNEL」。
新トップコンビ紅ゆずるさんと綺咲愛里さん(アイリーン)の大劇場お披露目公演。
とうとう観てまいりました~~~~!!(≧∀≦)
しかも既にお伝えした通りこの日は何とロベスピエール閣下の誕生日で!
我らが「北関東の恋人」こと七海ひろきさん演じるロベスピエールの生まれた日に観劇という、
なかなか経験できない機会となりました(//∀//)
そんなわけで今回はロベスピエール閣下の生誕祭を兼ねまして感想を書かせていただきたいと思います。
美しきロベスピエール
とりあえずまずはやっぱりロベスピエールについて語りたい!
初日映像とか見てロベスピエールのビジュアルは既に分かってはいたけれど、
実際に見ると想像をさらに超える美しさで!
でもただ美しいというのではなくて、
まるで肖像画とかで悲壮感を漂わせて描かれたような陰を帯びた美しさなのです。
序盤はまだ革命のさらなる成功を信じて疑っていないはずなのに、
どこか死相が出てしまっているような陰。
たぶん単純に舞台上に登場している時間だけで言ったら、
紅くんのパーシー、アイリーンのマルグリット、そして礼真琴さんのショーヴランとかに比べると、
かなり短いんだろうなというのはあるんですが。
でもその短さを全く感じさせないほどの存在感で、
ロベスピエールが登場する度に周囲で「ささっ(◎_◎)」って一斉にオペラグラスが上がって、
すごく注目されてるんだな~というのを感じつつピエールも「ささっ(◎_◎)」ってしました( ̄∀ ̄)
ロベスピエールの相手役は「あの人」
パーシーとショーヴランがマルグリットを巡って争い、
ピンパーネル団の面々が揃って恋人がいる役なのに対し、
ロベスピエールだけは相手役がいないと言われていて。
でも!
だけど!
しかし!
But!
However!
Although!
Nevertheless!
ロベスピエールにも、しっかり相手役はいましたよ!
え?誰かって??
舞台上にもしっかり登場していたじゃないですか!
あの人です!
そう!
彼女の名は!
マダム・ギロチン……!!
みんなで「マダム・ギロチン」を歌っている場面。
ロベスピエールがギロチンについて歌っている姿は、
愛しい恋人を愛撫しているかのような恍惚の表情でした。
しかし物語が進むにつれて、
まるで恋人とすれ違うようにギロチンはロベスピエールの手に負えないほどの血に染まってしまい。
終盤に、「栄光の日々」の場面だったかな?
それまでニコリともしなかったロベスピエールが、
突然子どものように穏やかな笑顔を浮かべる瞬間があるのです。
それはまるで、恋人と過ごした幸せだった日々を思い出しているような表情で。
でもすぐにその幻から醒めて、何かに追い詰められるような表情に変わるのです。
愛していたはずの恋人が牙を向いて襲い掛かってきたように怯えた顔に変わり、
その後ギロチンの向こう側に消えて行ってしまうロベスピエール。
そう遠くない未来にロベスピエール自身もギロチンによって命を奪われることを暗示するかのようなシーン。
そんなロベスピエールの栄光と転落が、
七海くんのお芝居や表情によってすごく絶妙に表現されているのを感じました。
そういえば今回のプログラムにあった七海くんの紹介文に、
「ますます磨きのかかった表現力」みたいな一文があったのです。
ここって普通は「歌」とか「ダンス」とか「芝居」、あるいは「演技力」みたいな言葉で書かれてることが多いと思うんですが、
「表現力」っていう言い方がちょっと珍しい気がしたんですよね。
でも七海くんの武器って、まさに「表現力」だと思うのです。
歌とかダンスとかがすごく秀でているというわけではないかも知れませんが、
その分、どれか一つの手段で役を作り上げるのではなく、
持てる力を総動員してトータルでその人物を「表現」しているという印象があって。
なのでこの「磨きのかかった『表現力』」という言葉がすごくしっくり来ました。
ピエールは、七海くんのビジュアル、人柄、そして表現力が大好きなのであります(≧∀≦)
ロベスピエールの銀橋ソロ
そして二幕では待ちに待った銀橋ソロ!
「スカピン」というラインアップが発表になり、
七海くんは何役になるんだろうとマヂソワしながら配役の発表を待ち。
まさかのロベスピエールというのが発表になり、
きっとこれまでのバージョンよりロベスピエールの比重が大きくなって、
梅芸版で追加されていたという新曲が宝塚版でも採用されるんじゃないかという噂を耳にし。
制作発表で小池修一郎先生の口からも実際にそのことが宣言され。
でも、実際はごく短いフレーズで終わらされてしまうんじゃないか、という不安もあったのです。
期待しすぎていざそのときを迎えたら思ったほどのものじゃなくて、
というのはこれまでの人生で嫌と言うほど経験してきたので、
もしかしてロベスピエールの新曲というのも「え?これで終わり?」ってくらいのものだったらどうしよう……と。
でも今回のロベスピエールの曲、ちゃんと一つの壮大な曲として歌われていましたよ( ;∀;)
ロベスピエールが舞台の真ん中で歌い始め、
ショーヴランたちとのやり取りを挟んで、
今度は銀橋に出てきて曲の後半を歌う。
そして最後には「ロベスピエール!!」と自らの名前を叫ぶ壮大な楽曲!
ピエール、今回のロベスピエールに何一つ不満は無いくらい素晴らしい役を堪能させていただきました( ;∀;)
ただ一つ不満を挙げるとすれば(結局挙げちゃう)、
姉とも話していたのですがパレードの歌がもう一声長く聞きたかった( ;∀;)
あれだけ素敵な曲をもらって、
おそらく役が先行の「風と共に去りぬ」のスカーレットを除けば初の大階段一人降りとなった今回、
もっともっと七海くんの歌を聴きたかった( ;∀;)
でも七海くんが大階段を一人で降りてきたとき、
分かっていたのに喜びが込み上げてきて奥歯がガタガタしそうなくらいに歯を食いしばって涙を堪えていました(T^T)
そしてすごく嬉しかったのが、その歌を歌う七海くん自身の表情がすごく充実感に満ちて見えたことで。
歌が弱いと言われてきた七海くん、これまではソロを歌うとき、
どこか「がんばって歌わなきゃ」という責任感が滲み出ているように見えていたのです。
でも今回はそういう義務として歌っているのではなく、
「この歌を大切に歌おう」とか「この歌でロベスピエールの感情を伝えよう」とか、
このソロを歌えることを今までの何倍もすごく大切に受け止めているのが伝わってきて。
単純に歌唱力だけ取っても今まで聴いた七海くんのどの歌よりも迫力もありましたし、
きっと大劇場公演からここに来るまでにもすごく磨かれてきたんだろうなとか、
先のバウ主演「燃ゆる風」での経験も確実に実を結んでいるのを感じて、
ここまでの進化を見せてくれた七海くんに、七海くんファンになって本当に良かったとただただ感動しました( ;∀;)
ロベスピエールとショーヴラン
そして、ロベスピエールという役が今までより大きく描かれるようになったことによる、
「スカピン」という作品そのものの見え方の変化について。
これは七海くんファンだからそう思うというのもあるかとは思うんですけどね。
ロベスピエールが濃く描かれるようになったことで、
ショーヴランの立ち位置もすごく鮮明になった気がしました。
これまでのバージョンの「スカピン」を観ていたとき、
どこかショーヴランという人物が浮いているような印象を持っていたのです。
言い方を変えると、「孤独すぎる」と言いますか。
「スカーレット・ピンパーネル」という仲間と共に存在しているパーシーに対し、
ショーヴランはそれと敵対する革命政府の一人という人物。
けれど、今まではショーヴラン以外の革命派側の人物があまり大きく描かれていなかった分、
ショーヴランが何だか孤軍奮闘しているように見えていたんです。
あれだけたくさんの仲間といっしょに結束しているパーシーと戦ったらそりゃ負けちゃうよ、
っていう感覚があったんですよね。
でも今回、ロベスピエールという「上司」との関係性が強く描かれたことで、
ショーヴランも革命派の一員ということがすごく分かりやすくなったなと。
今回、ロベスピエールの演出が変わったのが、
七海くんの存在に合わせて役の比重を大きくしたのか、
あるいはそもそもロベスピエールという役を次からはもっと大きく描こうというプランがあったからなのか、
経緯は僕には分かりませんが。
いずれにしても今回の変更は大成功だったと思いますし、
七海くんがその「新生ロベスピエールの初代」になったことを七海くんファンの端くれとして心から幸せに感じております(T^T)
あとは単純に、大きな役が少ないことの多い海外ミュージカルにおいて、
「スカピン」にこうして一つ存在感のある役が加わったのは宝塚ファンとしてもすごく嬉しいです。
はい、もう書き始める前から自分でも分かっていましたが、
ロベスピエールのことだけ語った時点で長くなりすぎました(笑)。
ということで、パーシーを始めとするロベスピエール以外の人物等々については、
また後日書かせていただきたいと思います( ´ ▽ ` )ノ
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