華形ひかるさん退団発表(星組集合日)
こんばんは。
七咲ぴえるでございます。
気付けばだいぶ更新してなかった気がします。
前回の記事いつ書いたんだっけって確認したら、
今月に入ってから一度も更新しておらず前回から20日も経過していたようでした。
記事を書くほど大きなニュースがあまり無かったというのと、
大きなニュースがあったときに限って帰りが遅かったり実家に帰ってたりしてブログ書けなかったというのもあった気がします。
そんな本日、星組新トップコンビ礼真琴さんと舞空瞳さんの大劇場お披露目公演、
「眩耀の谷~舞い降りた新星~/Ray-星の光線-」の集合日を迎えました。
集合日というのはいろいろな発表が伴うのが常ですが、
まずは星組組長の万里柚美さんがこの公演の千秋楽をもって専科に異動されることが発表されました。
僕は2003年に初めて宝塚を観劇したのですが、
柚美さんはそのときから星組の副組長を務めてらしたんですよね。
当時組長だった英真なおきさんは2012年に専科に異動されましたが、
5組の中で僕が宝塚ファンになった当時から今に至るまで組長・副組長を務められている最後の一人が柚美さんでした。
短い方だと組長・副組長に就任して数公演のみで退団されてしまう方も少なくありませんが、
星組はその中でもずっと安定して英真さんから柚美さんに組長が受け継がれてきた印象です。
柚美さんの後任の組長には現副組長の美稀千種さん、
副組長には白妙なつさんが昇格して就任されるそうです。
舞台上ではすごく上品で美しい柚美さん、
でもスカステで見るトークだと星娘らしい気合いの入った雰囲気も垣間見せるカッコイイ上級生。
本当に長い間、管理職のお仕事、お疲れ様でした。
これからは専科で、今まで以上にのびのびと活躍されるのを楽しみにしております。
華形ひかるさん退団発表
そしてこの公演で、特別出演される専科の華形ひかるさんが退団されることが発表になりました。
華形くんは1999年初舞台の85期生。
星組の85期と言えば何と言っても元トップスターの柚希礼音さんですね。
スカイステージ開局当初、今でいうスカイナビゲーターズ的な「スカイフェアリーズ」というのがありまして。
ナビゲーターズと同様に各組から男役・娘役が1名ずつ務めていたのですが、
花組の初代スカイフェアリーズを務めていたのが華形くんで、
まだ宝塚ファンになったばかりの頃からずっとキレイな下級生男役さんとして印象的だったのを覚えています。
当時はお世辞にも実力派と言えるタイプではなく。
失礼を覚悟で正直に言うと、専科に残るまで長く活躍される姿は想像していませんでした。
けれど、僕が少し宝塚離れしてから戻ってきた頃。
ちょうど宝塚100周年の2014年、華形くんの専科への異動が発表になりました。
今でこそ別格上級生の専科異動は珍しくなくなってしまいましたが、
当時はまだそんな流れもあまりなかったと記憶しているので、
「え?華形くんが専科?何で?まだ若いのに?」と驚いたのを覚えています。
これはあくまで僕が感じた印象なのですが、
専科に異動したばかりの頃の華形くんの表情からは、
どこか悔しさや憤りのようなものを感じていました(あくまで僕が感じたというだけの話です)。
その頃の華形くんの様子を見ていて、
「この若さで専科なんて、やっぱり辛いのかな……」と勝手に心配になってしまったり。
そして専科に異動してからしばらくは、なかなか大劇場公演に出演の機会が無く。
バウホール公演などは出演が続いていましたが、
月組公演「グランドホテル/カルーセル輪舞」でようやく専科として大劇場公演デビューするまで、
たしか2年半くらいかかってしまったのではないでしょうか。
けれど、特に「ANOTHER WORLD/Killer Rouge」で専科として2度目の大劇場公演出演を果たした頃。
何かが吹っ切れたように、生き生きとした表情で舞台に立つ華形くんの姿が印象的でした。
一度新人公演主演を経験した人にとって、
下級生がトップになっていく中で脇を固めるというのは、
他の上級生とは違う悔しさも乗り越えなくてはいけない立場なんじゃないかと、勝手に想像してしまうんです。
でも、あの頃の華形くんの姿からはそんな迷いのようなものが消えて、
宝塚という世界での自分の在り方を再び見つけ出したような充実感が漂っていたように思えました。
そしてその「男役・華形ひかる」の姿は、
下級生の頃にあんなに頼りなく見えたのが嘘のようにどんどんカッコ良くなっていった気がします。
そこからは、もうほとんど星組生と同じくらいに星組にたくさん出演してくれましたよね。
ドラマシティ&日本青年館公演の「鎌足」での蘇我入鹿、
紅ゆずるさんと綺咲愛里さん(アイリーン)の退団公演の「GOD OF STARS-食聖-/Éclair Brillant」。
そして自身の退団公演となる今回。
華形ひかるというタカラジェンヌが、公式に星組生として過ごした時間は一日もありません。
それでも、短くもたくさんの時間をいっしょに過ごした星組の皆さんから、
星組生と何ら変わりなく温かく送り出してもらえるんじゃないかと思います。
「Ray」
ショーの「Ray」というタイトルは、
言うまでもなく新トップスターの礼真琴さんのお名前から付けられたものだと思います。
でも「Ray=光線」という言葉が指すものは、
「華形"ひかる"」のことでもあったんだなというのを、退団発表を見て今さらながらに感じ入っております。
そして同時に、この公演で専科から星組生となる「愛月"ひかる"」さん、
さらには花組から星組に組替えされた「綺城”ひか理"」さんのことも表しているのかも知れませんね。
今回に限ったことではありませんが、
トップが変わるときって組自体も大きく変わってしまうんだなーというのが、
何だか改めて胸に突き刺さるような思いをしております。
今年のお正月に始まった「霧深きエルベのほとり/エストレージャス」で七海ひろきのお兄様が退団。
前回の「食聖」では紅くんとアイリーンのトップコンビが退団し、
同時に如月蓮さんや麻央侑希さんらも卒業され。
「食聖」の大劇場の初日を観たとき、
七海くんの姿がそこにいなかったことがすごく淋しかったんです。
そのときはまだ組の顔ぶれ自体が大きく変わる前だったから、
紅くんやアイリーンが真ん中にいて今までとほぼ同じ組に見えるのに、
それなのに七海くんの姿はどれだけ探しても見つからないことが苦しくて。
もしかしたら、大きく変わった環境で失ったものを感じることよりも、
今までと同じ場所で一つだけ消えてしまった大切なものを探すことの方がずっと辛いのかも知れないと、
そんな感情を知ったような気がします。
けれど、そんな新陳代謝を繰り返しているからこそ、
宝塚は100年以上も輝き続けてきたのでしょう。
新生星組のスタートとなる公演。
旅立つ光と、新たに訪れる光が交差する公演になると思いますが、
紅くんとアイリーンから受け継がれた星組がさらに光り輝き続ける素晴らしい公演になることを願っています。
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