宝塚の雑記

一番好きなあのキャラクター(「天は赤い河のほとり」文庫版8巻~16巻を拝読して)

こんばんは。

宝塚男子ピエールです。

ということで、宙組新トップコンビ真風涼帆さんと星風まどかさんの大劇場お披露目公演「天は赤い河のほとり」

原作は篠原千絵さんによる人気少女漫画のこの作品


「天は赤い河のほとり」

ピエール、ついに原作は最後まで読破致しましたーー!!

ちなみに1巻~7巻までを読んでの感想を書いた記事はこちらです。
↓↓
その①:女は上書き保存(「天は赤い河のほとり」文庫版1~7巻を拝読してPart1)
その②:カッシュとウルスラ(「天は赤い河のほとり」文庫版1巻~7巻を拝読してPart2)

とりあえず一言で言いますとですね。

 

とても良い。

 

あのあと引き続き8巻以降もツ○ヤで借りて読み進めていたのですが、
12巻まで進んだところでこの街のどこかにいるヅカオタに先を越されて貸出中になるというハプニングに見舞われ。

せっかく一気に読み進めていたのに途中で一時停止させられたので記憶が薄れている部分も多いのですが、
覚えている範囲で感想を書かせていただこうかなと。

宝塚版はまだ観ていないのですがネタバレになってしまう部分もあると思いますので、
まだご観劇前の方は自己責任でお願い致しますm(_ _)m

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やっぱり忘れられてる氷室くん

まず全国の女性陣が上書き保存して忘れているであろう大事なことをおさらいしますとですね、
主人公のユーリこと鈴木夕梨(星風さん)はもともとは現代の女の子で、
古代ヒッタイトにタイムスリップしてくる直前に、
同級生の氷室聡くんっていう男の子とファーストキスを果たすという関係だったのですよ。

はい。

 

氷室君の存在を忘れていた人、正直に手を挙げなさいヽ(;▽;)ノ

 

ちなみに宝塚版では希峰かなたさんが氷室くんを演じています。

前回、7巻までを読んでいてもたしか2巻目以降まったく氷室くんの名前は出てこなくなり。

きっとこの後どこかで出てくるんだろう、
きっとユーリが現代に残してきた氷室くんのことを恋しくなる回があって、
カイル(真風くん)が思い出の中の氷室くんをどう超えて行くか、的な展開を見せるんだろう、きっとそうだ。

そう信じてピエールは一ページ、また一ページと読み進めました。

結果。

 

最後まで出てこなかった氷室君。

 

もしかしてあれかな、何か他の漫画の登場人物とごっちゃになってるのかな?

最初から氷室君なんて出てなかったのかな?

とか思うくらいに氷室君は無きものにされておりました( ;∀;)

死んだ男よりもっと哀れなのは忘れられた男です( ;∀;)

ザナンザとウルスラ

桜木みなとさん演じるザナンザ。

主人公カイルの異母弟の彼はエジプトに婿入りする道中、
カイルの天敵、皇太后ナキア(純矢ちとせさん&少女時代は華妃まいあさん)の策略からユーリを庇い命を落としてしまいます。

そしてもう一人、前回の感想のパート2でがっつり書かせていただいたウルスラという女性。

もともとはナキアたちに利用されてユーリの名を騙り偽イシュタルになりすましていた悪女ですが、
ユーリの優しさに触れ女官として働いていくことになったところを、
ナキアの悪事を暴くために命を落とした悲劇の女性でした(残念ながら宝塚版では登場しない模様)。

ピエールはウルスラが大好きになっていたので死んでしまったとき本当に悲しくて。

で、そこからまた物語は進み。

既に詳細忘れちゃったんですけど、
ユーリがどこか遠くに行ってる最中に、
なんとカイルの子を妊娠していることが発覚するのです!

氷室君、大丈夫?( ;∀;)

しかしカイルの子となると正当な皇位継承者候補、
ナキアが放っておくわけがありません。

ナキアたちの手から逃れるために海路で帰ろうとするのですが、
その行動も読まれていて結局ユーリは海に落ちて流産してしまうという、
少女漫画とは思えない生々しい展開に( ;∀;)

で、海で溺れて生死を彷徨い、赤ちゃんが遠くへ行ってしまうことを嘆くユーリの脳裏に、
2人の人物の幻が現れてユーリに語りかけます。

ザナンザ「この御子は、わたしがお預かりします」

ウルスラ「ユーリさま、どうかご心配なさらずに……。わたくしが大切にお世話させていただきますから(⌒-⌒)」

 

ウルスラーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!( ;∀;)(ザナンザもいるよ!)

 

ピエール、写メ撮って保存しておくくらいにこの場面で涙が溢れてきて( ;∀;)

「もうウルスラ出てこないのかー(´・ω・`)」と思っていたところに、
まさかのユーリが産むことのできなかった赤ん坊を天国でお世話すると言ってくれるウルスラ( ;∀;)

女官としてユーリに仕えて恩に報いることができなかったけど、
天国でユーリにとって何よりも大事な赤ちゃんを大切に育ててくれるウルスラ( ;∀;)

ピエール、「天河」でどのキャラクターが一番好きか?って聞かれたら、
ウルスラって答えると思います。

貧しい生まれで、もとは人を騙す悪党だったけど、ユーリの優しさに触れて改心して。

そしてカッシュ(和希そらさん)の愛を受けて愛される喜びも知り、
ようやく幸せをつかみかけたところでユーリを守るために犠牲となって命を落とし。

人間ってね、悪人が信用できないのはもちろんですが、
生まれつき善人な人も「たまたま悪いことせずに生きてこれた人」って意味では、
実は信用するのは危険な人も多いと思うんです。

ウルスラは、決して幸せとは言えない人生を歩みながらも、
ユーリやカッシュの愛に触れて初めて本来の人間性が現れたと思うんですよね。

ピエールは、そういう人間らしい弱さと優しさを持ったウルスラが大好きです。

なにより可愛いくてナイスバd……☆(゜o°(○=(-_-;

ち、違うよ!「ナイスBADDY!」って言おうとしたんだよ!( ;∀;)(生まれて初めて嘘をついてしまいました)

あとウルスラに前髪あったらもっと好き(知らんがな)。

ナキアとウルヒ

そしてこの物語を通してカイルやユーリたちを執拗に苦しめるのが、
皇太后ナキアとその側近の神官ウルヒ(星条海斗さん)。

とにかくこの二人さえいなければカイルたちはすぐにも幸せになれるのに、
まぁそういう話だから仕方ないんですが本当に邪魔くさい二人なのですよ。

しかし物語終盤になると様子が変わって来るのです。

ナキアから見殺しにされながらも決してその忠誠心を失わず、
自分の身のことは一切厭わずにナキアのために暗躍するウルヒ。

「もしかしてウルヒはナキアのことを愛しているのでは……?」という疑惑から、
「そもそもナキアが皇帝にしようとしている息子ジュダ(風色日向さん)の本当の父親はウルヒなのではないか?」
という疑惑まで生まれてくるのです。

「ジュダの父親が今は亡きシュッピルリウマ1世じゃないのならそもそもジュダは皇帝にはなれないから隠してるんだ!」
と周囲のみんなの疑いも確信に変わり。

ピエールも読みながら「絶対そうだ!」と思っていました。

しかしウルヒは驚愕の方法で自分がジュダの父親ではないことを証明します。

自分をジュダの父親だと疑う人たちの前で、何とウルヒは全裸になり、こう言います。

 

「私は、宦官です」

 

初めて聞いた言葉だったのですが、
宦官かんがん」というのは皇妃などの女性に仕えたりするために去勢された男性神官のことみたいです。

分かります!?

ちょん切られてるってことですよ!?(すみれコードは大事にしよう)

ウルヒは子どもの頃にヒッタイトに滅ぼされた国の出身だったようで、
断種された上で奴隷として連れ帰られたという過去があったのです。

まだ10代前半くらいのときにちょん切られて、
決して報われることも交わることも無いことを知りながらナキアに尽くしてきたウルヒと、
そんなウルヒの孤独さにどこか自分と同じものを感じていた、
15才のときに異国から一人ヒッタイトへ嫁がされて孤独と戦っていたナキア。

カイルとユーリが氷室君のことも忘れてところかまわずコトを致してた一方で、
ナキアとウルヒはこんなに不器用な絆で繋がっていたのですよ!( ;∀;)

あんなに大嫌いでうざくて早く死ねと思ってたナキアとウルヒなのに、
最終的に好きとまではいかないまでもすごく可哀想に思えてきてしまいました( ;∀;)

 

宝塚版では時間の制約もありかなり駆け足な展開になっているという評判も聞いているのですが。

それはそれで仕方ないとして、ピエールすっかり「天河」ファンになったことをご報告致しますヾ(* ̄∀ ̄*)ノ

登場人物もたくさんいるけどそれぞれのキャラクターもすごく深いですし。

すでに宝塚版をご覧になった方は、
「あの人物にはこんなエピソードもあったんだ!」とかいうのもあってより各キャラクターが大好きになると思うので、
ぜひ原作も読んでいただくことをお勧め致します!

僕も観劇後にまた改めて好きだった場面を中心に読み返してみたいな~とか思っていますが、
そのときには宝塚版の影響で、

 

「ラムセス、カッコイイ~!(≧∀≦)」

 

とか、

 

「マッティワザ素敵~!(≧∀≦)」

 

とかなってるかも知れません(笑)。

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