スカイステージ

宝塚愛について深く考えたり特に考えなかったりする(「MESSIAH/BEAUTIFUL GARDEN」千秋楽)

こんばんは。

宝塚男子ピエール・ド・ガスパール伯爵(領地没収中)です(名乗り迷子)。

はてさて、昨日タカラヅカニュースで放送されました、
「MESSIAH/BEAUTIFUL GARDEN」の千秋楽の模様を拝見致しました。

例のごとく東京公演待ちのピエールはまだ実際の公演を観劇していないのですが、
「MESSIAH」がかなり好評のようで(少なくともピエールの周りでは)。

大変失礼ながら原田諒先生の作品はどちらかと言うとあまり盛り上がらないイメージだったのですが、
そんな先入観もある中でこれだけ評判が良いということは逆にそれだけ見応えがあるのだろうと俄然楽しみになってきております。

再演を含む海外ミュージカルや漫画原作とかもいいのですが、
(歴史に基づいているとはいえ)オリジナル作品が盛り上がってる時って宝塚が本当に盛り上がってる時なんじゃないかなって感じるんですよね~。

 

そんな今回の公演で、3名の花組生が大劇場を卒業されました。

まずは96期生の桜舞しおんさん。

「不器用な私にとって、楽しいこと以上に苦しいこともありましたが、いつも私にはメサイアがいて、全てを幸せな思い出に変えてくれました」と語った桜舞さん。

ピエール、恥ずかしながら今まで桜舞さんのことをあまり存じ上げなかったのですが、
つい最近になってタカラヅカニュースの何かのコーナーに出演されているのを見て、
「このキレイな方は誰だろう?」と思っていたら退団される桜舞さんだと知ってすごく残念だな~と思いました。

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壁に穴を空けるほどの愛

続いてはトップ娘役・仙名彩世さんの同期でもある94期生の新菜かほさん。

「『二度と、宝塚なんて見るまい』。宝塚受験に失敗したときの私の決意です」
と語り出した新菜さん。

 

「引きこもり、家具という家具を投げ、楽譜を引きちぎり、暴れ倒して、部屋の壁に穴を開けました」

 

すっげ!(゚∇゚;)

 

けれど、「そんな思いをしたからこそ、誇らしい同期に巡り会えました」と振り返る新菜さん。

音楽学校の受験のチャンスは一年に一度。

きっとこうやって悔しい思いをして一年後に挑んで合格する人もいれば、
それでもまたダメでさらに一年後を目指して、と繰り返して最後のチャンスに合格して舞台に立っている人もいて。

そして、最後まで挑戦してもやっぱりタカラジェンヌになるという夢を叶えることができなかった人も、
世の中にはたくさんいるんだろうなと思います。

以前も書かせていただいたことがある気がするのですが、
元雪組の彩吹真央さんも、音楽学校に落ちた後、
悔しくて一年後の受験までずっと宝塚を見れなくなってしまったそうで。

ピエール、一度何かに挑戦して失敗すると、
「また失敗するんじゃないか」って怖くなったり、
「ま~だやってるww」とか笑われるんじゃないかって不安になったり、
「ほ~ら、また失敗したwwww」って馬鹿にされるんじゃないかって恥ずかしくなって逃亡してしまうタイプなので、
これだけ悔しい思いをしてもまた挑戦して夢を掴む人って本当に尊敬するんですよね。

「さ~て来年もがんばろ(⌒∇⌒)」ってケロッと復活できる人もすごいと思うけど、
一年間宝塚を見れなくなるほど落ち込んでもなお立ち上がるというところに、
少なくとも落ち込むところまでは自分と同じだから余計に偉大さが感じられて。

新菜さんのご挨拶を聞いていて、彩吹さんのお話をまた思い出しました。

それだけの情熱を持って挑んで失敗してまた挑戦して辿り着いた舞台だからこそ、
あれだけ輝くことができるのだろうな~と。

 

と言うと誤解を招くかも知れないのですが、
ファン歴が短かった人がタカラジェンヌとしての宝塚に対する愛も浅いと思ってるかというと全然そんなことはなくて。

以前、One of my ご贔屓のことを、
「あの人はファン歴が浅いまま宝塚に入ったから愛が無い!」って言われたことがあるんですけどね。

でも、そういうのを聞くとピエールは思うのです。

 

だから、なに?(⌒∇⌒)?
(ぽぽんたさんのマネ)

 

と。

だって、子どもの頃に宝塚に出会うかどうかって自分で選べるものではなくて、
親の影響とか、友達がファンだったとか、家の近くに全国ツアーが来ていたとか、
自分ではどうにもならない要因によって宝塚と出会うタイミングって変わってくるわけで。

たまたま宝塚に出会ったのが受験の直前だったというだけで、
それでも宝塚に対する愛が無いかっていうのは別の話だと思うんですよね。
(そもそもの素行が悪い人とかは好きになれないけれど、ファン歴が長いか短いかは全然別の話)

「バレエをやってたけど身長が伸びすぎてしまったので先生に勧められて宝塚を受験したけど入るまで見たこと無かった」
という人でも後に宝塚を代表する素晴らしいスターになった方だっていらっしゃいますし。

時々、ファン歴が短かったことに引け目を感じているようなジェンヌさんもいらっしゃる気がするんですが、
ファン歴についてあれこれ言われても、

 

だから、なに?(⌒∇⌒)?
(ぽぽんたさんの(略))

 

って堂々としていていいと思うんです。

出会うのが遅かったなら、その分これから愛せばいいのではないかと。

宝塚に対する愛って、入団前よりも、
むしろ退団後の姿に現れるんじゃないかって気もします(個人の感想です)。

宝塚を離れて、すみれコードという縛りもなくなり、
「何かやばいことをやったら劇団から怒られて干される」みたいな恐怖からも解放されて、
それでも「元タカラジェンヌ」としてファンの夢を守り続けてくれる人って、
ファンになって良かったな~とか、現役時代にもっと見たかったな~とか思わせてくれる人だと感じます。

 

それはそれとして、壁に穴を開けるほどの悔しさを乗り越えて宝塚の舞台に立った新菜さんは、
きっと卒業されてからも素晴らしい「元タカラジェンヌ」として輝いてくれるんだろうなと感じるご挨拶でした。

あとファン同士でも「こういう人は本当のファンじゃない」みたいなこと言う人いますよね……「ファンクラブ入らない人はファンじゃない」とか「入り出に行かない人はファンじゃない」とか「B席で観てる人はファンじゃない」とか「土日しか観ない人はファンじゃない」とか「遠征しない人はファンじゃない」とかエトセトラ、エトセトラ……。

 

なんなの?(⌒∇⌒)?
(ぽぽんt(略))(気に入っちゃったからこれが使いたいだけだったりする)

1ミリも変わらない天真みちる

そして「たそ」こと92期生の天真みちるさん。

SMAPの番組でタンバリン芸を披露して一躍有名になった天真さんですが、
実は当時ピエールは宝塚離れしていた時期だったのでその番組を見ていなくて。

でも母から「こないだSMAPの番組でタンバリンで踊ってた子がいてすごい面白いんだよ~」と聞いたのを覚えております。

そんな天真さんへの花束もタンバリンが仕込まれてるヒマワリだったようで。

ショーの中でもタンバリンを持って踊る場面があるようですね。

「私の楽屋には、私が宝塚に合格したときの、その瞬間の写真が貼ってあるんですけれども、ほんっっっっっっとに何も変わっていなくて、1ミリも変わっていなくて、『いやいや、タカラジェンヌだもの、少しは綺麗になったでしょうよ( ̄∀ ̄;)』と思って5度見くらいしてもほんっっっっっっとに何も変わっていなくて、きっと私は本当にここに入ってから何も変わらなかったんだと思います」と。

まるで普段のトークのように饒舌に語る天真さんは、
大劇場卒業の瞬間まで「天真みちる」らしい人だな~と笑いながら聞いてしまいました(笑)。

でも実際は入団から何も変わってないわけじゃなくて、
見た目や技術的なものが洗練されたことはもちろんのこと、
宝塚への愛も何倍も深まっているからこそこんなに素敵な笑顔で卒業できるのだと思います。

宝塚をたくさん愛して、宝塚にたくさん愛された退団者の皆様。

東京公演で、宝塚愛に溢れる皆さんの姿を見られるのを楽しみにお待ちしております!

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