宝塚の雑記

今後の公演スケジュールの見直しと退団日の変更発表

こんばんは。

七咲ぴえるでございます。

一向に収束の見通しが見えてこない新型コロナウイルス。

昨日から東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、福岡と7都府県に緊急事態宣言が発令され、
現在中止されている宝塚の公演もさらに長期にわたって再開が難しくなりそうと思っていた矢先。

なんと今後のスケジュールの見直しと、
退団が発表されていた方々の「退団日の変更」という、
衝撃的、けれども嬉しいニュースが発表されました。

毎日毎日コロナコロナの今日この頃な。

こんなにも宝塚ファンが沸き立ったのは本当に久しぶりではないでしょうか。

退団が発表されていたのは、まず4月15日のTBS赤坂ACTシアター公演千秋楽で退団予定だった宙組の天瀬はつひさん。

5月3日の星組東京公演千秋楽で退団予定だった専科の華形ひかるさん。

さらに10月11日に退団予定だった雪組トップコンビ望海風斗さんと真彩希帆さん。

そして2021年2月14に退団を予定していた月組トップコンビ珠城りょうさんと美園さくらさん。

これら6名の方々それぞれの退団日が、
公演スケジュールの見直しに合わせて変更となります。

ちなみについ先日は「当面の間の中止」という発表でしたが、
本日発表されたのは「6月30日までの公演の中止」。

もちろんこれも7月からは再開できるというのを約束するものではなく、
現実的に言えば「少なくとも6月30日までは再開は無理」という判断なのでしょう。

もしかしたら6月中には事態も落ち着き始めていたとしても、
出演者の皆さんにとっては少なくとも1ヶ月程度はお稽古が必要であって。

コロナの感染リスクが高い条件として「三密=密閉、密集、密接」というのはかなり世間に広まってきましたが、
稽古場というのはかなりこの条件を満たしてしまう環境なのではないかと思います。

演出家を始めとするスタッフも含めて大勢が一つの稽古場に集まるのはまさに「密集」。

相手と触れ合ってお芝居やダンスをしたり至近距離で台詞や歌が飛び交うのは「密接」。

「密閉」に関しては窓を開けるなどある程度の換気は可能かも知れませんが、
やはり危険度はかなり高い環境なのではないかと思います。

 

そんな近々の再開が絶望的な状況の中で、
何よりも心配していたのが退団者の方々の処遇でした。

まだ退団が少し先のだいもんたちももちろん退団前の貴重な公演が軒並み中止になってしまうという状況。

さらにこの一ヶ月以内に卒業の日を控えた天瀬さんや華形くんのことを思うと、
本当なら今ごろ退団公演の舞台に立っていたはずなのにお稽古も満足にできずにただ時間が過ぎて行く状況は、
ご本人もファンの方たちにとっても本当に辛い日々だったと思います。

退団を控えた時期にこのような事態に見舞われてしまったことは不幸であることに変わりはありませんが、
退団日の変更が発表された今、とにかくまずはコロナに感染しないことへの注意を徹底していただいて、
いつか必ずやってくる仕切り直しのときに備えてほしいと願うばかりです。

 

コロナが流行し始めたとき、こんなにすごいウイルスだとは思っていませんでした。

正直なめてました。

中国の武漢であれだけ被害が拡大しているのは、
日本と違って衛生環境や医療体制が充実していないからだろうと思っていました。

きっと亡くなられた人たちの多くは満足な医療を受けられない境遇の人たちなのだろうと思っていました。

日本で死者が出たというニュースを聞いても、
きっと他の肺炎で亡くなってもおかしくないお年寄りなんだろうとか、
もともと持病のある人だったのだろうとか、
他人事だと思い込むための理由づけをしてしまっていた気がします。

 

おそらく多くの日本人にとって、
一気に危機感を強くしたのが志村けんさんが亡くなられたときだったと思います。

それまで亡くなったのは顔も名前も知らない架空の存在のような人たちばかりだったのに対し、
「知ってる人がコロナで亡くなるかも知れない」という恐怖が一気に現実のものになりました。

「志村けんさんの最後の功績」という発言が批判された人もいましたが、
志村さんが亡くなられたというニュースで警戒心を強めた人がいたとしたら、
間違いなく志村さんによって救われることになる人が少なからずいるのも事実だと思います。

 

そして正直、「タカラジェンヌが感染する」という可能性もあまり現実的に考えられていなかったような気もします。

もし感染したとしても、インフルエンザで休演するときのように一定期間で回復するだろう、
というくらいに考えていました。

けれど比較的若い著名人たちの感染のニュースも多くなり、
若い方でも重症化するということが分かってくる中で、
普段の過酷なスケジュールをこなして体力も精神力も一般人離れしたタカラジェンヌであっても、
もし感染してしまったら万が一のことも十分にあり得るということを考えざるを得なくなってきました。

そう感じるようになってから、それまでは「早く再開できる日が来ますように」と願っていた気持ちが、
「今はお稽古も休んで家でじっとしていてくれ!」と思うようになりました。

 

今はとにかく耐えるべき時間なのだと思います。

現役生が表立ってSNSをやらない宝塚の文化が大好きです。

他の芸能人やアスリートたちが自宅で撮った写真や動画をアップしたり生配信をしているのを見ると、
「○○さんは元気かなぁ……」と現役生に思いを馳せてちょっと羨ましくなったりもします。

でも今はファンが我慢しなくてはいけないときなんだと思います。

スカイステージがひたすら再放送ばかりになってしまっても、
「たまにはちょっとインタビューとかトークを収録してもらって……」
というのすら生徒さんやスタッフさんたちを危険に晒してしまうかも知れません。

今ファンが送れる最善のメッセージは「我慢します!」という気持ちだと思っています。

もちろんグッズの通販やオンデマンド動画の購入は財政的な支援になると思いますし、
それだけでなくファンがとにかく今は我慢して待ってるということが伝われば、
きっとそれも大きな支えになってくれると信じています。

 

いつやるか?

 

まだでしょ!

 

わたくしこれを合言葉にこれからの中止期間をやり過ごしてまいりたいと思います。

 

家でじっとしていることが収束に向けての一番の方法というのが叫ばれている中で、
もちろんどうしても休めない仕事など様々な事情で外出せざるを得ない人も多いと思いますが、
中にはただ「家にいてもつまんない」「ま、大丈夫っしょ」という軽率な気持ちで出歩いている人もまだまだいます。

自分の職場の人たちの中でも温度差が結構あるのを感じています。

「じっと耐えられる人」とそれができない人の違いの一つは、
守るものがあるかどうかなのかも知れません。

その守るものが家族という人も多いと思いますが、
我々オタクには「推し」「贔屓」「好きなコンテンツ」と呼び方や形は違えど「何が何でも守りたい他人」がいる、
これが実はすごい強みなんじゃないでしょうか。

自分や周囲の家族や知人が感染することももちろん避けたいけれど、
それだけでなく宝塚が一日も早く再開できる世界にしたい、
そのためなら今の退屈で憂鬱な生活も耐えてみせるという強い意志を、
Twitterでいろんなフォロワーさんの言葉を読んでいて感じます。

どうかたくさんのファンたちのその覚悟が、一日も早く実る日が来ますように。

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