きっとピンクも喜んでいる（「Éclair Brillant」感想その2）
こんばんは。
七咲ぴえるでございます。
ピエールさん、昨日選挙の期日前投票に行ってまいりました。
でもこの話は特に広がらないので本題に入ります(笑)（史上最短の前説）。
ということで本日も引き続き、
星組トップコンビ紅ゆずるさんと綺咲愛里さん（アイリーン）の退団公演、
ショーの「Éclair Brillant（エクレール ブリアン）」の感想を書かせていただきたいと思います。
引き続きネタバレもございますので、
お読みいただく際はどうぞご注意いただけますと幸いですm(_ _)m
やっぱり羽山先生が好き
今回はフィナーレ以降を中心に触れたいと思うのですが、
何と言っても男役の黒燕尾の群舞！
前回の「ESTRELLAS」の黒燕尾もすごく素敵で、
ひろきお兄様の男役として最後の黒燕尾に何度観ても釘付けになっておりました。
今回は三味線の楽曲が使用された和洋折衷な演出ですが、
紅くんの退団公演の黒燕尾の振付はあの生きる伝説・羽山紀代美でございますよ！
ほんとにね～、羽山先生の振付にハズレは無いですからね～ほんとに。
でも今では男役を最高にカッコよく見せる振付でお馴染みの羽山先生ですが、現役時代は娘役さんだったって知ってました！？
これ初めて知ったときビックリしたなー。
そんな羽山先生による振付の黒燕尾、始まった瞬間から客席まで張り詰めたような緊張が走って、
ひとつひとつの振付が本当にカッコ良くて、
「ああ、やっぱり羽山先生の振付素敵だなぁ(*´ω｀*)」と思っていたその瞬間！
まさかの遊び演出！！
これね、具体的にはぜひ実際に観て確認していただきたいので触れずにおきますが、
今回の公演で退団される如月蓮さんと麻央侑希さんへの餞と言うか、
お二人をフィーチャーした演出が群舞の中にあるのです。
よくあるのが、退団される方がトップスターと手を握り合ったり、舞台中央で絡んだり、
何かしらの形でスポットを浴びるという形だと思うんですが。
今回は、今まで見たことの無い演出でしたよ(￣∀￣)
そのときのピエールの脳内の言葉で説明しますとですね、
「あ、如月くんと麻央くんが前に出て来た。紅くんと……あら、そんな振付！ え！？ 今の何！？ アララそんなことしちゃう！？」
みたいな感じです(⌒∇⌒)（伝われ）
これ、観ていただいたらたぶんこのまんまのリアクションされると思うので、
どうぞよく覚えてご観劇ください(笑)。
紅リーンのデュエットダンス
トップになってからの5作品、すべてでデュエットダンスを踊って来たお二人。
ピエール、紅くんとアイリーンのデュエットダンスが大好きなのです。
「THE SCARLET PIMPERNEL」では、
最初はしっとりとした雰囲気だったところから途中でアップテンポに変わり、
すごく楽しそうに踊るお二人の姿が「二人の時代が始まる！」ってワクワク感に満ちていて。
「Bouquet de TAKARAZUKA」では、
七海ひろきのお兄様と音波みのりさん、礼真琴さんと有沙瞳さんを交えた3組のデュエットで、
大人っぽく、どこか叶わぬ恋に苦悩するかのような表情も漂わせた場面。
「Killer Rouge」では打って変わって、
バチバチと火花が飛ぶ、激しくぶつかり合うような熱情のデュエット。
前回の「ESTRELLAS」では切ない曲だけどどこか幸せそうな、
二人だけの世界を感じさせる雰囲気でした。
最後に銀橋でアイリーンを迎えるときの紅くんの幸せな表情が毎回すごく印象的で。
思えば、お二人のデュエットダンスは、
5作ともそれぞれ異なる雰囲気を纏った場面を見せてくれたんですよね。
そして退団公演のデュエットダンス。
もしかしたら、「ESTRELLAS」のデュエダンの方が、
いわゆるサヨナラっぽい雰囲気だったかも知れません。
でも今回のデュエットはちょっと違って、
曲調はむしろ軽快で、お二人とも終始笑顔ですごく楽しそうに踊っているのです。
なんだかこれも、
「紅ゆずる、最後まで笑顔で卒業してくで！(⌒∇⌒)」
という思いを感じさせるような場面で。
たぶん、技術的なことだけで言ったら、
お二人よりも上手なコンビは過去にたくさんいたと思います。
けれど、もちろん贔屓目もあるのですが、
こんなにも幸せそうにデュエットダンスを踊るトップコンビを、
僕は他に知らないような気がするのです。
紅くんもアイリーンも、お互いがお互いのことをすごく信頼し合っていて、愛情を持っていて。
それが最も表現されるのがデュエットダンスだから、
きっとお二人の踊る姿はこんなにも幸せそうで、見ているこちらも幸せにしてくれるんだろうなと思います。
紫とピンク
今回の公演で嬉しかったことの一つが、
お芝居の「GOD OF STARS」の方もそうなのですが、
アイリーンがピンクの衣装をたくさん着ているんですよね～。
ピンクはアイリーン自身も大好きな色と常日頃から言っていて、
スカステの番組とかでもここ一番というときによくピンクのお召し物で登場するアイリーン。
最後の公演でこれだけいろんなピンクの衣装を着ることができてきっとアイリーン自身も喜んでいるでしょうし、
ピンクの方もアイリーンに着てもらえて喜んでるだろうな～(*´ω｀*)
しかもね、これがまたどれもこれも似合うの！
きっとピンクも嬉しいですよね～(*´ω｀*)（2回目）
そして今回は、最後のパレードで背負っている羽根もピンクなのです！
これがまた可愛い可愛いパステルなピンクでね～(*´ω｀*)
ピンクもアイリーンに背負ってもらえて（略）
一方、紅くんが背負っている羽根の色は紫。
初日を観劇したあと、いっしょに観ていた友人がこう言ったのです。
「なんで退団公演なのに紫なんだろう？ 白とか、組カラーの青かと思ったのに」
わたくしこれには食い気味で答えましたね。
紫は紅くんの好きな色なの！！( ；∀；)
「おとめ」の「好きな色」にもしっかり一番最初に「紫」と書いてあります(￣∀￣)
お披露目の「スカピン」で背負っていた羽根も紫だったので、
そのときも「トップとして初めて背負う羽根だから紅くんの好きな紫にしてくれたのかな～」と思ったのを覚えていたのです。
その話をしたあとで、
翌日に「殿堂」で上映されている紅くんの歴史を振り返る映像コーナーを見ていたら、
ちょうど「スカピン」の映像も流れていましてね。
「ほんまにスカピンの羽根、紫やったわ～」と言われて、
「ふふん(￣∀￣)」と大変したり顔だったピエールさんでございます(⌒∇⌒)
退団公演で、二人がそれぞれの好きな色の羽根を背負っていることが、
なんだかこちらまですごく嬉しかったです。
「GOD OF STARS」と「Éclair Brillant」
お芝居ではドタバタコメディー「食聖」で泣き笑いさせてくれた後で、
ショーの「エクレア」では王道の宝塚レビューで紅くんとアイリーンの集大成を飾る。
酒井先生と小柳先生のコンビが、担任と副担任のような、なんとも絶妙なコンビのように思えました。
小柳先生が星組子たちといっしょになって盛り上がっている姿を少し離れた場所で見守りながら、
「きっとお芝居は焼肉パーティーのようにお祭り騒ぎになるのでしょう？ それなら私はシャーべットのような王道の宝塚レビューを紅にプレゼントしますね(￣－￣)」と、
大人の表情でデザートの準備を整える酒井先生の顔が見えたような気がします(笑)。
近年のショーに比べると、もしかしたら話題性には欠ける作品かも知れません。
でもその分、実際に観た後には、
「あれ？ 観るまでは食聖のことばっかり考えてたけど、エクレアもすごいいいじゃん！」
ってなる方も多いと思います。
正直なところ観ている間、
「自分はすごく好きなショーだけど、特に若い子とか、みんなの反応はそんなに良くないかもしれないなぁ」と、
勝手に世間の評価を想像してちょっと淋しくなっていたのです(笑)。
でもいざ終わってからTwitterを見ていたら、
「エクレアがすごく良かった！」という声で溢れていて、
何だかそれがすごく嬉しくなりました。
そしてこれこそ、紅くんの愛した宝塚という世界を映し出してくれているんじゃないかなと。
どうかこれからご覧になる方にとっても、
紅くんの愛と、紅くんへの愛がたくさん詰まったこの二作が、
たくさんの人の心に残る公演になればいいなと願っています。
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