観劇レビュー・感想

喜六デビューシングル「阿呆な鯖」(「ANOTHER WORLD」感想その4※千秋楽の感想ではありません)

こんばんは。

宝塚男子ピエールです。

本日は紅ゆずるさんと綺咲愛里さん(アイリーン)を中心とする星組公演、
「ANOTHER WORLD/Killer Rouge」の千秋楽でございますね。

出演者ならびにスタッフの皆様、猛暑の中の公演お疲れ様でした!

そしてこの公演で、十碧れいやさんと白鳥ゆりやさんのお二人が宝塚を卒業されましたね。

今朝、最後の楽屋入りをされる十碧さんの写真を拝見したのですが、
白い装いに身を包んだ十碧さんは本当に笑顔が素敵な優しい王子様という雰囲気で溢れていて。

白鳥さんも含め、退団者の方を見ると毎回「☆☆さん、白が似合うんだな~」と感じていることに気付きまして、
もしかしたら退団者の方が放つ特有のオーラみたいなものがあるのかも知れないな~と。

そしてちょうど本日放送されていた「Memories of 十碧れいや」を見ていたのですが、
その中で十碧さんが和央ようかさんに憧れていたという話をされていて。

和央さんと言えばピエールにとっても初観劇時のトップさんという永遠に特別な存在で。

自分と同じトップさんの大ファンだった方が宝塚を目指し、その舞台に立ち、そしてこうして卒業していくという、
きっと100数年の間に数え切れないほど繰り返してきたそんな縁に改めて胸が熱くなりました。

十碧さん、そして白鳥さん、ご卒業おめでとうございます!

 

そんな星組公演ですが、ピエールは昨日マイ楽を迎えてまいりました~!ヽ(;▽;)ノ

ということで本日は千秋楽記念も兼ねつつ「ANOTHER WORLD」の感想のお話などをさせていただきたいなと思います。

 

まずですね、プロローグが終わったあと、
康次郎が蓮の花に乗って登場する前に、
蓮華の精たちが舞い踊りながら謎の呪文みたいのが流れて来るじゃないですか。

オン アボキャ ベイロシャノウ マカボダラマニ ハンドマ ジンバラ ハラバリタヤ ウン

っていうアレです。

あれ、「光明真言」っていうらしいんですが、
ピエールの母の実家の宗派が真言宗のようでして、
子どもの頃から法事の度にあれを何度も唱えていたのですぐに分かったのですよ!

ってことは康次郎のお家も同じ真言宗!?とか考えてテンション上がってしまいました(笑)。

全然意味は分からず唱えていたんですがもう完全に暗唱できるくらいには覚えていて。

で、これはこないだの観劇後に気付いたんですけどね。

そもそもこの呪文、どういう意味なのかな~と調べていたら、
最初の「オン」というのは具体的な訳語がある言葉というより「聖なる音」を表しているらしいのですが。

なんとこの「オン(om)」という「聖音」、
インドの人がよく口にする「オーム」という聖音のことだそうで(ヨガをやるときとかにも唱えるらしい)。

で、もうお気付きかと思いますが、
プレお披露目の「オーム・シャンティ・オーム」で紅くんが演じたオームの名前もこの「オーム」という聖音を表しているのですよ!

なんかこれすごくないですか??

まったく別々の作品で「オーム(オン)」という聖音に祝福される紅くん。

こんなに仏様に祝福されたトップスターがこれまでいたでしょうか??(//∀//)

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貧乏神のびんちゃん

専科の華形ひかるさん演じる貧乏神のびんちゃん。

わたくし、今さらながらこの作品に華形くんがいてくれて良かったな~としみじみ思いました。

康次郎から「びんちゃん」って呼ばれて、
「何や、懐かしい響きやな~」って言ってるので、
おそらくこれは「くらわんか」で華形くんが演じていた貧乏神のびんちゃんと同一人物という遊び心ある設定ですよね。

と言いつつ、実は「くらわんか」は断片的にしか観たことが無いのですが、
でもあのびんちゃんのイメージはすごく残っていて。

宝塚って一年もしたら組の顔ぶれも変わってしまうことも多いですし、
過去の作品と同じ人物を同じスターが演じる機会ってなかなか無いじゃないですか。

同じ作品を再演しても、主要キャストだけでも同じ人が揃うことって難しくて。

そこへ来てこの「ANOTHER WORLD」というまったく別の作品で、
上級生になった華形くんが当時のままの愛らしいびんちゃんを演じていて、
でもおそらく当時とは比べ物にならないくらい、
間の取り方とかお芝居の基本とかは熟練していて。

この作品が大好評を呼んでいる要素の一つに、
間違いなく華形くんのびんちゃんの存在があると思うんですよね。

当時「くらわんか」をご覧になっていた方はなおさら懐かしくて嬉しかっただろうな~と。

なので今さらですが改めて「くらわんか」を観てみたいな~と感じました。

喜六は今日も阿呆愛おしい。

で、なんやかんやでやはり七海ひろきのお兄鯖のお話になってしまうんですけどね。

初回の観劇から一ヶ月経ってもさらに阿呆愛おしゅうございました(⌒∇⌒)

やっぱりこういう作品って回を重ねるごとにリズムとかもつかんでいくんでしょうね~。

ちなみにムラで何回もご覧になっていた方が東京公演を初めてご覧になったときに感想を聞いてみたのですが、
何とムラのときは東京よりもかなり早口で台詞を言っていたそうで。

やっぱり東京だと関西弁が聞き取りづらい可能性も考慮してゆっくり目に話してくれてるのかも知れませんね。

ムラも東京もご覧になった方は同じように感じましたでしょうか??

ちなみに東京公演しか観れていないピエールではありますが、
初日が明けてすぐのときと千秋楽前日の昨日でもこのスピード感が変わったのを感じて。

昨日は最初に観たときよりもさらにじっくりゆっくり台詞を言っているように感じたのですが、
僕の勘違いかなーと思ったけど終わってから姉に聞いたら同じように感じていたそうで。

関東のお客さんにもより分かりやすいようにさらにブラッシュアップしてくれたのかな~と感じました。

 

そんな中、関西弁には不慣れであろう茨城出身のお兄鯖もイキイキとしてらっしゃいまして。

康次郎と喜六が冥土にやってきて「めいどカフェ」を発見する場面で、
お店から出てきた有沙瞳さん演じるヤンキーみたいな初音を見て「思ってたんと違う……」とがっかりする場面。

前回は見落としただけかも知れないのですが、
喜六が「な~んだ(´・ω・`)」って感じで足元の石ころを蹴り飛ばすような仕草をしていたのです。

子役でやってるのは見かける気がしますが、
研16であの動きした人います(笑)!?(≧∀≦)

それから康次郎(紅くん)が死んだ理由を「サッカー少年」こと礼真琴さん演じる徳三郎たちに説明する場面、
「恋煩いで、ここにいてはる!(⌒∇⌒)」という言い方が、
これまで観たときよりもよりめっちゃ「ドヤっ!(⌒∇⌒)」自信に満ち溢れた言い方に聞こえたといいますか。

「若旦那は恋煩いで死んだんやで!すごいやろ!(⌒∇⌒)」って自慢してるみたいですごい愛おしかったです(笑)。

 

で、鯖に当たって死んだ喜六と、フグに当たって死んだ徳三郎。

ピエールもこちらの「海の仲間」に入れてもらいたいな~という欲求に駆られ、
何ならなれるかな~とアレコレ新キャラを思案しました結果。

 

ぴえるわかめちゃん

 

がいいかなと思っております(⌒∇⌒)

当たるぞ~(⌒∇⌒)

ぴえるもわかめに当たるぞ~(⌒∇⌒)

5日前に戻したわかめに当たってコロッと逝くぞ~(⌒∇⌒)

喜六デビューシングル「阿呆な鯖」

そして本日のメインイベントです。

ピエール、今回お兄鯖が演じた喜六という役、
それはそれは大活躍で愛おしくて大満足だったのですが。

しかしながら、欲を言うと一つだけ心残りなことがありまして。

それが何かと言いますと、喜六のソロの歌が無いんですよね~( ;∀;)

喜六ってめちゃくちゃキャラが立ってる役なので、
何か一曲「喜六ソング」を歌わせてくれたらさらに盛り上がっただろうに、
と姉と惜しんでおりましてねぇ(´・ω・`)

 

と、いうことで。

ピエール、勝手に喜六の歌を考案致しましたので、
この場をお借りして初公開させていただきたいと思います。

と言っても実際に歌った音声をアップするのはさすがに恥じらいがあるので、
歌詞だけでメロディーは想像しながらお楽しみください。

それではお聴きください、喜六さんで「阿呆な鯖」。

 

ジャッ!ジャジャッ!)

生ものには~ 食中毒~
5日前の~ 光り物~

サク切りなど~ もう~ 買い得じゃーなーい~
ボロい服~ はためかす~ 腹痛の~輪舞~~

食せ残り物ども~
極楽~の饗宴に~
生鯖~ 食ーいー散ーらーすーほーど~

冥途の~旅を~飾る~
耽美な~死にざま~

獲物~腐って~ 臭わーせる~

阿呆な鯖~~♪

 

お気付きの方もいらっしゃるかるかも知れませんが、
ひろきのお兄様が「Killer Rouge」の中で歌っている「罪な薔薇」の替え歌です。

原曲の歌詞と照らし合わせながら歌ってみてくださいませ。
(原詞も生かしつつ結構ちゃんとメロディーにハマってると思います)

喜六の阿呆愛おしさと、
「罪な薔薇」を歌うお兄様の最高にクールなカッコ良さが融合した名曲の誕生でございます(⌒∇⌒)

 

思えば去年の今日は梅田の「オーム・シャンティ・オーム」が初日を迎えた日で。

あれから一年経って、輪廻転生と冥土旅、何か近いものも感じる、
またひとつ今の星組の大好きな作品が生まれた気持ちがしております。

改めまして、星組公演、千秋楽おめでとうございます!

今日で「ANOTHER WORLD」とはお別れ、
ショーも今回のメンバーが揃っての「Killer Rouge」がもう見られないのは淋しいですが、
台湾公演およびその前の国内公演も楽しみにしております!

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