観劇レビュー・感想

舞台写真がいっぱい出ることを、我々は信じている……!!(「うたかたの恋」感想その3)

こんばんは。

宝塚男子ピエールです。

ということで、紅ゆずるさんと綺咲愛里さん(アイリーン)コンビ主演の星組中日劇場公演「うたかたの恋」
今回はその感想の完結編でございます。

梅芸版の「オーム・シャンティ・オーム」のときもそうだったんですけどね、
初日に遠征すると誰よりも早く観ることできて超幸せな反面、
タカラヅカニュースで初日映像が放送される頃には既に自分の観劇予定は終わっているというのが何とも淋しくて( ;∀;)

オシャンティのときは何やかんやで急遽「ムケーシュの部屋」のときに有給とって夜行バスで再び遠征してしまったんですが、
今回はどうにもこうにもそんな強行はできなそうなスケジュールでして……。

ああ……つらい……( ;∀;)

 

ちなみにご存知の通り今回の公演は、
3月に閉館が決定している中日劇場における宝塚最後の公演。

ピエールは今回が最初で最後の中日劇場だったのですが、
取り壊される直前の劇場なので当然古い劇場で、
しかしそれが「うたかたの恋」という伝統的でクラシカルな作品の雰囲気にすごく合ってたと思います。

新しい劇場って綺麗で快適なのはもちろんいいんですが、
場所によってはちょっと無機質すぎて古典的な作品の雰囲気とミスマッチを感じることがあるんですよね。

その点、中日劇場はおそらく「うたかた」と同じように、
長い年月をかけて出演者やスタッフ、そしてお客さんと共に成長してきた劇場だと思うので、
宝塚最後の公演がこの伝統的な作品で本当に良かったな~と思いました。

でもせっかく中日デビューを果たしたのにもうこの公演が最後というのはやっぱり淋しいですね( ;∀;)

スポンサーリンク

やっぱり贔屓に相手役がいることは幸せ

そんな「うたかたの恋」の感想の完結編ですが、
今回はまず「北関東の恋人」こと七海ひろきさん演じるジャン・サルヴァドル、
の恋人ミリーを演じている「ミノリーン」こと音波みのりさんについて。

ピエール、名古屋から帰ってから真っ先に、
録画しておいた「NOW ON STAGE」を見たんですけどね。

最初にそれぞれが自己紹介をするときにミノリーンが、
「ジャンの恋人、ミリー役をさせていただきます、音波みのりです(#^^#)」
って言った瞬間、

 

ヽ(;▽;)ノ

 

ってなりまして( ;∀;)

推しメンに相手役がいるってなんて幸せなんだろう……( ;∀;)

 

ミリーという役は、決して出番がたくさんあるわけではなく、
ジャンの恋人役として二人の物語がガッツリ描かれているわけではないのですが。

けれど、主人公のルドルフとマリーが結ばれることの無い悲恋が描かれたこの作品において、
対称的に、ルドルフとは違って自由な生き方を選ぶジャンとミリーは決して欠かすことのできない存在で。

ジャンとミリーの幸せな未来を予感させればさせるほど、
ルドルフとマリーの悲恋がより切なく描き出されるんじゃないかなと。

しかし短い時間でミリーの存在感を示すには、
ただただ可愛いだけだとジャンとミリーがただの浮足立ったカップルに見えかねないと思うんですが、
ミノリーンのミリーは聡明な女性の落ち着きと可憐な少女のような可愛らしさを兼ね備えているので、
ジャンとミリーが本当にこれからずっといっしょに生きていくんだろうなという想像に説得力を与えてくれる気がします。

それにしてもいろんな人がTwitterでも言っているのを見かけましたが、
ルドルフと大事な話をしようとするジャンがミリーに言う「ちょっと外しなさい」ってのがもうヤバイくらいカッコイイ!

あんなカッコよく「外しなさい」って言われたらもう肩でも顎でも外しちゃいますよね(//∀//)

 

そしてピエールは七海くんとミノリーンの並びが本当に本当に大好きで。

この二人の並びが好きなのって、ビジュアル的な相性の良さとかももちろんですが、
お二人とももっと報われて欲しいと願っているお二人だからなのかなとも思っていて。

最後にルドルフからの遺書を読み上げながら、
ジャンとミリーが身を寄せ合って自分たちは必ず幸せになると誓う姿にカイミノリーンの姿がそのまま重なって、
「この二人にも幸せになって欲しいよ~( ;∀;)」って思えてしまうんですよね。

七海くんに相手役がいるというだけでも最高に幸せなことなのですが、
今回ミリー役が音波さんで本当に良かったと思いました。

 

ちなみに音波さんはミリー役じゃない場面でも登場していて、
夢妃杏瑠さん演じるマリンカ姫が中心となった場面の「ボヘミアの女」の役もやっております!

しかもですよ?その余興みたいのを眺めてる七海ジャン、
ゴキゲンに手拍子してたと思ったら、
たくさんいる踊り子の中でちゃっかりミノリーンといっしょに踊り出すんですよ!

これあれですよね、世間に浮気がバレたときにミリーと見比べて、
「とにかくあのタイプの顔が好きなんだな~┐(´ー`)┌」って言われちゃうやつですよね?(//∀//)

たくさんの実在の人物たち

ルドルフを追い落とそうと目論む官房長官フリードリヒを演じている凪七瑠海さんと、
ルドルフに次ぐ皇位継承者であるフェルディナンド大公に抜擢された極美慎さん。

ピエールが初めて観た和央ようかさんバージョンの「うたかた」でフリードリヒを演じていたのは越はるきさんというベテラン格の方だったので、
当初はいわゆる路線系の方が演じる役というイメージではなかったのですが、
たぶん凰稀かなめさんバージョンで緒月遠麻さんが演じたときから比較的若い方が演じるようになったのかなと。

なので昔のイメージに比べると「若き官房長官」という雰囲気ですが、
凪七さんのフリードリヒはいかにも仕事できそうな賢い政治屋という雰囲気がすごく滲み出ていました。

一方、本人の思いとは関係なくそんなフリードリヒに担ぎ上げられるフェルディナンド大公の極美さん。

「ベルリン、わが愛」で新人公演初主演に抜擢されて一気に頭角を現してきた100期生ですが、
とにかく舞台上にいるだけで目を惹かれる華やかさ!

間違いなく「この人、スターになるんだろうな~」と確信させるオーラがありますよね。

さすがにまだ幼さや頼りなさはりますが、
それがフェルディナンドの未熟さと重なってハマっていたと思います。

ちなみにピエールほとんど知らなかったんですが、
「うたかたの恋」に出てくる主要人物たちの多くって実在の人物がたくさんいるらしく。

ジャンやミリーはググっても見つけられなかったんですが、
ナウオンで七海くんたちが話してたのを聞いて二人とも実在の人物だということを知りまして。

フェルディナンドも実在ですが、フリードリヒは架空の人物らしく、
さんざん調べて見つけられなかった後でそれを知った凪七さんは「早く言ってくれ~い!」って肩透かしにあったそうです(笑)。

 

それから実在と言えば最も有名な人物の一人が組長の万里柚美さん演じるエリザベート。

ピエール、「エリザベート」のヒロインとしてのエリザベートって、
どこか自分勝手すぎる気がしてあんまり好きになれない女性だったりするのですが。

でもこの「うたかた」でのエリザベートってすごく寛大で優しい皇后として描かれていて、
エリザベートの好感度が上がる作品だと思うんですよね(笑)。

アイリーン演じるマリーがルドルフを待っている部屋にエリザベートが来てしまい、
予期せず二人が遭遇してしまう場面がありますが。

慌てふためくマリーに対して「あなたがマリーね(#^^#)」って優しく微笑みかけるシーンとか、
あの優しい雰囲気だけですごく幸せな気持ちになるんですが、
組長さんの優しそうな人柄がそのまま役に投影されてる気がします。

エリザベートもルドルフ同様にすごく孤独な人だったと思うんですが、
もしルドルフがマリーと結婚できていたら、
ルドルフだけでなくエリザベートの人生も変わっていたのかも知れないな~と思いました。

 

また、ルドルフの妻でありながら愛し合ってはいないステファニー役に抜擢された星蘭ひとみさん。

前回演じた伶美うららさんに続いて超絶美女な星蘭さんですが、
美人だけど性格がキツイ女性をすごく好演していました。

伶美さんに比べるとさすがにまだ幼さもありますが、
意地の悪い大人の女性というのではなくワガママな若い子みたいな雰囲気で、
これはこれでマリーとの対比として悪くないんじゃないかな~と。

マリーに突っかかろうとするステファニーをジャンが強引に自分と踊らせるところも名場面ですよね~。

ツンとしたステファニーの腕をグイって引っ張るジャンがカッコ良すぎて、
「これでステファニーがジャンのこと好きになっちゃったらさらにややこしいことになるからー!(//∀//)」
って心配になりながら観ておりました(笑)。

ちなみに伶美さんや星蘭さんが演じるくらいだからステファニーって相当な美女だったんだろうなと思ってしまいますが、
実はむしろ決して美人とは言えない地味な女性だったらしく。

しかもすごく生真面目な女性で、
そんなところが自由主義なルドルフとの性格のすれ違いにも繋がる要因になっていたという記録を読みました。

 

そして「うたかたの恋」という作品、
宝塚らしいストーリーもさることながら、
男役さんたちが軍服祭りなのも魅力の一つですよね~。

紅ルドルフ、七海ジャンだけでなく、
フリードリヒやフェルディナンド、十碧れいやさんのヨゼフ皇帝などなど。

その他の台詞はあまりない下級生とかも軍服着ている人も多くて、
ファンも嬉しいですが初めて軍服を着れた下級生とかも嬉しいんじゃないかな~と。

なので今とにかく願うことは。

この軍服祭りが一枚でも多く。

舞台写真としてキャトルレーヴに並ぶことを……。

 

我々は信じている!!(≧∀≦)

 

紅リーンはもちろんだけど七海ジャンの写真もいっぱい出してね~!(≧∀≦)

カイミノリーンのツーショットも出してね~!(≧∀≦)

片方が後ろ向いちゃってるやつとかじゃなくてちゃんと顔見えるやつお願いしますね~!(≧∀≦)

全部買うからね~!(≧∀≦)

そんなこんなでショーの感想はまた明日書かせていただきます( ´ ▽ ` )ノ

スポンサーリンク


ブログランキングに参加しております。
ポチッとしていただけますと嬉しいです!
↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ

にほんブログ村

-観劇レビュー・感想
-, ,