観劇レビュー・感想

最後の台詞(「霧深きエルベのほとり」感想その2)

こんばんは。

七咲ぴえるでございます。

ということで、「霧深きエルベのほとり」の感想の続きを書かせていただきたいと思います。

感想に入る前に関係ありそうで全然ない話なんですけどね。

「エルベ」って菊田一夫先生の作品じゃないですか。

わたくし、「きくたかずお」って聞くと、
「ストロベリーナイト」っていうドラマの西島秀俊さんの役名を思い出すんですよ。


「ストロベリーナイト シーズン1」

こっちの「きくたかずお」は「菊田和男」って書くんですけどね。

ピエールこのドラマが大好きなんですが、
最近、菊田一夫先生のお名前を聞く度に無性にストロベリーナイトが観たくなって、
ちょうどツタヤの100円クーポンが届いたので借りて来てまた観始めたらやっぱり面白くて、
もうこれいっそのことBlu-rayのBOXとか買っちゃおうかな~とか思ったりしたんですけど、
どうやら今は製造されてないのか時間が経ってるからなのか中古しか見当たらなくて。

まぁ中古でも状態が良ければ別にいいかな~とか思ってるんですけどね、
そうは言っても2万近くするし、もしかして近々再放送とかしないかな~とか考えてたら。

そっか……「あの人」が出演してたから放送できないのかな……ということに思い至り。

お名前出すのは控えるので気になる方はWikiとかで調べてみてください(笑)。

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七海ひろき×水乃ゆり

ということで「エルベ」の感想に入らせていただきます。

今回もネタバレがあると思いますので未見の方はご注意くださいませm(_ _)m

今まで相手役のいる役もあまり見られなかった七海ひろきのお兄様ですが、
今回は紅ゆずるさん演じるカールの妹ベティと出会って恋に落ちて。

しかもそのベティちゃんを演じるのは水乃ゆりさん!

 

ナナミズノユリーーーーーーン!!!(≧∀≦)

 

水乃ちゃんと言えば先日初ヒロインを務めた新人公演の模様がニュースで放送されましたね……!

これまた可愛さのアップデートがエンドレス……!

そういえば先日ピエ茶にお越しくださったとある方が、お名前は伏せておきますが、
「今回は本公演より先に新公観るんですよ~(⌒∇⌒)」って言ってたんですよ!

 

なぬっ!?ミズノユリーンの新公初ヒロインを!?

 

と嫉妬の炎がメラメラ燃えながら「へー(⌒∇⌒)」って話聞いてたんですけどね。

いいな~、いいな~、羨ましいな~(⌒∇⌒)

 

所持金1,950円なのにいいな~(⌒∇⌒)

 

と思いながら話を聞いておりました(⌒∇⌒)(羨ましすぎて逆に話に入っていけなかった)

 

わたくし、水乃ちゃんのことを認識したのは、
中日劇場版の「Bouquet de TAKARAZUKA」のいわゆる「すみれの場面」で、
お兄様と組んで踊っているのを見たときだったのですが。

あのときの雰囲気が本当に素敵でお似合いで大好きだったのですが、
お兄様と水乃ちゃんがもう一度、ましてや本公演のお芝居で相手役を演じるのが見られるなんて、
正直きっと叶わないだろうなーと思っていました。

それがまさか、退団公演で相手役を演じる姿を見ることができて(´;ω;`)

水乃ちゃんのベティがこれまたすごい可愛くて、
最後にこんな可愛い相手役がいる姿を見せてくれて僕らも嬉しいけれど、
お兄様もきっと嬉しいんじゃないかな~と考えるだけで幸せな気持ちになります。

トビアスもベティも顔がちっちゃくてすごいすらっとしているので、
この夫婦から生まれる子供も間違いなく超絶スタイルなんだろうなぁ……。

あとお兄様が「ベティ」と呼ぶのを聞くとお兄様ファンなら分かるであろうあちらのベティさん思い出してニヤニヤしちゃいますよね(笑)。

ご本人もきっと嬉しいんじゃないかな~(//∀//)

そんな相手が……いるのかい?

二人が恋に落ちてゆく様子が具に描かれているわけではないので、
もっと細かく仲が深まっていく流れが見たかったな~という気持ちもあるのですが。

でも兄のカールが結婚すると聞いたベティと話すトビアスが、
ベティには恋人はいるのかというのを遠回しに聞き出そうとする様子がすごく微笑ましくて。

トビアスはクールなキャラだから、
「ベティちゃん、彼氏いるの?(⌒∇⌒)」みたいな聞き方は絶対できないんですよね。

「気の置けない人と、貧乏でも今と同じくらいの生活ができれば幸せ」と話すベティに、

「そんな相手が……いるのかい?(`・ω・´)」

と目も合わせずに川に石を投げて水切りをしながら尋ねるトビアスの兄貴(//∀//)

この水切りをしながら尋ねるトビアスの気持ちすごい分かるな~。

相手に恋人や好きな人がいるかどうか知りたいけれど、
あんまり興味なさそうに自然に聞き出したいときってこうやって他のことして誤魔化しながら聞きますよね(笑)。

そんなトビアスの気持ちを知ってか知らずかベティが無邪気に「いない」と答えると。

 

トビアスの投げた石が水の上を跳ねる跳ねる(笑)。

 

物理法則を無視してるんじゃないかってくらいの速度で跳ねていく水の音が聞こえました(//∀//)

この会話してるときにめちゃくちゃドキドキしてトビアスさんの目が泳いでるのがまた微笑ましくて。

どうにかクールに装うとしているけれどベティに彼氏がいないって分かった瞬間に心の中では絶対、

 

ぃよっし!!(≧∀≦)

 

ってなってますよね(笑)(//∀//)

トビアスの旅立ち

そして相手役の存在と同じように、ずっとずっと願っていた、銀橋でのソロ。

物語終盤、舞台下手側から登場して、
海に別れを告げて旅立つ海の男の心を歌うトビアス。

星組に来てから、銀橋でのソロを歌ったのなんて、
「THE SCARLET PIMPERNEL」のロベスピエール役だけだったのでは。

新しい公演の初日が明ける度に、正直たくさんの悔しい思いもしてきました。

けれど、「トビアスの旅立ち」を歌うトビアスの笑顔は、
新しい世界へ旅立つ七海くんに重なるような晴れやかな表情で。

銀橋を渡り切って、迎えたベティと手を取り合うトビアスの表情も本当に幸せそうで。

どんな役でも、役に入り切ってお芝居をする七海くん。

このときの笑顔も、あくまでトビアスとしてのものだと思います。

けれど、きっと七海くん自身も、
最後に最高に素敵な姿をファンに見せることができたと喜んでくれているように思えて。

そんな充実感を持って挑んだ役だからこそ、
トビアスがこれだけ幸せそうな表情をしているんだろうなと感じました。

 

わたくし、この「トビアスの旅立ち」という曲自体はラジオで聴いていましたし、
銀橋ソロがあるらしいという噂も聞いていたので、
観劇前から脳内で銀橋を渡りながらこの曲を歌うトビアスの姿を想像はしていたのです。

このフレーズのときに海を見るように客席を見つめてるんじゃないかな、とか、
細かい動きとかも何となく想像したり。

でも歌い終えて銀橋を渡り切ったときにそこでベティちゃんが迎えてくれて、
あんなに幸せそうに愛おしそうにベティを見つめるトビアスの表情を見て、
ラジオで聴いたときよりも何倍もこの曲が大好きになりました。

最後の台詞

そしてベティとの結婚を祝福されて、仲間のもとを去って行くトビアス。

「それでは、諸君の航海の無事を祈る。じゃあみんな、あばよ!」

トビアスはそう叫び、ベティの手を取ってドアの向こうへ消えて行きます。

 

「あばよ」

 

一回目の観劇のときに、
「ああ、これが男役・七海ひろきの最後の台詞なんだな」と考えながら聞いていました。

海に別れを告げる船乗りと、宝塚の舞台に別れを告げる男役。

晴れやかな表情で叫んだ「あばよ」という言葉に、
七海ひろきという男役のすべてが詰まっているような気がしました。

 

そして仲間たちからトビアスに向けられた言葉は、「トビアス、おめでとう」。

「さようなら」ではなく「おめでとう」と言って見送られたトビアス。

これもきっと、七海ひろきという男役が最高に惜しまれているこのときに卒業することへの、
宝塚という世界そのものからの祝福のように思えました。

男役・七海ひろきのファンの一人として、すごく悔しい気持ちもたくさんあるけれど。

それでも最後の日には、「七海ひろきさん、おめでとう!」という気持ちで見送ることができるように、
残された公演も一回一回を大切に観劇させていただきたいと思っています。

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