「グランドホテル/カルーセル輪舞曲」初日の模様~七英雄ワグナスを添えて~
こんばんは。
宝塚男子ピエールです。
はてさてまず本日は宙組大劇場公演、
「王妃の館」の新人公演主演コンビが発表になりました!
朝夏まなとさん演じる北白川右京の役を射止めたのは、
今回が新公初主演となる97期の留依薪世さん!
主席で入団したという実力派ながら怪我での休演が続いたこともありましたが、
ここに来ての初主演おめでとうございます!
そして退団公演となる実咲凛音さん(みりおん店長)の桜井玲子役は、
「Shakespeare」に続いて2度目の新公ヒロインとなる遥羽ららさん!
宙組の中では華雪りらさんや華妃まいあさんも気になっているピエールとしては、
ここらでちょっとヒロインのチャンスが舞い降りたら嬉しいな~という期待もありましたが、
何にせよ遥羽さんもおめでとうございます!
でも実際、華妃さんに関してはまだ下級生なので急いで抜擢されなくても、
じっくり時を待ってしかるべきときにヒロインを演じてくれたいいな~という気持ちもあるので、
まだまだこれからの進化を楽しみにしたいと思います( ̄∀ ̄)
華雪さんも、そろそろ大役を演じる姿が一度見てみたいんですけどね~(>_<)
ということで今回は主演コンビしか発表されていないので語れることも多くなく、
これで終わってしまってもアレなので、
国民的アイドルSMAPの解散に寄せてまぁさまによるカバー曲、
「世界に一人だけの俺~チャラ男バージョン~」を歌いまs……☆(゜o°(○=(-_-;
お正月のタカラヅカニュースのスペシャルすぎる内容にいろいろ触れたいことはあるのですが、
やはりこの話題を外すわけはいかないでしょうということで!
元日に初日を迎えた月組新トップコンビ珠城りょうさん(たまきち)&愛希れいかさん(ちゃっぴー)のお披露目公演、
「グランドホテル/カルーセル輪舞曲」の模様が放送されました!
お披露目公演としての「グランドホテル」
ガイゲルン男爵を演じるたまきちくん。
お披露目でこの大人の男性を演じるのってすごく難しいと思うんです。
ましてたまきちくんはかなり若くしてトップスターに就任するので、
もし他の誰かがたまきちくんと同じくらいの学年でトップに就任するとしたら、
もっと若々しい作品でお披露目になっていてもおかしくなかったと思うんですよね。
でもこの「グランドホテル」という重厚感のある作品がお披露目公演に選ばれたこと、
たまきちくんのどっしりとした真ん中姿を見たら何だかすごい納得感があります。
さすがにまだ初日映像ではちょっとぎこちなさも感じる様子もありましたが、
きっと東京に来る頃にはすごいことになってるんだろうな~。
そうそう、去年上演された赤坂ACTシアター版の「グランドホテル」も観ていたのですが、
「ああ、こんな作品だった~」と思うところももちろんあるんですが、
何だかまるで別の作品を観ているかのような雰囲気を感じました。
外部のミュージカルを悪く言うつもりは全くないのですが、
やっぱりピエールは「ミュージカルが好き」というより「宝塚が好き」なんだな~というのを、
同じ作品を宝塚と外部で見比べると感じる気がします。
何が違うかと聞かれると上手く説明できないのですが、
何かが違うんですよね~。
たぶん純粋に歌唱力とかだけで言ったら外部のミュージカルの方がハイレベルだったりするのかも知れないんですけど、
逆に上手すぎて聴いてて疲れちゃうときがありまして( ̄∀ ̄;)
その点、宝塚の歌は程よい心地よさで、
あとは何と言っても絶対的な美しさと華やかさ!
「ミュージカルなんだから歌が上手くないと」という声も分かるんですが、
「宝塚なんだから美しくないと」っていうのももっと大切にされて良い、誇るべき伝統だと思っております。
「北関東の瞳」こと美弥るりかさんの演じるオットー。
初演では退団公演となったトップスター涼風真世さんが演じていただけあって、
すごく存在感のある人物ですよね。
たまきちくんのガイゲルンと並んで美弥ちゃんのオットーもすごく大好評のようで。
最初から宝塚で上演するために作られた作品だったら絶対に生まれないキャラクター、
それを見事にモノにしている美弥ちゃんも本当に素晴らしいと思います。
男役芸を磨いてきただけでは決して演じきれない役、
これまでのいろんな回り道もした美弥ちゃんだからこそ出せる色なのかも知れませんね。
ちなみにこの初日は美弥ちゃんの大好きな涼風さんもご観劇されていたそうで。
美弥ちゃん、嬉しさと緊張とでワケ分からない感情になっちゃってたんじゃないかな~(//∀//)
関係ないけどちょっと「ロマサガ2」の話をします。
そしてレビュー「カルーセル輪舞曲」。
こないだBSで全編が放送されたのでご覧になった方もたくさんいらっしゃるかと思いますが。
何て言うかもう、いろんな感慨深さに溢れているレビューですよこれは(T^T)
プロローグで皆さんが頭に付けてる馬のタテガミみたいなのは何だか微妙に見えてしまいましたけど、
何かもういろいろめでたい公演だからそういうのも全部ひっくるめて良しと思える雰囲気で。
あと中盤でたまきちくんとちゃっぴーが大きなチョウチョみたいな羽根を付けてる場面。
何かに似てるな~と思いながら見ていたら。
七英雄のリーダー・ワグナス!
あれ?伝わらない?( ̄∀ ̄)
ご存じないですか?「ロマンシング・サガ2」の七英雄。
しょうがないな~、特別ですよ?( ̄∀ ̄)
ね?伝わりました(笑)?(//∀//)
ちなみに「七英雄」というのは、ロマサガ2に登場する伝説の英雄でして。
その昔、魔物たちから世界を救った古代人の英雄なんですが、
強すぎる力を手にしてしまったために今度は人々から恐れられるようになり、
騙されて別の次元に追放されてしまうんですね。
で、せっかく世界を救ってあげたのに裏切られたことで、
七英雄はいつか復讐のためにこの世界に戻ってくることを誓ったわけです。
そして七英雄はロマサガ2の主人公たちと闘うことになるわけで、
たしか小学生の頃にこのゲームやってたピエールですが、
今思うとなかなかヘビーな設定ですよね( ̄∀ ̄;)
ヒーローが悪になる、正義とは何か、悪とは何か、っていうメッセージが込められてると言いますか。
ちなみに当時は知らなかったんですが七英雄の名前は山手線の駅名から付けられていたらしく、
・ワグナス ← 品川(しながわ)
・ノエル ← 上野(うえの)
・スービエ ← 恵比寿(えびす)
・ロックブーケ ← 池袋(いけぶくろ)
・ダンターグ ← 五反田(ごたんだ)
・ボクオーン ← 大久保(おおくぼ)
・クジンシー ← 新宿(しんじゅく)
っていう感じで駅名を逆から呼んでいい感じにもじったのが由来なんだそうです。
しかもね、この七英雄の面白いところは、
みんながみんな正義感に溢れた勇者たちではないところなのです。
ワグナスとかノエルあたりは割とまともみたいなんですが、
ダンターグはただ単にひたすら強くなりたいと思って仲間になった戦闘狂だったり、
クジンシーなんて「嫌われ者」って肩書きが付いちゃってるくらいで、
ノエルの妹のロックブーケを思い通りにしてやりたいとか考えてたり、
英雄と呼ばれた7人の間にもいろいろあったんだなっていうのが、
もはや子どものゲームの域を超えてますよね。
ちなみにピエールはどの七英雄が一番好きだったかと申しますと、
もちろん紅一点のロックブーケちゃんでございます( ̄∀ ̄)ヒュ~
はい、誰も話に付いてきてくれてない空気を感じるどころか、
全国で画面を閉じる音が聞こえてきそうなので、
突然ですがここで美弥ちゃんの話に戻りますね(笑)。
この「カルーセル」、たまきちくんのトップお披露目作品であると同時に、
美弥ちゃんの2番手お披露目公演としてもすごく大事な作品として語り継がれていきそうですよね。
本当に、いろんな感慨無くして観られない作品だな~と。
美弥ちゃんの2番手羽根ももちろんですし、
たまきちくんがトップ羽根背負って大階段を最後に降りてくる姿ももちろんですし。
パレードで初めてソロで降りてくる人もたくさんいて、
何だかいろんな人たちが報われた姿を見られる作品だと感じます。
たまきちくんがトップになることが発表された後、
じゃあ他の上級生たちはどうなるんだろうとか、
2番手は誰になるんだろうとかいろんな憶測も流れる中で、
やがてどうやらたまきちくんよりも上級生の美弥ちゃんが2番手になるっぽいことが分かってきて。
正直当初は、
「だったら最初から美弥ちゃんを先にトップにすれば良かったじゃん!」
って思ったこともありました。
でもたまきちくんがトップになってからの美弥ちゃんを見ていて、
結果論ですがこれはこれでありなんじゃないかとも思えてきたんです。
美弥ちゃんって、もちろん実際はいろんな葛藤もあったかも知れませんが、
たまきちくんがのびのびと真ん中に立てるようにすごく気を遣ってくれてる感じで。
でも美弥ちゃんのすごいところはそんな気遣いが全然押しつけがましくなくて、
あくまで美弥ちゃん自身も今の状況を楽しんでる姿を見せてくれるんですよね。
ほら、世の中には人に気を遣わせる気の遣い方の人っているじゃないですか(笑)。
「ううん、私は別にいいんだけどね!全然気にしないで!私はいいから!私のことは気にしないで!」
っていう感じで「気遣いの人」ぶる人とか。
でも美弥ちゃんは、誰よりも美弥ちゃん自身が楽しそうにしているから、
きっとたまきちくんものびのびと美弥ちゃんに頼ることができて。
たぶん劇団も、美弥ちゃん以上にたまきちくんを支えられる存在はいないと思ったから、
このタイミングで美弥ちゃんを2番手にしようと踏み切ったんじゃないかと思ったのです。
もしこの勢いでいずれ美弥ちゃんがトップになったとき、
「たまきちくんトップ時代の美弥ちゃんを見て美弥ちゃんのファンになりました」っていう人が、
絶対たくさん出てくるんじゃないかなと。
冗談抜きで、今までの倍くらいに美弥ちゃんファンが増えててもおかしくないと思います。
なぜならピエール、確実に今までの倍は美弥ちゃんが大好きになっておりますもの(≧∀≦)ノシ
きっとたまきちくんは上級生の2番手に支えられて最高に輝けるスターで、
美弥ちゃんは下級生のトップスターを支えながらさらに輝きを増すスターなんだろうな~と。
とは言え、それも全て結果論であって、
やっぱり番手ぼかしとか学年と番手の逆転とかはやって欲しくないというのがそもそもの気持ちでもあります。
美弥ちゃんの躍進がすごく祝福される一方で、
同期で専科に異動された凪七瑠海さんのことを思うとやっぱり複雑な思いもありますし……。
トップスターになれるのはほんの一握りだからタカラジェンヌは皆ライバルと言ってしまえばそうですし、
華やかな世界の陰にはシビアな現実があることも承知していますが、
ここ数年の月組の長い長い番手ぼかしはその現実をあまりにも残酷な形でファンに見せつけ過ぎた気がします。
終演後、トップスターとして初めて大劇場公演の挨拶に挑んだたまきちくんは、
今の自分たちが120%の力を出して挑むことのできる作品に出会えた感謝を語っていました。
「お客様や共演者のみんなから頂く愛を全身で受け止め、この空間にいる全ての皆さまに、私の愛を全身で伝えていきたい」
と語ったたまきちくん。
トップとしては若い就任ながら、
挨拶はしっかりと落ち着いて果たしていました。
長きに渡って月組を率いてきた龍真咲さんが退団し、
また一つ新しい時代が始まった月組。
そんな月組で9年間育ってきたことを「誇りに思います!」と語ったたまきちくん。
何だか新生月組もすっごく素晴らしいものになりそうな予感がしてきております!(≧∀≦)ノシ
残る懸念事項はラインアップ発表のときから心配しております、
「グランドホテル」の映像化問題でして……。
初演はビデオ化もされなかったようで、スカステでも放送されていない、
トップクラスに著作権が厳しそうな作品ではありますが、
とりあえず初日映像は通常通りタカラヅカニュースで放送されてホッとしております。
あとはこの調子でBlu-ray&DVD化とスカステでの放送もされますように……!(>_<)
大事な大事なお披露目公演が映像に残らないなんて淋しすぎますからねぇ(´・ω・`)
トミー・チューンさんとか権限握ってそうな人たちが、
「出しちゃえ出しちゃえ!放送しちゃえ!(・∀・)」
ってノリでOKしてくれますように……(笑)。
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