芹香斗亜さんについて語る。(「MY HERO」感想その1)
空前絶後のぉぉぉぉぉぉ!!!!
超絶怒涛の男役ーー!!!!
ヒーローを愛し!!!!
ヒーローに愛された男ぉぉぉぉ!!!!
ゴレンジャー、仮面ライダー、キカイダー……
すべてのヒーローの生みの親ーーーー!!!!
そう!!
彼こそは!!
サンシャイン!!
と!!
あ!!
ちゃ!!
ん!!
チェ~ンジ!!
ジャス☆ティス!!!!
(注)「秘密戦隊ゴレンジャー」その他の生みの親は石ノ森章太郎さんです。お詫びして訂正致します。
芹香斗亜さん東京公演初主演!
ということでこの3連休はTBS赤坂ACTシアターにてこれを観てきましたよ~!
とーあーちゃん!とーあーちゃん!(≧∀≦)ノシ
芹香斗亜さん主演の花組公演「MY HERO」を観劇してmairimashitaーーーー!!(≧∀≦)
興奮して変換ミスった(笑)(//∀//)
宝塚離れしていたピエールの心を宝塚の世界に引きずり戻してくれたとあちゃん。
そのとあちゃんの東上初主演を見届けることができて本当に幸せであります( ;∀;)
とりあえず今回は東京公演の方が先なので、
まだこれから大阪で観られるという方がたくさんいらっしゃると思いますので、
あまりガッツリネタバレしないよう感想を書かせていただきたいと思うと言いますか、
そもそもこれを知ったら楽しくなくなる!というネタバレがあるタイプの作品ではないと思うのですが、
そうは言ってもいろいろ小ネタも仕込まれた作品ですので、
これからご観劇という方はお読みいただくかどうかはいつも通り自己責任でお願い致しますm(_ _)m
花組の、芹香斗亜です。
もうね、開演時刻になって流れたお決まりのアレ。
「皆さま、本日はようこそお越しくださいました。宝塚歌劇団花組の、芹香斗亜です」
これを聞いた瞬間、もう2年分の何かが込み上げて来て(T∀T)
1月に七海ひろきさんの開演アナウンスを聞いたときもそれはそれは情緒が不安定でしたが、
開演アナウンスってどうしてあんなに心をかき乱すのでございましょう( ;∀;)
あとね、これピエールのどうでもいいこだわりなんですが、
「花組の芹香斗亜です」じゃなくて、
「花組の、芹香斗亜です」っていうところがいいな~といつも思うんですよ。
「星組の七海ひろきです」じゃなくて、
「星組の、七海ひろきです」なんですよ。
この「、」の一拍が、何とも言えない味わいがあるんですよ( ;∀;)
とか言いつつ感極まりすぎて今回のアナウンスがちゃんとそうなってたか実はよく覚えていないので、
もし違ってたらごめんなさい(笑)。
味わい深く始まる作品が多い中、
今回は斉藤吉正先生らしく幕開きから、というか幕が開く前からぶっ飛ばしてくれて。
斉藤先生お馴染みの映像が流れるところから始まり、
冒頭からすごい勢いで始まりました。
ピエール、普段はあんまり舞台でスクリーンに映像映すのを多用されるのは好きじゃないんですけどね。
あんまりやたらめったらスクリーンに頼られちゃうと、
何か舞台ってそこにあるもので表現されるから情緒があるのに、
こんなに映像乱用されるとな~って気分になっちゃうんですよね。
でも今回は題材が特撮ヒーローということで、
こういう作品だとちゃんと世界観にもハマってていいな~と思いました。
あと「TOP HAT」みたいに映画が原作の作品とかも、
そこにスクリーンがあっても違和感なくて良かったな~と思ったんですけどね。
今回のプロローグの映像、何だか本当に特撮ヒーロー番組が始まるような高揚感を感じましたし、
アクションシーンのバックにとあちゃんの歌声が流れる演出とかもまさにヒーロー番組っぽくて。
たぶん、ピエールは斉藤先生ほどガチの特撮ファンではないかも知れませんが、
子どもの頃に毎週ヒーローものが始まるのをワクワクしながら楽しみにしてた気持ちを思い出しましたね~(≧∀≦)
なぜ今、「MY HERO」か?
とあちゃんってね、ドラクエで言うと勇者タイプの男役さんだと思うのです(突然どうした)。
小学生の頃に読んでたドラゴンクエストを基にした「ダイの大冒険」っていう漫画で、
大魔法使いのマトリフさんっていう人が言ってたんです。
「勇者は何でもできる。でも力じゃ戦士の方が上。魔法だって魔法使いにはかなわない。何でもできる反面、何にもできないのが勇者ってもんだ」と。
とあちゃんってピエールがファンになったときに比べると歌もすごく上手くなったと思うんです。
芝居もダンスも普通にできるし、何が下手っていう弱点は無い。
かと言って今の時点では「芹香斗亜と言ったらコレ!」っていう他の人に負けない絶対的な強みがあるわけでもない。
明日海りおさんのように感情をえぐるようなお芝居をするタイプでもないし、
朝夏まなとさんのように「チャラ男」という代名詞を持ちつつダイナミックなダンスをするわけでもない、
望海風斗さんや礼真琴さんのように圧倒的な歌唱力を誇るというまでにも達してはいない。
けれどどれも決して「苦手」というほどできないものもない。
何でもそつなくこなせるけれど、何かが誰にも負けないというわけでもなく。
まさにドラクエの勇者のようなタイプだと思っていたのです。
だからもしかしたら「この人の○○がすごい!」みたいに話題には上りにくくなりがちで、
人によっては何か物足りなく感じられてしまうことがあるんじゃないかなと。
でもね、それって裏を返せばすごい武器だと思うんです。
良く言えば、強いクセが無いからどんな役にも作品にも染まれる白紙の部分が多いということなのではないかと。
最近のいろんな組のいろんな公演の主人公を演じているとあちゃんを想像してみたんですけどね、
意外とどれも「これは違うな~」というのが無い気がするのです。
実際にあてがきでその役を演じた方と比べてしまうとちょっと負けるものはもちろんありますが、
かと言って「この役はとあちゃんには無理だな~」というほど「無理」なものも見当たらなかったのです。
作品がどこかに偏らずにいろんな作品をこなすことができる、
これはいつか大劇場の真ん中を担う立場になった時に素晴らしい武器になるのではないかと。
あくまでとあちゃんファンとしての贔屓目もあると思うんですけどね(笑)。
和央ようかさんととあちゃん
でね、この感覚、ずっと前にも誰かに感じてたな~、っていう気がして。
誰だったかな~と考えていたら思い出したんです。
それが他でもないピエールの初観劇時のトップスター和央ようかさんでして。
ピエールが宝塚デビューしたときの各組トップスターって本当に個性的な方が揃っていて。
その中でも長期にわたってトップスターを務めた和央さんですが、
個性で言ったら他のトップスターの方々に比べてすごく勝っていたわけじゃない気がしていたんです。
圧倒的な歌唱力で客席を包み込んでいた春野寿美礼さん、
「キザ」と言ったらこの人ってくらいにキザってた紫吹淳さん、
フェアリー系のルックスと優雅なダンスで中性的な魅力を誇った朝海ひかるさん、
ダイナミックなダンスやお芝居で男よりも男らしい包容力を見せた湖月わたるさん。
宝塚デビューしたばかりだったからというのもあるかも知れませんがこの時代のトップさんは漏れなく大好きで。
あくまでピエール個人が抱いていた印象なんですけどね、
こういった方々と比べて和央さんは何が武器かっていうと何っていうわけじゃなくて、
強いて言うならルックスやスタイルが超カッコイイのと、
「何でもそつなくこなせる安心感」みたいのを感じていたんですよね。
和央さんファンだったけどとあちゃんファンではない人、
とあちゃんファンだけど和央さんファンではなかった人からは怒られてしまうかも知れませんが、
とあちゃんって和央さんに近いものをずっと感じていたのです。
それが最初は超絶スタイルとクールなルックスとかから感じていると思っていたんですが、
実はそれだけじゃなくてこの「勇者」タイプの男役だからなのかなと思いました。
そして宝塚離れしていたピエールがカムバックしたときに最初にとあちゃんに惹かれたのも、
初観劇時のトップスターであり永遠の憧れである和央さんに近いものを感じたからなのかも知れないなと思います。
でね、実を言うととあちゃんの東上初主演として「MY HERO」が発表になったとき、
姉といっしょに「何でだよ~」って言ってたんです(笑)。
せっかくの久しぶりの主演なのに特撮ヒーローという企画ものみたいな作品になって、
もっと正統派のカッコイイ役や宝塚らしい王道の作品が良かった、と。
でも「MY HERO」を見ていて、
これはもしかして悪く言えば個性が弱いと捉えられてしまいそうなとあちゃんに対し、
斉藤先生がもっともっととあちゃんの持ってる個性や魅力を引き出すきっかけにしようと、
この王道から外れた異色作品を当ててくれたのかな、と感じました。
もし今回、正統派な作品をやっていたら、
それはそれで「とあちゃんカッコイイ~!(≧∀≦)」とはなったと思うんです。
でもそれはとあちゃんの新たな魅力や、
他の人には無い何かを引き出すというところまでは行かなかったかも知れないなと。
とあちゃんという推しメンの主演作だから作品を見る目もわがままになってしまいますが、
それでも何やかんや楽しくて今まで隠れていたとあちゃんの良さをすごく引き出してくれている!と嬉しくなりました(//∀//)
まさか子どもの頃に読んだ「ダイの大冒険」の台詞がこの年になって染みてくるとは思いませんでしたが(笑)。
余談ですがマトリフ師匠はその後に続けてこんなことも言っていました。
「でも勇者にも一つだけ他の奴には無い武器がある。……決まってんだろ?『勇気』だよ」
勇気、それはヒーローの証!
まさにこのヒーロー役はとあちゃんにうってつけの役ではないかと!
ということで、とあちゃん論を熱く語っていたら長くなってしまったので、
続きはまた後日書かせていただきます(笑)( ´ ▽ ` )ノ
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