「トップコンビ」以上に「新生月組」のお披露目公演(「アーサー王伝説」感想)
こんばんは。
宝塚男子ピエールです。
ということで土曜に宙組公演「エリザベート」を観てきたのに続き、
日曜は月組の文京シビックホール公演「アーサー王伝説」を観てまいりました!
珠城りょうさんと愛希れいかさん(ちゃっぴー)の新トップコンビの誕生をしっかり見届けてきましたよ!
まだ初日を迎えたばかりで、今回は関西公演が後でもあるので、
基本的にストーリーの核心に触れるようなネタバレをしないように書くつもりですが、
これからご覧になる方は恐れ入りますがお読みいただくかどうかは自己責任でお願いできたらと……m(_ _)m
文京シビックホールは冷え込む
いきなりですがどうしても言いたくなったので(笑)。
文京シビックホールはおそらく宝塚では「Dragon Night!!」に続き今回が2度目の公演。
ピエールは「ドラゲナイ」は行けなかったので、
今回初めて訪れた会場でした。
とりあえずこれだけ言いたい!
寒い!( ̄∀ ̄;)
あれは何でしょう、空調を舞台上の出演者の方に合わせて設定しているからとかなのでしょうか……?
「今日は思ってたより冷えるな~(・_・;)」とか思って観劇しつつ、
終わってから外に出たら外の方が全然温かいんですよ(笑)。
東京公演もあとわずかではありますが、
これからご観劇の方は服装にはくれぐれもご注意くださいませ( ̄∀ ̄)
新トップスター珠城りょう誕生!
いや~、まだプレお披露目とは言え、
やっぱり新しいトップスターの誕生って独特の雰囲気が漂ってますよね。
「月組の珠城りょうです」っていうアナウンスが流れたとき、
劇場中が温かい拍手に包まれて。
たまきちくん、龍真咲さんの後任として打診を受けた際、
やっぱりまだもう少し経験を積みたくてすぐに首を縦には触れなかったという話を、
ちょうど観劇の直前に聞いておりまして。
きっとすごく迷いや不安を抱きながらのトップ就任だったと思いますが、
それでもこうして心から祝福するファンの方々がたくさんいるんだよな~としみじみ感じました。
それから、今回は東京公演の方が関西よりも先なこともあり、
まだホントに始動したばかりという雰囲気が漂っていたのも新鮮でしたね~。
しかもこの日はまだ初日の模様がタカラヅカニュースで放送される前で、
初日映像を見るより先に実際の観劇を迎えたのっていつ以来だろうな~。
スカステ難民時代は普通にあったんですが、
ブログ始めた頃からはほぼ毎回先に初日映像を見て何となく雰囲気が分かった上での観劇だったので、
今回みたいに最初から最後まで初めて!というのが何だか興奮しました( ̄∀ ̄)
たまきちくんは、いかつい鎧姿もすごく様になっていて。
ああいうゴツイ衣装って、華奢な方だと結構着られてる感じになっちゃったりするじゃないですか。
でもたまきちくんはもうそのまま戦場行けそうなくらいでした(笑)(//∀//)
でも意外に戦ってる場面ってそんなに多くなかった気がして、
むしろグィネヴィアとの関係に悩んでいたり、
内面を描いた場面とかの方が多かった印象でしたね~。
最後までグィネヴィアとラブラブっていう感じの作品ではなくて、
「お披露目公演なのにこれでいいのか?( ̄∀ ̄)」と感じたりもしましたが、
何だか月組はトップスターの孤独を投影したような作品が多いですね。
その辺も含めて、国王の座に就くアーサーの姿と、
トップに就任するたまきちくんの姿を重なり、
たまきちくんの覚悟を表明するような作品だったんじゃないかと思います。
あ、ちなみに大劇場公演のお披露目は「グランドホテル」ですが、
涼風真世さんバージョンの資料が飾ってあったりました。
グィネヴィアが思ったよりアレな子だった
ちゃっぴーが演じたグィネヴィア。
登場した瞬間、「可愛い~~~~!!!!(//∀//)」って超釘づけになったのですよ(*´∇`*)
「NOW ON STAGE」でもご本人が言っていたんですが、
そう言えばちゃっぴーって今まであんまりこういうお姫様役って無かったな~と思いつつ。
ついにこうやって清楚なお姫様役を演じる機会が訪れたか~とか思っていた矢先。
意外とそうでもない( ̄∀ ̄;)
あのね、グィネヴィアに宝塚らしい清らかで純粋なヒロインのイメージを抱いている皆さま。
今のうちにそのイメージは捨て去ってからご観劇いただいた方が良いかも知れません(笑)。
アーサーと出会ったときも「あら、カッコイイわ~(*´∇`*)」って感じであっさり恋に落ちたり、
寝ているアーサーにいきなりキスする積極さを見せたり、
かと思ったら朝美絢さん演じるランスロットとあっさり浮気し始めたり。
幕間に入る頃には、
「この女、結構遊んでるな……?」
というイメージに変わりました(笑)。
カルメンとかみたいな「悪女」とまではいかないまでも、
「小悪魔」っていうんですかね~。
悪気なく心の動くままに恋してしまう女の子って感じで。
結構軽い感じの曲を歌ってたりするのもそのイメージに拍車をかけたのかも知れません。
うちの姉はしきりに「西野○ナソング」って言ってました(笑)。
一方のアーサー王も、何か時々意外とチャラいんですよね~( ̄∀ ̄)
アーサーってすごく誠実で真面目で愚直で強くて、
そんなところにグィネヴィアも惹かれて、
アーサーもそんなグィネヴィアの純粋さに惹かれて、
みたいなのだと思ってたけど結構違いました(笑)。
割と普通に「顔で惹かれ合った」的な雰囲気だったのではなかろうかと……。
いや、でもあれだけ可愛ければ恋多き女にもなるよな~と思いました(//∀//)
最後の最後にあんなことになっちゃうのはちょっとビックリしましたが……。
あれかな?グィネヴィアとヴィンディッシュ嬢の二役だったのかな??( ̄∀ ̄)
ランスロットがやっぱりイケメン!
朝美ちゃんの演じたランスロットも、分かっちゃいたけど超イケメン!
冒頭はアーサーとグィネヴィアが出会って恋に落ちるまでの話とかが続くのでランスロットはなかなか登場しなくて、
ついに登場したと思ったら何と客席から登場するのですよ!
ピエール、安定の二階席だったのでよく見えませんでしたが、
あんな美しい騎士が間近に登場したら1階のお客さんたちだいぶヤバイことになってたんじゃないでしょうか(//∀//)
でね、アーサーとグィネヴィアが結構軽い感じで恋に落ちるから、
「ああ、きっとランスロットがすごい真面目ポジションなのかな」とか思ってたら。
登場するなり「へ~い、いぇ~い、恋がしたい~~♪┐(´ー`)┌」みたいな歌を歌っていて。
「お前もかい!Σヾ( ̄0 ̄;ノ」って思いました(笑)。
でもイケメンなだけじゃなくて朝美ちゃんってホント歌とかも上手なので、
男役の中で2番手的な役でしたがホントに頼もしい存在だな~と感じました。
北関東の魔女
「男役の中で2番手」と言ったのはですね、
今回は「北関東の瞳」こと美弥るりかさんが演じたのは魔女モーガンという役じゃないですか。
このモーガン、ポスターとか出た時点で想像していましたが、
「女版アルトワ伯」と思っていただいて間違いないのではないかと(//∀//)
こういう役って娘役さんが演じるとちょっと弱くなっちゃいそうですが、
男役と言えど誰でもできる役じゃないですよねきっと。
「今の月組ならこの作品ができる!」と劇団が思ったのは、
やっぱり美弥ちゃんの存在も大きかったんじゃないかな~と。
ちなみに男役の美弥ちゃんが見られなくて淋しいな~と思ってる皆さん!
大丈夫!
フィナーレでは男役として登場して超カッコイイ姿も見せてくれますよ!(≧∀≦)
たぶん、今回初めて宝塚観た方とかは、
フィナーレでいきなり登場したイケメンを見て「あれ何役やってた人だっけ?」とか思ったんじゃないでしょうか(//∀//)
他にもいろんな人が大活躍
それから今回は、上級生から下級生まですごくいろんな方が活躍してます!
ちょっとやそっとの大劇場公演よりよほど役が豊富なんじゃないかと思うほどに!
まずマーリンを演じる千海華蘭さんはアレですかね、
もうたまきちくん専属のアドバイザーみたいなポジションなのでしょうか(//∀//)
それからマーリンと共に冒頭から登場するアリアンロッドの紫乃小雪さん!
あのですね、配役発表されたとき、
「アリアンロッドってどんな役なんだろうな~、そんな大きな役ではないのかな~、村の娘とかかな~」
くらいに思ってたんですよ。
でもプログラムを開いてビックリ!
「神アリアンロッドが現れ(云々)」
神アリアンロッド!?
なんか変なキャラだけどすごい可愛い神様がそこにいました(//∀//)
最初から最後までちょいちょい登場するんですが、
出てくるとついついオペラグラスを向けたくなる可愛さでした(*´∇`*)
そして輝月ゆうまさんのメリアグランス。
モーガンが一番メインの悪役ではあるものの、
実際に直接アーサー王と対峙する意味ではメリアグランスの存在がすごく大きくて。
演技の重厚感や歌唱力もすごくパワフルで、すごい逸材だな~とつくづく感じました。
一方で、モーガンの手下の姉妹を演じた早乙女わかばさんと海乃美月さんが、
相対的にちょっといつもより見せ場の少ない印象になってしまったのがちょっと残念でしたね~(>_<)
出番自体が少ないわけではないのですが、
ニコイチ感の強い役だったのもあって、
娘役さんの中ではむしろ紫乃さんの方がオイシイ役になってたかな~と。
それからオイシイと言えば佳城葵さん演じるアーサーの兄ケイ。
ちょっと誰が想像しました!?
佳城さんが今回こんなにオイシイ役だということを!?
しかも、勇敢なアーサーの兄とは思えないだらしない役なんですが、
それを全く疑わずに観ていたら!
まさか最後の最後で「え!?そうだったの!?」っていう!
いや~、まぁ、とにかく見てください( ̄∀ ̄)
マーリンとの会話で一言で済まされてしまう種明かしみたいな感じではありますが、
普通に「おお!そうだったのか!」ってビックリさせられました。
フィナーレも満足
小劇場公演だとフィナーレはあったりなかったりしますが、
今回は結構充実したフィナーレでしたよ~!
冒頭では女性のシルエットが3つ現れて、
どうやら両サイドは早乙女さんと海乃さんだというのが先に分かったので、
ということは真ん中にいるのはモーガンか?と思っていたら。
振り返ったのはなんとちゃっぴー!
フィナーレが娘役さん3人のシーンで始まるって珍しいですよね~。
これもちゃっぴーという経験豊富なトップ娘役がいて、
一場面を率いることができるくらいの力があるからだな~と。
そして美弥ちゃんがセンターで踊った後で、
美弥ちゃんがステージに1人残ったと思ったらたまきちくんが登場し。
まずは2人で踊っているとそこに朝美ちゃんも合流し。
「この人たちが中心となって新生月組が始動するんだな~」とか思いつつ、
「でも朝美ちゃん組替えなんだよな~」とちょっと早い感慨に浸っているうちに、
続々と他の男役さんたちも登場しての群舞!
小劇場公演でこれだけいろんな要素が盛り込まれたフィナーレが観られるのも、
決して毎公演というわけではないと思うのですごい満足感でした( ̄∀ ̄)
ということで、新コンビのお披露目の割にひたすらハッピーという感じの作品ではありませんでしたが、
いろんな方が今までにないくらい大活躍していて、
「これからこういったメンバーで月組盛り上げていきます!」という、
「トップコンビのお披露目」という以上に「新生月組のお披露目」という印象の残る公演でした!
それから同じ石田昌也先生の「傭兵ピエール」で宝塚デビューしたピエールにとっては、
「恋は『はしか』」とかなんとかとか、
あれ?この表現、前にも石田先生の作品で聞いたことがあるぞ……( ̄∀ ̄)
というのがところどころあってちょっとムズムズしました(笑)。
次に月組を観られるのはたぶん「グランドホテル/カルーセル輪舞曲」だと思いますが(まだチケットは取れてない)、
新生月組フルメンバーが揃っての公演も楽しみにしております!(≧∀≦)ノシ
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