観劇レビュー・感想

美弥ちゃんのような人が報われる世界であって欲しい(「All for One」感想その2)。

こんばんは。

一休さんが天皇の子どもだという話を聞いて驚愕しております、
宝塚男子ピエールです。

ねぇ?だってね?

「好き好き好き好き好きっ好き♪」
とかいうポップなテーマソングの子供向け番組だと思っていたら、
そんな裏事情があったなんて!

ちなみに一休さんのモデルと言われるのは実在する一休宗純という室町時代の臨済宗のお坊さんだそうで、
その父親は後小松天皇だと考えられているんですって(もしかしてみんな知ってる?有名な話?)。

宮中を追われた一休さんのお母さんが産んだとか、
後継者争いに巻き込まれることを恐れてお寺に出されたとかいろいろな解釈が書かれていましたが。

一休さん……重いよ……トンチで片付けきれないよ……。

 

ということで本日はようやく、
月組公演「All for One~ダルタニアンと太陽王~」の感想の続きを書かせていただきたいと思います。

今回もネタバレに配慮せずに書いてしまうつもりですので、
これからご観劇の方、まだ何も知りたくないという方がいらっしゃいましたら、
どうぞお気を付けくださいましm(_ _)m

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太陽王れいか様

若きトップスター珠城りょうさん(たまきち)を相手役として支える、
男役も含め現役トップとして一番のベテランとなった愛希れいかさん。

そんなれいか様の演じる太陽王ルイ14世こと「ルイーズ」。

ラインアップ発表当初から、
「ルイ14世が女だったって話なんでしょ?どうせそうなんでしょ?」みたいに勘ぐっていましたが、
まぁそれ自体は予想通りの展開で。

しかしながら、この作品の肝は別にそれだけじゃないというか、
そのネタバレが分かっていてもなお楽しめるというのがすごいところで。

ちなみにピエール、「ルイ14世が女だった」という想定の下に、
どういう経緯で男のフリをしているのかっていうのも事前にいろいろ想像していたんですよ。

やっぱり一番最初に浮かんだのは「跡継ぎがいないから男の子として育てられた」というもの。

たぶんこういう話って他にもありそうですよね。

でも、これだと「どうして彼女が生まれた時点でこの先もう男の子には恵まれないと諦めてしまったのか?」
という疑問が湧いてしまいそうだな~とも思っておりました。

他に考えたのが、
ルイは双子だったけど、男の子の方は何らかの事情でいなくなってしまったので、
身代わりとして女の子の方が世継ぎとなるべき身代わりとして育てられた、というもの。

これは概ね正解だったということになるんですが、
「どうして男の子の方はいなくなってしまったのか?」っていう設定が結構難しいと思っていたんです。

例えば病気で命を落としたとしたら、
そこに至るまでに国民たちもルイたちは双子だったことを知ってるはずですから、
何故途中から子どもが一人になってしまったのかという点に疑問を抱かないはずもないですし。

「女の子の方は死にました」とお触れを出したとしても、
「本当は男の子の方が死んだんじゃないか?」っていう噂はすぐに流れてもおかしくないと思うんですね。

だからこの辺の設定をどうするのかな~と思っていたら。

男女の双子は不吉とされているから、女の子の方を秘密裏に里子に出そうとしたのに、
後になって王宮に残っている赤ちゃんを見たら、
「ちょwwコレww女の方だしwww」っていう(//∀//)

まさかの「間違って男の子の方を捨てちゃった」というオチ(笑)!

でも、これがコメディだからかも知れませんが、
逆にこの展開がすごいスッキリ納得できたんですよね。

間違って男の子の方を捨てちゃったなんてアホみたいな話ですが、
何気に一番あり得そうな設定なのかも知れないな~と。

下手に病気で死んだとかいう設定にされるより、
ずっと納得感があった気がします。

たまきちくんを見守る美弥ちゃん

そしてこの作品が大成功したもう一人のキーマンは、
やっぱり三銃士の一人アラミスを演じている「北関東の瞳」こと美弥るりかさんだと思います。

今回の年齢設定はよく分かっていないんですが、
三銃士と言うとやはり若きダルタニアンの兄貴分的なイメージがあり。

たぶんダルタニアンもいろいろ悩んだときはアラミスたちに相談したりしてるんだろうな~と、
そんな姿も目に浮かぶような雰囲気でした。

「世紀の色男」っていう通り名ももちろん美弥ちゃんにピッタリですが、
アラミスは決してただの色男ではない、
ダルタニアンにとっていいアニキ的存在なんじゃないかなと感じまして。

やっぱりこのダルタニアン(=たまきちくん)とアラミス(=美弥ちゃん)の関係性こそが、
この公演をこれだけ楽しい雰囲気にしてくれた要因なんじゃないかな~と。

カレンダー問題

で、ちょうどこの直前に、
2018年のカレンダーの掲載月が発表になりましたよね。

毎年いろいろな未来を匂わせるカレンダー、
特にスターの退団の可能性でざわつくのが我々宝塚ファンで。

今回のざわつきの渦中には、
スターカレンダーで2月、ステージカレンダーでは1月に登場する美弥ちゃんの姿もありました。

というのをネットで情報収集するのが日課の姉からの情報で聞きました(笑)。

掲載月が年の後半の方だと、
少なくともそこまでは退団の可能性は無い、
逆に前半に登場すると、その時期に退団を予定している可能性がある、という、
ただの都市伝説と片付けられない、実際に過去に例もあるジンクス。

すなわち美弥ちゃんは来年早々に退団してしまうのではないか、
という不安が囁かれていたそうで。

でも、そういう可能性とか現実的な確率とかは一切無視して書きますが、
ピエールは美弥ちゃんは絶対まだ退団なんてしてほしくありません。

美弥ちゃんのような人が報われる世界であって欲しい

月組は今、すごく充実感に溢れている気がします。

それはたまきちくんのトップとしての成長や、
相手役として支えるれいか様の豊富な経験ももちろんあると思います。

けれど、それと同じくらい美弥ちゃんの存在も大きいんじゃないかと僕は感じています。

5年も下級生のトップスターを二番手として支える。

これって、誰にでもできることではないと思います。

やっぱりタカラジェンヌと言えど人間ですし、
一般人の何倍も努力を必要とする世界だからこそ、
「どうして自分より下級生が先に……」という感情があったとしても当然ではないかと。

けれど、もちろん美弥ちゃんも複雑な思いをしたことはあるかも知れませんが、
それを一切感じさせない様子でたまきちくんを支えていて。

美弥ちゃんってすごく周りに気遣いをするタイプだと思うんですが、
気を遣っていることを感じさせないのがすごいと思うんです。

あからさまに「あたし気ぃ遣ってますよ~、気遣いできるでしょ~」って、
人に気を遣わせる気の遣い方をする人も世の中にはいるじゃないですか(笑)。

美弥ちゃんが隣にいることでたまきちくんが伸び伸びとできるのは、
美弥ちゃん自身が楽しそうにしていることが大きいと思うんですよね。

ピエールの姉の友達にたまきちくんファンの人がいるらしいのですが、
「たまきちの隣に美弥ちゃんがいてくれて本当に良かった。だからいつか美弥ちゃんにもトップになって欲しい」
と言っているそうです。

もちろんすべてのスターがトップになれるわけじゃないのは分かっていますし、
誰かがトップになるには誰かがその座を離れる日が来ることが前提ではありますが、
たぶん、同じように「美弥ちゃんにはトップになって欲しい!」と感じているたまきちくんファンの方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 

今の月組がこれだけいい雰囲気を感じさせてくれるのは、
学年的には逆転してたまきちくんが先にトップになったけれど、
美弥ちゃんが二番手羽根を背負い、東上初主演も果たし、
消えかけたと思っていたトップへの光が見えたことで、
美弥ちゃんファンの方々も今の状況を前向きに受け止められるようになったからというのも大きいんじゃないかと思うんです。

少なくとも、ピエールにとってはそれがすごく大きかったです。

でも、もしここに来て美弥ちゃんが結局道半ばで退団、なんてことになってしまったら、
その気持ちが蔑ろにされてしまう気がします。

まだ若きトップスターのたまきちくんを支えて、
たまきちくん体制の月組をこんなに素敵なものにしてくれている、
人柄も人気も申し分ない美弥ちゃんが報われない。

宝塚が、そんな非情な場所になってしまうのは絶対イヤです。

 

絶対イヤです。

 

ということで、ピエールは絶対美弥ちゃんもトップになる日が来ると信じています( ̄∀ ̄)

公演の感想を書くつもりがほとんど美弥ちゃんへの思いに終始してしまってすみません(笑)。

でも、そう強く感じたのも含めて今回の「月組を見た」感想と受け止めていただけたらと……。

その他のキャストの方々についても触れたかったのですが、
実は二回目にしてマイ楽の観劇も結構すぐに近付いてきておりまして。

そのときに書くことが無くなってしまってもアレなので、
他の感想については二回目の観劇後に書かせていただきたいと思います(笑)。

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