宝塚の雑記

あれから一年。

こんばんは。

七咲ぴえるでございます。

今日は2020年3月24日。

2019年3月24日に七海ひろきのお兄様が宝塚を卒業してから、
今日でとうとう一年が経ちました。

あっという間でしたね~。

でも、長かった。

七海ひろきという男役のいない宝塚と向き合う一年は、
やっぱり長くて淋しかったです。

2018年11月17日の退団発表から卒業の日まで約4ヶ月。

塞ぎ込む間もなく始まってしまった退団公演に、
大劇場に2回遠征して、東京公演と合わせて19回も観劇することができて。

大劇場の千秋楽には初めてのチケット無し遠征で当日券に5時間並んだり。

仕事終わりに全速力で走りながら劇場に駆け込んで何度も夜公演を観劇したり。

最後のお茶会にも行けて、体調を崩さないように気を張って、
退団3日前に発売された最後のグッズのポラロイドも1時間並んでゲットして。

どれも今の世の中の状況だったら絶対できなかったであろうことばかりですが、
2019年3月24日は、そんなことをしながら迎えた一日でした。

きっと、すべての七海ひろきファンの皆さんにとってもそんな一日だったことと思います。

ちなみに最後のお茶会の物販に並んでいるとき、
続々と完売の知らせが飛び交う中で正常な判断能力を失い、
「何か買わなきゃ……最後だからとにかく何か買わなきゃ……!」と焦った結果。

 

なぜか某公演のときの会服を買ったピエールさん。

 

なぜ買ったんだ……いつ着るんだ……そしてどこで着るんだ……誰が何のためにどうやって……(5W1Hが一つも見えてこない)。

 

もうしつこいくらい書いてしまっている気もしますが、
あの千秋楽の朝のお兄様は本当に真っ白に輝いていて。

「皆さんと出会えて幸せです!」と会の方々に向けて叫んだお兄様の姿に、
自分はファンクラブの会員でもないし、下級生時代から応援してきたわけでもないけれど、
「出会えて幸せだった」と思ってもらえるファンに少しでも近づけただろうかと、
今でもあの日のお兄様の涙混じりの笑顔を思い出すたびに考えています。

そういえば楽屋入りが終わった後にファミレスに向かって歩いていると、

真っ白な鳩を見かけて、「こちらも七海会の会員さんなのかな」とか言ってました(笑)。

 

あの日は朝からよく晴れていて。

でも今になってみると、同期の美弥るりかさんの千秋楽は大雨、
明日海りおさんのときも直前まで冷たい雨が降っていて。

紅ゆずるさんと綺咲愛里さんの千秋楽に至っては、
前楽の日に超大型台風が直撃して公演が中止になってしまい、
千秋楽の楽屋入りも劇場内ロビーで会員限定という異例の事態になってしまい。

そして今は宝塚だけでなく、日本を、世界を大混乱に陥れている新型コロナウイルスによる相次ぐ公演中止。

振り返ると、お兄様の退団公演は大きな天災で公演が中止になることもなく、
元日に初日を迎えた大劇場公演から東京公演の千秋楽まで寒い時期が続いたけれど、
少なくとも千秋楽は天気にも恵まれて楽屋入りも最高の空の下で迎えることができて。

本当に恵まれた時間だったんだなーと今になって感じております。

 

そしてそこから少しの空白期間。

ヒロキスト仲間の中にも、七海くんの退団を機に新しい生活を始めた方が多かったようで。

仕事を辞めて少しのんびりした人、転職した人、結婚した人、
東京から味噌煮込みうどんが美味しい辺りに帰った人、
味噌煮込みうどんが美味しい辺りからちょっとずれたところに引っ越した人、
いろんな人の近況を聞きながら過ごしました。

なぜかハローワークの認定日に付き合わされたこともありました(笑)。

このままフェイドアウトしていろんな人たちとの縁も切れてしまうのかなぁ、と思っていたのも束の間。

お台場でのキックオフイベントを機にアーティストとして再始動したお兄様は、
卒業前の想像を遥かに超える勢いで活躍の場を広げていきました。

広げすぎて時々付いて行くのが大変で馬で市中引き回しにされているくらい必死に食らいついていたときもありました(笑)。

ライブをやって、ディナーショーをやって、主演舞台をやって。

すべての活動に参加できてはいないけれど、
男性を演じているから、とか狭い意味ではなくて、
卒業前とまったく変わらない「七海ひろきらしさ」で僕らの前にいてくれることが本当に嬉しかったです。

退団発表のときの喪失感からは信じられないほど、
濃密で幸せな一年間を過ごさせてくれたと思います。

七海くんの退団のあとには美弥ちゃんの退団も控え、
さらには紅くんとアイリーンの退団へのカウントダウンも始まったり。

大好きな人たちがたくさん卒業してしまった一年でしたが、
そんな風に立ち止まる暇もなく過ごせたことが逆に幸せだったのかも知れません。

 

そして一方、悪い意味で一年前は想像していなかった事態が世界を襲っています。

宝塚の公演中止ももちろん、七海くんだけでなくいろんなOGの方のイベントが次々に中止・延期になってしまっています。

僕はもともと参加予定ではありませんでしたが、
バスツアーの中止もたくさんのイベントが中止となり始めた最初の時期でしたよね。

世間はオリンピックで盛り上がると思っていた2020年をこんな形で迎えるなんて誰が想像したでしょう。

あくまで「七海ひろきファン」としての視点だけに立てば、
去年は平穏に退団公演を見届けることができたのは本当に幸せなことだったんだなと感じ入る毎日です。

けれど未だいつ収束するのかまったく読めない新型コロナウイルス。

いろいろな情報が飛び交う毎日の中で、
自分の中でもどうすることが正しいのかという考えが覆されることも多い日々です。

過剰に自粛しすぎなのではないかと思ったり、
いや今は我慢が必要なときだと考えるようになったり。

星組、雪組の千秋楽はどうにか上演できましたが、
果たしてこれからも公演を行うことが正しいことなのかどうか、
自分の乏しい理解の中でも揺れることがあります(継続的に中止するには国からの補償が不可欠だと思いますが)。

けれど今我々に必要なのは、
「考えを変える勇気を持つこと」と「それを受け入れる覚悟をすること」ではないかと思います。

昨日と違うことを言っていたら批判されたり信用を失う世の中ですが、
知識や状況が変われば考えが変わるのは当たり前のこと。

昨日までの考えに固執して現実を無理やり曲げて受け止めてしまえば、
未来に対して取るべき行動はそこからどんどん歪んでいってしまうでしょう。

新しく得た情報で考えや行動を変える勇気と、
そのように根拠をもって昨日と考えを変えた人を批判せずに受け入れることが大事なんじゃないかなと。

「観劇した方が免疫力が上がる」といった精神論的な話で誤魔化すのではなく、
劇場がクラスター感染の現場になることを防ぐためにどうすることが必要かを、
一人一人が現実的かつ具体的に考えて行動しなくてはいけないのだと思います。

 

大劇場の千秋楽がかろうじて上演できた華形ひかるさんを始め、
雪組トップコンビの望海風斗さんと真彩希帆さん、
月組トップコンビの珠城りょうさんと美園さくらさんと、
この先の一年も去年と同様にいろいろな方の退団が控えています。

どうか一日も早くまた平穏な日々が戻り、
これから卒業される方が無事に宝塚人生を全うできますように。

そのために、自分たちもただ楽観的あるいは悲観的に根拠なく行動するのではなく、
できるだけ正しい情報を収集し、自分の理解が追い付かないなら分かる人を探して教えてもらい、
それぞれができ得る限りの対策を徹底しなくてはいけないと思っています。

 

お兄様の卒業から一年。

時間が止まってしまったかのように、長い長い一年でした。

けれど、あっという間の一年でした。

最高に幸せな一年でした。

どうか明日からの一年も、七海ひろきという人が七海ひろきらしく輝いてくれますように。

そして、決して当たり前ではない幸せを、笑って噛みしめることのできる一年になりますように。

それでは皆様、ご唱和ください。

せーの!

 

いち!にっ!さん!しっ!ごー!ろく!ななみっ!(≧∀≦)ノシ

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