スカイステージ

仮面を外しただけなのに(「ファントム」初日)

こんばんは。

七咲ぴえるでございます。

ということで、昨日11月9日(金)に初日を迎えた、
望海風斗さん(だいもん)と真彩希帆さんを中心とした雪組大劇場公演「ファントム」

タカラヅカニュース総集編で放送されたその模様を拝見致しました。

まずはプロローグ。

大きな満月をバックにスポットが灯ると現れたのはだいもん演じる「ファントム」ことエリック。

この登場シーン!

何回も同じこと言ってて申し訳ないのですがピエールは前回の蘭寿とむさんバージョンのいわゆる「らんとむのファントム」は観れていなくて、
それゆえ「ファントム」の記憶ってビデオも持ってた初演の和央ようかさんバージョンのものが一番印象が強いのですが。

なのでここから先、
「今までと演出が変わってる!」っていう発言をしたときは主に初演の記憶との比較によるものなので、
もしかしたら「蘭寿さんのときもこうだったよ!」っていう部分もあるかも知れませんがどうかお許しくださいませm(_ _)m

で、さっそくなのですがエリックの登場シーンですよ!

以前はオペラ座の屋根の上に立つエリックが「僕の悲劇を聴いてくれ」歌っていたような気がするのですが、
今回は階段に座り込んで歌うだいもんエリック。

もうこのシーンから今までと同じではないという演出を感じますね~。

そしてそのあと同曲がアップテンポになって従者を引き連れて踊る場面の振付も今までと変わっているようで、
さらには沙月愛奈さんと笙乃茅桜さんが加わった噂の女性の従者もめちゃくちゃカッコよく踊っております!

先日の稽古場トークで鳳華はるなさんと諏訪さきさんの従者の過去について明かされていましたが、
他の従者の方々もいったいどんな過去を背負ってエリックのもとに辿り着いたのか気になるところ……!

で、我らが「ノゾミーナ」こと星南のぞみさんも新人公演で演じる従者。

ノゾミーナの本役さんは沙月さんですが、
沙月さんの従者と同じ過去の設定になるのか、
はたまた新公は新公でそれぞれ別の物語を考えているのか分かりませんが。

いずれにしてもこの女性従者をノゾミーナが演じると思うと……!

 

ふーさーーーーーーーん!!!!( ;∀;)(ふーさんは(略))

 

台詞の無い従者という役で淋しくはありますが、
これはこれですごく深めがいのある役だと思うので俄然わくわくしております……!

 

そして華やかなパリの街へと舞台は移り、
高らかに歌う真彩さん演じるクリスティーヌ。

この場面のクリスティーヌはまだ「すごく綺麗な歌声で素質はあるけどちゃんとしたレッスンを受けてなくて粗削り」みたいな段階ですが、
初日をご覧になった方々のレポを読むと、舞台上でクリスティーヌの声が出なくなる場面とかも含めて、
真彩さんはその辺の歌い分けも見事にされているそうですね。

ちなみに初演でクリスティーヌを演じたのは、今でこそ伝説の娘役となった花總まりさん。

わたくし和央さん&花ちゃんコンビの時代が初観劇なのですが、
花ちゃんって必ずしも今で言う「歌ウマ」という扱いをされていた方ではなかったんですよね。

当時はまだ数少なかった、ファンが感想を書き込むサイトで初演の「ファントム」の評判を見ていたら、
花ちゃんのクリスティーヌに対して決して絶賛する声ばかりではなくて、むしろ結構厳しい声も多くて、
花ちゃんはトップ娘役として非の打ち所がない存在と思っていたピエールは結構それが驚きで。

「ファントム」という作品に触れる度に、そのことを思い出すのです。

人の評価ってものすごく「イメージ」に左右されるものがあると思ってるんですけど、
今では伝説的に偉大な娘役として語り継がれている花ちゃんですら、
当時は必ずしも歌唱力をすごく評価されていたわけではなかったり、
「○○は上手い」とか「●●は下手」っていうのって他人がそう言ってるからそう思い込んでしまう部分もあって、
やっぱり自分の目や耳で確かめた感覚を一番大事にしたいな~というか、
所詮は「上手いかどうか」よりも「好きかどうか」の方がずっと大切な感覚だと思うようになりました。

ちなみにピエールにとっては昔も今も変わらず花ちゃんは超偉大なトップ娘役さんでございます。

でも当時からガスパール家では「花ちゃん」と呼んでいたので、
現役生を「れいか」と呼んでる一方で大先輩を「花ちゃん」と呼んだりするねじれ現象が起きております(笑)。

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美しき雪男たち

そんなクリスティーヌのもとに現れた、
彩凪翔さん演じるフィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵!

美しかろう美しかろう!!(≧∀≦)

「僕はオペラ座のパトロンの一人でね」と自信たっぷりにクリスティーヌに名刺を渡して自己紹介するフィリップ。

そして同じく美しいけど美しさを封印した……、

と思ったけどやっぱり美しさって隠し切れないことを証明している朝美絢さん演じるアラン・ショレ(//∀//)

いや~、原作者のガストン・ルルーに物申したい。

なにゆえもう一人くらい主要キャラの中に若い美形の登場人物を作っておかなかったのかと!

朝美ちゃんの美の無駄遣い……( ;∀;)

そんなアラン・ショレから「幽霊なんか誰が信じるか!」と怒鳴りつけられる、
彩風咲奈さん演じるジェラルド・キャリエール。

さすがに初日なのでまだ「あの名場面」は放送されませんでしたが、
やっぱり「ファントム」の名場面として思い出す場面の一つなので、
さきちゃんの「You are my own」にも期待が高まりますね~。

 

そしてなんやかんやあってフィリップを頼ってやってきたクリスティーヌを迎える、
同じようにフィリップにナンパされて団員となった女性たち。

その中にはノゾミーナ演じるフローレンスの姿もあります(≧∀≦)

「ファントム」は役が少ないので見せ場という見せ場はあまりないとは思いますが、
こういう場面での細かい小芝居とかにも注目して楽しみたいと思います(*´ー`*)

「オペラ座は呪われてる~」と歌う場面でも、
人の塊の中の左の方にノゾミーナらしき人を見つけました~ヾ(〃^∇^)ノ

 

そんな中、強烈な個性を放つ舞咲りんさんのカルロッタ。

まだ決して垢抜けないクリスティーヌに対して、
「あなたは~、どこでしょだったの~??(・∀・)」
と馬鹿にするように問いかけるカルロッタ、腹立つ(笑)(//∀//)

でも、カルロッタは強調されているけれど、
こういうお局というか意地悪な先輩って現代の職場にも普通にいたりするからタチ悪いですよね……。

ピエール、学校や職場とかで対立する女性の間に挟まれる立場になることの多い人生を生きてきたので、
こういう人を見るとガチで恐怖なんですわ( ̄∀ ̄;)

 

それから「ファントム」においてある意味最も残酷な場面。

「あなたの、お顔を見せてください」とエリックに微笑みかけるクリスティーヌ。

そのあとのくだりは映りませんでしたが、
今回はどんな演出になってるのかな~。

これこそエリックからしたら「仮面を外しただけなのに」って言いたくなりますよね( ;∀;)

ちなみにタイトルはもちろんヅカオタの女神こと北川景子さんの主演映画、
「スマホを落としただけなのに」のオマージュでございます( ^ω^ )

やっぱり新曲?

そしてお稽古場で何曲か聴き覚えのない曲があったので「新曲?」と思ったのですが。

Wikipediaには蘭寿さんバージョンから2曲ほど新曲が追加されたと書かれていたので、
今回から加わった曲ではないのかなーと思っていたものの、
だいもんの最後のご挨拶で「あらこれ新曲かしら?って思ったり(した方もいらっしゃるでしょう)」と言った発言もあったので、
やっぱり今回から加わった曲もあるのでしょうか?

翔くんフィリップがクリスティーヌを探している場面と思われるところで歌う曲とかも、
「あれ?フィリップの歌ってこんな曲だっけ?」という聴き覚えのない曲でして。

どれが新曲でどれが前回から加わった曲か全然分からないのですが、
いずれにしてもピエールにとっては初めて聴く曲もちょこちょこありそうなのでこれも新たな楽しみにしたいと思います( ´ ▽ ` )ノ

 

あとはやっぱりフィナーレ!

稽古場映像にもあった「僕の悲劇を聴いてくれ」での男役の群舞、やっぱりカッコイイ!

他の場面も今回は劇中の曲がアレンジされたフィナーレになっているようで、
今までよりも「ファントムのフィナーレ」という、
本編の余韻を残したフィナーレになっていそうで楽しみであります(≧∀≦)

 

終演後のご挨拶のだいもんは念願の「ファントム」の幕が明けた万感の思いを滲ませつつ。

仮面に見立てて顔にかざした右手を外しながら「ファントム、開幕ヾ( ´ ▽ ` )」で締め括りました(笑)。

早霧せいなさんトップ時代は「キズナ!キズナ!」が定番でしたが、
だいもんは公演ごとに掛け声を変えるスタイルですね(≧∀≦)

「エリザベート」とかに比べると久しぶりの再演となる「ファントム」。

早いペースで再演される作品とは別の難しさやプレッシャーもあると思いますが、
生まれ変わった「ファントム」を東京で観る日を楽しみにお待ちしておりますヾ(* ̄∀ ̄*)ノ

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