観劇レビュー・感想

○○の前の場面に注目(「ベルリン、わが愛」感想)

ベルリン、わが愛リーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!(≧∀≦)

 

こんばんは。

宝塚男子ピエールです。

ということで、11月24日(金)に初日を迎えた星組東京宝塚劇場公演、
「ベルリン、わが愛/Bouquet de TAKARAZUKA」

ピエール、初日に行ってまいりましたーー!!ヽ(;▽;)ノ

 

ちなみに今週は木曜が勤労感謝の日で祝日。

すなわち金曜に休みをとったピエールは結果的に4連休になってしまったわけですが。

せっかくの4連休なら実家に帰って猫とも戯れたい、
しかし観劇予定が真ん中の金曜だと観劇後に帰るとも連休から戻りがてらに観劇ともいかぬどっちつかずの状況……。

ぐぬぬ……どうする……。

と迷った結果。

連休前の水曜の夜に職場から実家に直帰、
観劇日の金曜に栃木から日比谷に直行、
観劇後にそのまま再び栃木に直帰、
そして日曜の夜に東京に戻り予定という。

4連休のうちに東京と栃木を二往復するという非効率ながらも充実した予定となりましたヽ(;▽;)ノ

でもたまに栃木から日比谷に行くのも旅行気分で嫌いじゃないのです(笑)。

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「ベルリン、わが愛」感想

ということで本日はお芝居の「ベルリン、わが愛」の感想を書かせていただきたいなと。

まだ初日が始まったばかりなのでネタバレにならない範囲で書きたいと思いますが、
でもネタバレも含んでしまうかも知れないのでこれから観劇予定の方はご注意くださいm(_ _)m

 

一言で言いますと、原田諒先生の今までの作品と比べるとあんまり重くなくて楽しかったです。

紅ゆずるさんはコメディエンヌのイメージが強いですが、
こういうテオみたいな正統派な役もやっぱりいいですよね。

何より超絶スタイルがいいのでスーツ姿が似合う!

そして大人っぽさもありつつ童心も感じさせるタイプだと思うので、
助監督から監督になる若者というのも合ってましたし。

序盤の情熱が先走る若者という雰囲気から、
後半は包容力のある青年へと短い時間で変化を感じさせる役だった気がしますが、
すごく自然にその変化を感じることができました。

ヒロイン・ジルの綺咲愛里さんも幼すぎず大人過ぎずな絶妙な可愛さが好きなので、
新人女優として映画に出演して一躍注目を浴びる女の子というキャラクターがすごく良かったです。

「THE SCARLET PIMPERNEL」ではパーシーとマルグリットという、
宝塚では割と珍しい主人公とヒロインが対等なくらいの強さを持つ関係だったと思いますが、
今回は主人公がヒロインを守るという王道の構図で。

紅くんの包容力がすごく光る作品だな~と思いました。

「オーム・シャンティ・オーム」のときも思ったんですが、
紅くんは誰かを守ろうとする役がすごく似合うと思うんですよね。

決して器用なタイプの人ではないと思うんですが、
それがまた不器用にも大切な人を守ろうとする姿が人間味があって本当に魅力的です。

 

ただ、原田先生の作品にありがちな「描き切れてない感」はやっぱりあったというか。

いろんな人にそれなりの存在感を見せてくれる作品であると同時に、
どの人物ももう一つ何か展開があったらさらに魅力的な役になったのにな~という印象があったのが残念でした。

最後も「あ、そんな感じで終わりなんだー」っていう終わり方だった気がしますし。

 

原田先生ってすごく知識の豊富な方だと思うんですが、
何となく自分の知識に縛られてしまっている感じがあって。

オリジナル作品でも、選んだ時代について知識がある分、
「この時代を描くならあの人やこの人も登場させないとリアリティが……」っていう思いがあるんじゃないかなと。

だけど実在の人物ってみんながみんな宝塚映えする生涯を送ったわけではないですし、
物語をどう展開させたくても史実を変えるような行動や結末にはできないじゃないですか。

だからいろんな人物がすごく「途中」で終わってしまってる印象が出てしまいやすいんじゃないかなという気がしました。

今回もテオとジル以外の主要人物はほとんど実在の人物が多かったと思うんですが、
「あれ?この人この後どうなったの??」って感じで最後の登場場面が終わる人が多かった気がするんですよね。

二番手の「サッカー少年」こと礼真琴さんのエーリッヒですら、
ショーヴランのような圧倒的な二番手感のある役ではなくて、
思ったよりも見せ場も多くなかったような印象でしたし。
有沙瞳さんのルイーゼロッテとのロマンスとかがもっとガッツリあるのかと思っていた)

完全なオリジナル人物だったら死ぬなり裏切るなり命がけの行動に出るなりもう一波乱ありそうなところで、
「でもここでそれをさせると史実と変わっちゃうしなぁ」
という迷いからかフェイドアウトしている人物が多い感じがもったいなかったな~と。

 

でも最後にテオとジルが列車に乗る場面。

列車が登場するシーンって、列車が横向きになっていることが多いと思うんですが、
今回は奥に向かって列車が走っていくのが新鮮で。

しかも奥に向かって線路が描かれてるんですが、
それが本当に向こうに線路が続いてるように見えたのがすごくカッコイイな~と思いました。

横に列車が消えて行くのよりも、より遠くに旅立って行く雰囲気が出ますよね。

それとなんかあのホームを見ると昔の東急東横線のホームを思い出します(笑)。

もしくは井の頭線とか?

って言うかたぶんターミナル駅はどこもあんな感じなのかな(笑)。

 

あと、紅くんとアイリーンが銀橋に座り込んでお芝居する場面。

楽しみにしていたのですが、今回も2階B席だったピエール、
銀橋は見えるか見えないかの際どい席で……。

何とかギリギリ見えるかな?という場所だったのですが、
肝心のその場面になったら10列くらい前のマダムが見事に前かがみになって銀橋を覗き込んだせいで全く見えなくなり……( ;∀;)

前かがみになると自分で思ってる以上にすごい後ろの方の人にも迷惑かけるんだなと学びました……(´;ω;`)

夢中になりすぎてよく覚えてない七海カウフマン

そしてそして!

プロデューサーのニコラス・カウフマンを演じる、
我らが「北関東の恋人」こと七海ひろきさん!

「スカピン」のロベスピエールの圧倒的な存在感に比べるとテオの仲間の一人という感じではありますが、
舞台上に登場している時間はむしろロベスピエールよりずっと出ている印象で。

テオといっしょにいるシーンも多いので、
久しぶりに仲良しベニカイが見れて嬉しかったですヽ(;▽;)ノ

タカラヅカニュースとかだと歌っている場面は「ウーファは復活~」のワンフレーズくらいしか流れていなかったと思うんですが、
実際はもっとちょこちょこカウフマンのパートもあって。

「ロベスピエールの焦燥」みたいな持ち歌が一曲あるわけではないのは淋しかったですが、
ちゃんとメインキャストの一人として歌い継いでいて、
不意に聞こえてきた七海くんの声に「ん!?今、七海くん歌い出した!?」って反応することがたくさんありました(//∀//)

全体的に通して登場して他の人たちともお芝居しているという感じの役だと思うので、
観劇回数を重ねるごとに「あ、この場面ではこんなことしてたのか~」という気付きも多そうで楽しみです(≧∀≦)

何より七海くん、この一年でお芝居にしても歌にしても、
すごく楽しそうに充実した表情を見せてくれるようになったと思うんですよね。

星組に組替えしてきて1年くらいは、
大劇場公演では正直まっとうな扱いをしてもらえない時期があって、
たぶん七海くん自身もファンにとっても苦しい時期だったんじゃないかと……。

でもそこで腐らず、諦めず、こうして再び存在感のある役を掴み返した七海くんを見て、
この人のファンになって本当に良かったと思いましたヽ(;▽;)ノ

しかし七海くんが登場すると「出てきた!」ってオペラグラスを向けて、
「ひゃ~、カッコイイ~!(//∀//)」ってなって、
また登場すると「ひゃ~!」ってなっての繰り返しで、
まだ一回観た段階ではあまり何を見たか記憶に残っていない気もします(笑)。

なので残りの観劇でもっとじっくり楽しみたいのですが、
いかんせん七海くんとアイリーンのどちらを見たらいいのか、
そして紅くんやら他にも見たい人はたくさんいるしで、
どういう見方をしたらいいのか誰か上手い方法を教えて欲しいですヽ(;▽;)ノ

事前の見どころ情報

ちなみに初日の前日、ピエ茶会員のみゅんさんから「ベルリン」の見どころを教えていただいていたんですけどね。

みゅんさんからこんなことを聞いていたのです。

何やら夏樹れいさん演じるジョセフィン・ベイカーが登場する前に、
音波みのりさん(ミノリーン)の演じるレーニが上手に登場する反対側に他の娘役さんたちに紛れるようにアイリーンが登場するとのことで。

でもね、これ聞いたときからピエール疑問に思っていたのです。

これから初めて観る人に対して「夏樹れいさんが出てくる前の場面に注目して」っていう説明って、
どの場面の次に夏樹さんが出てくるか分からないから、
「東京にミサイルが飛んでくる前の日に実家に避難して」って助言するようなもんじゃないですか(笑)。

「夏樹さんが出てくる場面……夏樹さんが出てくる場面……っていつやねん!」って心の中で突っ込みつつ、
みゅんさんの善意を無にしないようにがんばって探しました( ̄∀ ̄)

で、ミノリーンが出てきたので「ここか!?」と思って反対側にも注目していたら、
たしかにアイリーンがレビューガールの一人としてしれっと登場しておりましたヽ(;▽;)ノ

ここ、まさかヒロインが混じってるとは思わず見逃しがちな場面だと思うので、
これからご覧になる皆さんもぜひ「夏樹れいさんが登場する前の場面」にご注目くださいませ(笑)ヽ(・∀・)ノ

 

そんなわけで、初日を観られた高揚感でまだあまりちゃんと把握しきれていない場面が多そうなのですが、
このあと1階席での観劇予定もあるので、
さらにいろんな人物の姿を楽しみたいと思っておりますヾ(* ̄∀ ̄*)ノ

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