観劇レビュー・感想

紅ルドルフの半分は優しさでできている(「うたかたの恋」感想その2)

こんばんは。

宝塚男子ピエールです。

全然関係ないんですが、名古屋からの帰りの新幹線に乗った時、
名古屋より前の駅から乗っていたのであろう人たちが、
ガスパール家の前の席に座っていましてね。

で、席の上に荷物を載せる棚があるじゃないですか。

何とその前の席の人たち、ドでかいスーツケースを3つドーン!ドーン!ドーン!と並べていて、
完全にピエールたちの席の上のスペースまで占領しているのですよ!

ガラガラに空いてるときとかだったら別にいいと思うんですが、
ピエールたちが乗って来てもまったくそれをどかしてくれる気配も無くて。

「どかしてください」って言ったらどかしてくれたかも知れないですが、
後ろの人が乗ってきたのに自分から対処してくれないような人にそんなこと言うとどんな逆切れされるかという不安もあり……。

荷物がまったく置けないのでガスパール家は荷物を全て足もとに置くしかなく、
おかげで東京駅までの道中すごく狭苦しい思いをする羽目になって。

ピエール、新幹線に乗るときは基本的に自分たちの席の上以外には侵食しないように載せてるんですが、
あの棚って自分の席のところだけ使うっていうんじゃなくて、
場所関係なく早い者勝ちなんですかねぇ?(´・ω・`)

そんなに何度も新幹線に乗った経験も無いので一般的なルールが分からず泣き寝入りだったのですが、
せっかく楽しい遠征の最後を窮屈にされて激おこぷんぷんピエールでございました(これ結構気に入ってる)。

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紅ルドルフの半分は優しさでできている。

ということで本日は、紅ゆずるさんと綺咲愛里さん率いる星組中日劇場公演「うたかたの恋」の感想の続きでございます。

そういえば紅くんってこれまで軍服の役を見た記憶があまり無かった気がするのですが、
今まで何で無かったんだろうって疑問に思うくらい似合いますよね~(//∀//)

前回、「北関東の恋人」こと七海ひろきさんのジャンについて、
「これまで見たどのジャンとも違う印象」と書かせていただきましたが。

紅くん演じる主人公のルドルフについても、
同じくこれまでのどのルドルフとも違うものを感じました。

ピエールが今まで見たことのある「うたかた」のルドルフは、
和央ようかさん、春野寿美礼さん、凰稀かなめさんなのですが。

あくまでピエールの中でのイメージですが、
お三方ともどちらかというとクールなタイプのトップスターさんだったイメージがあるので、
ルドルフに関しても皇太子として簡単に人には心を開くわけにはいかない、
「毅然」という言葉が似合う人物という印象があったんです。

マリーに対しても、マリーを大切に想う気持ちはもちろん抱きつつも、
それを表面にあからさまに出すというよりは内に秘めつつ醸し出すという感じで、
そんな感情を表に出せないルドルフにマリーがそっと寄り添っている、という印象で。

しかし紅くんのルドルフはそれとはちょっと違って、
マリーに向ける笑顔がはっきりと愛しさで溢れていて。

紅ルドルフは今まで見たどのルドルフよりも、
「優しいルドルフ」という印象でした。

ピエールは宝塚初観劇作品「傭兵ピエール/満点星大夜總会」のときのトップスターがまさしく和央さんだったので、
(優劣とかではなく個人の思い入れの強さという意味で)自分の中で和央さんのルドルフを超えるルドルフにはそうそう出会えないだろうなと思っているのですが、
紅くんのルドルフは和央さんとはまた違う役創りになっていたのもあって、
まったく過去のバージョンと比較することなく受け止めることができました。

 

そして優しいだけではなく、ルドルフの儚さもすごく繊細に表現されていて。

ルドルフと言えば宝塚ファンには「うたかた」と並んで「エリザベート」で馴染み深い人物だと思いますが、
この2作品だけ観てもルドルフの印象って結構違うじゃないですか。

「うたかた」は皇太子としての責任感、意志の強さとかも前面に出ているのに対し、
「エリザベート」ではヒロインの息子として描かれているので、
すごく儚くて繊細な印象が残る存在で。

そんな中、紅ルドルフは「うたかた」のルドルフと「エリザベート」のルドルフを混ぜ合わされた、
包容力と脆さの両面が絶妙に融合されたような役創りに感じました。

 

たしか「ベルリン、わが愛」の感想のときも書いたような気がするんですが、
紅くんって「誰かを守ろうとする男」の役がすごく似合うと思うんですよね。

宝塚のトップスターが演じるのってそもそもそういう役が多いとは思うんですが、
紅くんって宝塚の主人公に多い「圧倒的にパーフェクトな男」だけじゃなく、
「決して絶対的な強さを持っているわけじゃないけど精一杯大切な人を守ろうとする男」が似合うイメージがあって。

「ベルリン」のテオしかり、
「オーム・シャンティ・オーム」のオームしかり、
そして今回のルドルフしかり。

ルドルフは皇位継承者という権力者でありながら、
その実は現皇帝である父のフランツと相容れない考えで道は閉ざされかけていて、
けれどその孤独を分かち合える人も周りにほとんどいなくて。

そんな中で出会ったマリーを、
権力とかではなく、一人の人間として守ろうとしたときのルドルフって実はすごく無力で、
でもそれを自覚した上で精一杯マリーを愛そうとする姿が、
まさに紅くんの持ち味や魅力が生かされている役なんじゃないかなと感じました。

今までのルドルフ像と比べてどちらが好きかというのはもちろん人それぞれだと思いますし、
僕自身も和央さんのルドルフと紅くんのルドルフとどちらが良いとか正解とかは絶対選べないくらいどちらも好きなのですが。

けれどこれまで「うたかたの恋」を観たことがある人ほど、
この紅ルドルフの役創りってその独自性に感銘を受けると思いますし、
どちらに転ぶにしても観てみて損はない再演だと思います。

親愛なるアイリーン・ヴェッツェラ

そしてそんなルドルフが心から愛するマリーを演じたのは。

 

アイリーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!(≧∀≦)

 

どうでもいいんですが昨日、
「よく意味分かんないけどピエールくんのブログで『アイリーーーーーン!!』っていう決め台詞あるじゃん?」
って断捨裸零離くんから冷静に言われて今さら恥ずかしくなりました……(笑)。

数ある宝塚作品のヒロインの中でも特に好きなヒロインの一人であるマリー・ヴェッツェラ、
それをアイリーンが演じるのを見られるなんてかつては夢にも思ってなかったのですが( ;∀;)

ビジュアルとかが可愛いのはもう再演発表になった時点で確信しておりましたが、
いざこうして舞台上で3D化されるともう悶えずに見ることができようかいやできまいという可憐さで……(*´∇`*)アイリ~ン

紅ルドルフと比較すると、
アイリーンのマリーはこれまでのマリー像をそのまま踏襲したイメージかなと思うんですが、
けれど紅ルドルフとの化学反応でやっぱりアイリーンならではのマリーが顔を見せる瞬間もあって。

以前、フランク・ワイルドホーン氏が楽曲を手掛けた「ルドルフ」っていうミュージカルを観たことがあったんですが、
たしかその作品におけるヒロインのマリーって、
「うたかた」のマリーと結構違ってビックリしたことがあったんですよ。

「うたかた」ではマリーって何も知らない純粋無垢なお嬢様という感じですが、
「ルドルフ」では絶望しかけたルドルフに対して「しっかりしなさいよ!」みたいに気合いを入れるような場面もあって。
(観たのが10年くらい前の一回限りなのでかなり記憶は曖昧なんですが)

実際のマリーがどういうタイプの女性だったかは分からないものの、
ルドルフのような繊細な人に寄り添う女性なら、
ただのお嬢様じゃなくてどこかに芯の強さも感じさせる女性なのかも知れないなと。
(ちなみに史実ではルドルフとマリーは心中する時点ではもうそんなに愛し合っていなかったという説もあるらしいですが夢が壊れるのでこれは誤りとして受け止めている)

儚さが滲み出る紅ルドルフの隣に寄り添うマリーは、
ただただ純粋無垢なだけではいられなくて、
優しさゆえに繊細さも感じさせる紅ルドルフと芯の強いアイリーンのマリーが支え合う、
どこか「ルドルフ」の方で見たマリーの面影も感じさせてくれた気がします。

 

初日を観たときに、客席も舞台上も初日特有の緊張感に支配されていて、
どこか固さを感じさせるところもあってすごく新鮮だったんですが。

そんな中、何気に一番堂々していたのってアイリーンだったかも知れないと思ったんですよね。

プロローグで紅くんと歌う「うたかたの恋」も、
ルドルフから手紙をもらって台詞と交えながら歌う「世界中で一番~私が幸せ~(*´∇`*)」っていう歌も、
贔屓目もあるとは思いますが今までのアイリーンと比べ物にならないくらい伸びやかで安定感があって。

でもアイリーンが堂々とお芝居したり歌ったり踊ったりできるのも、
どんなことがあっても隣にいる紅さんがどうにかしてくれる!という信頼感があるからなんじゃないかなと思えて、
トップコンビお披露目から1年経って、本当に素敵なトップコンビになったなと感じました。

決して実力派とは言われずにトップに就任したお二人だと思いますが、
「あーちゃんを可愛く見せるために立派なトップスターとして舞台に立とう」、
「さゆみさんが素敵なトップスターとして存在するためにふさわしい相手役になろう」と、
決して器用ではない者同士がお互いを高め合っている気持ちを感じられるのが本当に大好きです。

 

はい、そんなこんなですがまだ他のキャストの方々について触れられていないのと、
まだ七海ジャンについても語り切れていない部分もあるので、
今回はお芝居だけで3記事に分けて書かせていただきたいと思います。
(第1回でララさんいじりに文字数を割き過ぎたのも一因(笑))

ああ……既にうたかたロス……( ;∀;)

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