宝塚の雑記

ショーのこと忘れてた人、手を挙げて~!(「エクレール ブリアン」感想その1)

こんばんは。

七咲ぴえるでございます。

ねーねー、見て見てー(⌒∇⌒)

こちら、大劇場で販売している今回の公演ドリンク「ファンタジア」でございます!

公演ドリンクって前回の「エルベ」のときに初めて飲んだんですが、
前回のもこんな色味のやつだったのですよ。

困ったらとりあえず組カラーにして誤魔化してるのかと思いきや、
これちゃんと今回の作品の舞台の一つが上海であることにかけて、
チャイナブルーというカクテルをノンアルコールにアレンジしてるという経緯があったのですねー。

こちらはお友達に飲んでいただいたアルコールの「大金星(グランド・ゴールデン・スター)」でございます~(⌒∇⌒)

コップだけ譲っていただいてありがとうございましたm(_ _)m

しかしなんとこれ以外にも第三の隠れ公演ドリンクがあるのをご存知でしょうか?

それがこちら!

コンソメスープ~(⌒∇⌒)(帰りの飛行機の中で飲んだやつです)

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Do you remember me?

そんなわけで、星組トップコンビ紅ゆずるさんと綺咲愛里さん(アイリーン)の退団公演、
今回はショーの「Éclair Brillant(エクレール ブリアン)」の感想を書かせていただきます。

ショーなのでお芝居のようなストーリーとかは無いものの、
こちらも演出的な面でのネタバレはありますのでお読みいただく際はご注意くださいませm(_ _)m

今回の公演は、「GOD OF STARS-食聖-」と「Éclair Brillant」の二本立て。

でも皆さん、ラインアップが発表されてからのことを思い出してください?

 

ショーのこと忘れてた人、正直に手を挙げて~(⌒∇⌒)ノ

 

「食聖」の説明から伝わるインパクトが凄すぎて、
初日までショーのこと話題にしてる人ほとんどいなかったと思いません(笑)!?

かく言うピエールもですね、
始まる前から迫りくる「食聖」の衝撃の大きさとともに、
アイリーンがアイリーン役という喜びに身悶えておりましたので、
ショーの「エクレア」の方にあまり意識を向けていなかったというのは否めないところでして。

でも、酒井澄夫先生のレビューって大好きなんですよ。

岡田敬二先生のロマンチックレビューにも通じるところもありながらやはり同じではない、
酒井レビューならではのゆめゆめしさみたいなものがあり。

初めて観た酒井先生のレビューは「エンター・ザ・レビュー」だったかな~。

あれは今でも歴代の大好きなレビューベスト10に入る気がします。

 

しかし一方で、ピエールが宝塚ファンになってから早15年以上の月日が流れ。

最近は中堅~若手のショー作家の先生もたくさん台頭していることもあり、
岡田先生や酒井先生、あるいは三木章雄先生や草野旦先生といったベテランのショー作家の先生方が、
少し影を潜めてしまっているような印象で。

でも、これらのベテランの先生方に共通して言えるのって、
「宝塚の品格」だと思うんです。

こういう話をすると懐古厨とかめんどくさいオールドファンみたいに思われる覚悟ですが、
やっぱり僕は古き良き宝塚レビューが大好きなんですよ。

最近はJ-POPやK-POP、アイドル演出とかがショーの定番になりつつありますが、
そういう場面ってちょっと現実に引き戻されてしまうこともあって。

けれど、おそらく若いファンの方にはそういうショーの方が面白かったりする人も多いのか、
ベテランの先生の作品って反応が薄いのかなと思ったり。

そういうとき、もしかして自分はもう宝塚のターゲットとしている客層から外れているのかな、
と淋しい気持ちになるんですよね。

 

でも、そんな中で紅くんとアイリーンの退団公演を務めることになった酒井先生。

これってすごく意義のあることだと思うんです。

個性が注目されやすい紅くんは、
おそらく単純に考えたら若手の先生のショーとの親和性は高いと思うんです。

だから、超賑やかな若手の先生のショーで退団したら、
作品自体の賛否はもちろんどんなショーになるか次第ですが、
少なくとも話題性だけで言ったらすごく盛り上がったんじゃないかと。

そこを敢えてベテランの酒井先生のレビューを当てたというのは、
「紅ゆずる、笑わせるだけやないで!」「星組、賑やかなだけだと思うなよ!」というメッセージでもあったのではないでしょうか。

宇宙だけど宇宙じゃない

「Éclair Brillant」の形式名は「スペース・レビュー・ファンタジア」。

「スペース」とはすなわち「宇宙」であり、
解説文にも「宇宙から地球に舞い降りた青年が、世界各地を舞台に歌い踊る姿を描いた美しくゴージャスなレビュー」と書かれています。

これを読んで、「宇宙……宇宙か……」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

人によって「宇宙」という言葉から浮かべるイメージってそれぞれだと思うんですが、
僕はどうしてもSF映画みたいな近未来なものを想像してしまって。

でも、映画ではなく舞台でSFを再現しようとすると限界があるので、
どうしてもちょっと俗っぽくなってしまう気がするんです。

 

しかしご安心ください!

「Éclair Brillant」の描く「宇宙」は、
SF映画のような近未来の宇宙ではなくあくまで現代の宇宙です!

意味分からないかも知れませんが(笑)、
少なくとも現代の地球人が把握している限り、
「スター・トレック」みたいな宇宙服着た人って宇宙に発見されてないじゃないですか。

この「エクレア」に登場する宇宙というのは、
あくまで「ファンタジーの世界」なのです。

なので世界観としては「レビュー伝説」とかに近いのかな~。

あそこまでストーリー性を持たせたものではないので、
もう少し抽象的なファンタジーという感じですが。

宇宙空間でも普通に呼吸ができる人々の世界と言いますか。

とにかくお洒落な宇宙です!(どう言ったら伝わるか分からない)

というかプロローグ終わったらそんなに宇宙感は無い気もします。

あとは、「世界各地を舞台に歌い踊る」という言葉にもあるように、
タンゴ、ラテン、さらには三味線の楽曲などなど、
宝塚と親和性の高いいろんなジャンルの音楽が、
決してぶつかり合うことなく織り交ぜられてる作品だと思います。

クンバンチェ~~~ロ~~~~~~ッッ!!!!

そんな様々な場面の一つ、ラテンの場面の中で、
紅くんが男役数名を引き連れて歌う「エル・クンバンチェロ」。

宝塚で使われることの多い曲ですが、
僕が最初に認識したのは安蘭けいさんのお披露目公演「シークレット・ハンター」のフィナーレで。
(高校野球とか全然見ないので応援歌の定番というのも知らなかった)

大階段に登場した安蘭さんが、
「クンバンチェ~~~ロ~~~~~~~ッッ!!!!」って歌うのがすごくカッコ良くて熱くて色気があって、
もうホントにとにかく超絶カッコイイフィナーレだったのです。

安蘭さんと言えば、「THE SCARLET PIMPERNEL」で紅くんが最初で最後の新人公演主演を果たしたときのトップスター。

おそらく紅くんにとっても特別な思い入れのある上級生の一人だと思います。

そんな安蘭さんがお披露目で歌っていた「クンバンチェロ」を、
今度は紅くんが退団公演で歌っている。

それだけで、10年以上の時を超えて受け継がれてきた男役の魂を感じて胸が熱くなる場面でした。

ボレロの緊張感

「エクレア」の中でも名場面として語り継がれそうな「ボレロ」の場面。

かなり有名な曲ですがタイトルだけだとピンと来ない方のために一応YouTubeから引用させていただきます。

この曲聴いただけでものすごい緊張感じゃありませんか!?

何が緊張するって、この動画の冒頭観ていただいたら分かると思うんですけど、
「プ~~~プルルルルルプップルル~~~♪」ってパートを吹いてる横笛担当の人!

 

ここ間違えたら絶対目立つでしょ!?

 

間違い無くこの曲において花形パートの一人だと思うんですけど、
これ毎回間違えたらどうしようって緊張で大変だろうなぁ……(素人ゆえの阿呆な感想をお許しください)

そしてこの高揚感!

決して「剣の舞」みたいにすごくノリのいい曲とかじゃないのに、
こんなにも心の奥から身震いするような感覚にさせる曲って、
なんかすごい曲だと思うんですよ!(語彙力)

でもね、それだけ息を飲む荘厳な楽曲の場面と言うのは、
観てる方も緊張するくらいだからやってる方はさらにすごい緊張感だと思うのです。

紅くんの退団公演でこういう場面を作ってくれたというのも、
酒井先生の愛であり信頼である気がするんですよね。

と同時に、その場面で紅くんと同様に中心となって踊るアイリーンの姿がすごく神聖に見えて、
本当に素敵な娘役さんになったんだな~と感じさせてくれました。

決してスタートから実力派と呼ばれるタイプのトップコンビではなかったかもしれませんが、
だからこそお二人の姿にはお二人にしか見せることのできない夢が重なって見える気がします。

ということで、まだ他にも書きたいこともあるので、
次回もショーの話をさせていただきたいと思います(⌒∇⌒)

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