宝塚の雑記 観劇レビュー・感想

台湾公演先行画像と「Thunderbolt Fantasy」再放送決定および手をつなぐナキアとウルヒ&カッシュの「シュッ……」(「天は赤い河のほとり」感想その3)

こんばんは。

宝塚男子ピエールです。

はてさて、本日は紅ゆずるさんと綺咲愛里さんを中心とする星組台湾公演、
「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」先行画像が公開されましたー!

 

……と思ったら。

画像はショーの「Killer Rouge」の方でした(笑)。

紅くんの凜雪鴉リンセツアやアイリーンの丹翡タンヒのビジュアルがついに公開かと楽しみにしてたのに~( ;∀;)

サンファンのビジュアル早く公開した方が盛り上がるのに~( ;∀;)

 

あ。

はっは~ん。

ピエール、分かりましたよ。

きっと「サンファン」の先行画像は敢えて出さずに、
日本で制作発表をやると同時に主な配役を追加で発表して、
いきなり主要キャスト盛りだくさんのポスターを公開して制作発表にも勢揃いで一気に盛り上げようという!

「るろうに剣心」のときのパターンですね!(・▽・)

となると、今の大劇場公演が終わった頃に制作発表とかかな~。
(そもそも制作発表、日本でもしてくれるのかな……)

やはり我らが「北関東の恋人」こと七海ひろきさんの配役が気になるところですが。

あの役かな~、この役かな~、ビジュアルが早く見たいな~とマヂソワしながら待ちたいと思います(* ̄∀ ̄*)

ちなみに本日発表されたこのニュースご覧になりまして!?


なんと原作の「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」が、
7月2日(月)から毎週月曜22時にTOKYO MXで再放送されるそうですよ!

全13話なので、最初の梅芸の初日までには全話終わらないような気もするけど……。

何はともあれ貴重なチャンスなのでどうぞお見逃しなく!

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「天は赤い河のほとり」、陰の主人公

ということで本日は宙組新トップコンビ真風涼帆さんと星風まどかさんの大劇場お披露目公演、
「天は赤い河のほとり」の感想のPart3を書かせていただきます。

今回も原作と宝塚版どちらのネタバレも含んでしまう部分もあるかと思いますので、
原作未読&宝塚版未見の方はどうぞご注意くださいませm(_ _)m

突然ですが皆様、漫画「天は赤い河のほとり」の主人公ってどなたでしょうか?

はい、もちろんユーリとカイルですよね。

ではこの二人の最大の敵は誰でしょうか?

ラムセス?

マッティワザ?

彼らもカイルの良きライバルではありますが、
物語を通して戦っている相手は皇太后ナキアですよね。

そしてその傍に常に仕える神官ウルヒ。

宝塚版では純矢ちとせさんと星条海斗さんが演じているナキアとウルヒが、
「天河」という物語の「陰の主役」とも言える存在として描かれているのではないかと。

原作漫画でもずっと存在感を示すナキアたちですが、
宝塚版ではよりその二人の物語が強調されていたように思いました。

もしかしたら小柳菜穗子先生は「天河」のキャラクターの中でカイルでもラムセスでもマッティワザでもなく、
ウルヒが一番好きなんじゃないかという印象を受けるほどに(もしくはナキア)。

宝塚では主人公に次いで最も出番のある役は二番手の男役さんが演じるのが定石。

しかしナキアはもちろん女性。

これがもし宝塚じゃなかったら、
おそらくナキアがもう一人の主人公として描かれるくらいの存在だと思うんですよね。

芹香斗亜さん演じるラムセスも、愛月ひかるさん演じる黒太子マッティワザも、
物語の最初から最後までずっと登場しているというわけではなくて、
あくまでユーリとカイルがナキアたちと戦うプロセスの中の各段階で絡んでくる男たちという存在で。

ウルヒは原作でも多くを語らず動きも少ない人物なのでナキアに比べると決して見せ場があるわけではなく、
今回で退団される星条さんの役としてはパッと見ちょっと物足りなさは感じてしまうのですが。

でもおそらく宝塚版「天河」においてある意味カイルたち以上に観客の涙を誘ったウルヒを宝塚最後の公演となる星条さんが演じたことは、
最後にすごく記憶に残る役と巡り合わせてくれたんじゃないかなと思います。

大活躍のまいあん

そんなナキアとウルヒという存在に関しては、
もしかしたら原作以上に感情移入させられたんじゃないかというくらい、
小柳先生による二人の描き方に惹かれてしまいました。

原作でもクライマックスでナキアとウルヒの過去が描かれて、
それまでただの敵だった二人に一気に感情移入させられてしまったのですが。

宝塚版でここまでナキアたちに感情移入してしまった理由は何だろう?と考えてみたのです。

すると分かりました。

それは。

 

まーーーーーーいあーーーーーーーーん!!!!(・∀・)

 

ナキアの少女時代を演じた華妃まいあさんでございますヽ(;▽;)ノ

月末のデータ制限に加えて線路上に投げ込まれた植木鉢と自転車の影響で遅延した宇都宮線に乗っていて昨日の諸々の発表がなかなか見られなかったことでおなじみ宙担ぽぽんてぃん・ぽぽんてぃーのさんも大好き、まいあんでございますよ!
(クエンティン・タランティーノ風に呼んでみたら原型を留めなくなってしまった)

まいあん演じる少女ナキアが登場する回想シーンで、
舞台上にたった一人残ったまいあんがソロを歌い始めるのですよ。

舞台上に一人ですよ!?

それを見ていたピエール、
「まいあん、今回の新公はソロもあってすごくいい役もらったな~(⌒∇⌒)」
って普通に新公映像観ているような錯覚に陥って。

でもそのあとに大人ナキアの純矢さんが登場して、
少女ナキアが歌っていた歌を引き継ぐように大人ナキアが歌い始めて「今」の場面に戻るのです。

ここで純矢さんが登場したときに、
「いやいやこれ本公演だったーーーー!!!!( ;∀;)」
ってようやく我に返るくらいにまいあんが大活躍していてヽ(;▽;)ノ

漫画版では最後の最後にナキアたちの過去が明かされるのに対して、
宝塚版では割と並行して描かれているので、
その分ナキアたちの辛い過去が物語を通して深く胸に突き刺さって来たのかもな~と。

漫画版のようにずっとひたすら憎い悪役を思わせておいての最後の最後に「ナキア( ;∀;)」ってさせられる展開も好きだったんですけどね。

一時間半という短い時間で描かなくてはいけない舞台版としては、
今回のような描き方が効果的だったのかも知れないと思いました。

 

ちなみにタカラヅカニュースの新公トークでまいあんが明かしていた話。

ナキアには指一本触れないウルヒですが、
最後の回想シーンではナキアとウルヒが手を繋いで「もし二人が幸せになっていたら」というのを表現していると。

漫画版の回想でも、たしかウルヒがナキアから差し出された手に触れることを拒否するんですが、
最後の最後にとある展開の中でナキアに触れる場面があるんですよ。

そのときにナキアが、
「何故だ……!あのとき私が差し出した手を拒否したのはお前なのに……!何故今さらこんな形で私に触れるのだ……!」
って戸惑うのです。

宝塚版と違って漫画では最後にウルヒは自害してしまって、
今までナキアと共謀して犯してきた罪を自分一人でかぶって死んでいったので、
死体を城壁の外にさらされるという刑に処されたのですが、
これは宝塚的にはちょっとむごい最期なので改変したのかも知れませんね。

ここは原作通りでも良かったな~とも思ったんですが、
でも考えてみたら原作読んでるからウルヒたちが働き続けた悪事の数も蓄積されてるけど、
一時間半だとそこまでウルヒたちの罪の重さが伝わりきらない気もしますし。

これだけ速い展開の中で最後にウルヒが死んでしまったら、
「え?何も死ななくて良くない?(;・∀・)」ってなるかも知れないので、
原作を知らずに観ていることを想定するとこの終わり方もいいのかな~とか思ったり。
(皇帝を暗殺してるから十分死罪に値すると言えばするんですけどね。あくまで展開の速さの中での印象として)

で、まいあんの語っていた回想シーンでナキアとウルヒが手をつなぐ場面。

おそらく実際は手をつなぐことなんて無かった二人が、
お互いの手を取って笑顔で走って行く姿を見たピエールは、

 

……!!!!(´;ω;`)

 

あれは無理だわ……泣いちゃうわ……( ;∀;)

原作読んでいたときはウルスラ推しになったピエールですが、
宝塚版を観て一番感情移入して大好きになったのはウルヒだったかもしれません( ;∀;)

カッシュの「シュッ」

そうは言ってもやはり愛しのウルスラちゃん周りのことについても触れておきたいなと( ̄∇ ̄*)ゞ

和希そらさん演じるカッシュの恋人でもあるウルスラは宝塚版には残念ながら登場しませんが、
既にご存知の方も多いかと思いますが和希さんは原作ファンにはたまらない演出を施してくれていて。

原作でウルスラはユーリを守るために無実の罪を背負って処刑されてしまうのですが、
最後に会いに来たカッシュにウルスラは自分の髪を切り落として形見として渡すのです。

カッシュはその髪を自分の額に巻いて身に付けて、
恋人として過ごした時間はあまりにも短すぎたけれど、
いつかウルスラが夢見たようにカイルとユーリが作る新たな国を見届けるために、
ウルスラの意志と共に戦い続けることを決意したのでした。

なので宝塚版にはウルスラは登場しないものの、
物語の展開上「このあたりでウルスラが命を落とした」という辺りから、
和希カッシュの額にはその黒い額飾りが巻かれるようになって(プロローグでも付けていた気がする)。

最後にユーリがタワナアンナに即位する場面で和希カッシュは、
「ウルスラ、ついに俺たちの夢が叶ったぞ」と語りかけるかのように、

 

シュッ……

 

とその額飾りを撫でるのです( ;∀;)

こういう場面があるというのは聞いていたので絶対見逃したくなくて、
カッシュにずっと注目してオペラグラスを向けていまして。

その場面でカッシュは舞台の上手(客席から見て右側)の端っこにいたんですが、
ピエールの席は2階B席の左端という真反対だったので、
思いっきり対角線を描くようにガン見していて(笑)。

でも無事にそのカッシュの「シュッ……」を見届けられたとき、

 

…………!!!!(´;ω;`)

 

と再び涙が溢れてきました( ;∀;)

しかもね、この場面のあと間もなくお芝居が終わるので、
幕間になってもピエールの涙は引っ込んでなくて。

幕間になると同時に急いでトイレに向かう母と姉を何食わぬ顔で見送って一人になってから、

 

(p_q*)

 

って一人涙を拭っておりました(笑)。

 

ということで他にも胸を打つ場面はたくさんあったのですが、
胸がいっぱいで語り切れないのでお芝居の感想はこの辺にしまして。

もう一回観劇予定がありますので、
そのあとにまた語らせていただきたいと思います( ´ ▽ ` )ノ

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