いろんな苦い思い出が蘇ったり蘇らなかったりする「THE LAST PARTY」稽古場。
こんばんは。
宝塚男子ピエールです。
そんなこんなで、早いもので明日6月14日(木)に初日を迎える月城かなとさん主演の月組日本青年館&ドラマシティ公演、
「THE LAST PARTY ~S.Fitzgerald's last day~ フィッツジェラルド最後の一日」。
タカラヅカニュースで放送された稽古場の模様を拝見致しました。
ピエール、結局この公演も「雨に唄えば」の方も諸々の理由により観劇は見合わせることになってしまいまして。
脳内会議により予算を勝ち取ることができませんでしてね……(つまりはお金が無かった)。
ちなみにピエールがこの作品を観たのは2006年の宙組・大和悠河さんバージョン(再演の東京公演の方)。
そのときの苦い思い出を語ろうかと思ったのですが。
既に以前の記事で書いていたことに気付きました(笑)。
ちなみにそれに先駆けてタカラヅカニュースでは稽古場レポートが放送され、
元スカイレポーターズの夏月都さんの進行のもと、
清華蘭さん、風間柚乃さん、菜々野ありさんが登場されたのですが。
清華さんの自己紹介の開口一番、
「マックスの秘書アイリーン役を演じます、清華ら……」
アイリーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!(≧∀≦)
って朝から反射的に叫びそうになったのは僕だけですかね僕だけですよね( ̄∇ ̄*)ゞ
たまにアイリーンって名前の役が出て来る作品があるとどんな役でもヒロインに思えてきてしまうからもう大変……。
フィッツジェラルド最後の一日
そんなこんなの稽古場映像。
スカステでも久しく観ていなかったのですが、
稽古場の模様を見ていると意外と覚えてそうでいろいろ忘れてることに気付きました(笑)。
最初に主人公スコットがモノローグのように回想するシーンが印象的だったんですが、
そこは稽古場映像には入っていなかったようで。
「チョコレートバーを……齧る(`・ω・´)」
っていうアレをすごい覚えてたんだけどな~。
チョコレートバー齧ることをそんな重々しく話すのかって思った記憶があります(笑)。
冒頭のシーンは月城くん演じるスコットを中心に皆さんがパリピのように踊っているシーン。
あの両手を左右にホイ!ホイ!ヾ(〃^∇^)ノって感じで突き上げる踊り、
ちょうど昨日放送していた「グランドホテル」の新人公演でもやっていて。
「この踊り独特だよな~、他ではなかなかお目にかからないもんな~」
と思っていたらいきなり翌朝お目にかかれました(笑)
ちなみにその場面でセンターの月城くんの隣のいいポジションで踊っているのは風間柚乃さん。
この場面の役ではないのですが、
配役上は「公園の学生」という、決して超大役というわけではないものの、
これは当時月組の大空祐飛さんバージョンのときに同じく当時月組だった明日海りおさんが演じていた役というのが注目ポイントですよね。
そしてそんなスコットの作品を世に送り出す、悠真倫さん演じる編集長マックス登場。
「君のデビュー作、『楽園のこちら側』は発売24時間で売り切れ!」と興奮気味でスコットに報告しています。
そんなノリにノッているはずのスコットですが、
次の場面ではどこか物憂げな表情で。
「夢は現実になった。一つ目の夢、大都会での成功。そして二つ目の夢、ロマンス」と語るスコット。
そのロマンスのお相手、海乃美月さん演じるゼルダ。
「あなただけよスコット。私の全てを分かって愛してくれるのは。……この世界であなただけ」と語りかけるゼルダですが。
しかしのちにゼルダはスコットともすれ違いあんなことやこんなことに……。
若い頃は「私の全てを理解してくれるのはあなただけ」なんて言われたらすごい優越感だと思ってたんですが、
年を重ねてからは正直「重い……」って思ってしまいますよね(笑)。
恋愛に無理は禁物でございます( ^ω^ )
そんな二人がまだ幸せだった頃のシーン。
たしか「You are me, I am you」っていう曲だった気がするんですが、
この曲キレイだったな~。
しかしやがてその生活には綻びが見え始め。
人々はスコットの書く小説よりもその華やかな生活ばかりを話題にするようになり。
「君たちは作家として俺の仕事か、それともプライベートか。どっちに興味があるんだね!?」と集まったマスコミに対して憤るスコット。
ゼルダに対しても「ジャズ・エイジの寵児。フラッパーを歌う大詩人。ただ大衆は俺にそれを求める!」と怒りをぶつけ。
そんなゼルダは「世間の人たちは、あなたが私に振り回されて本が書けないって思ってるのよ。私があなたの邪魔をしてるって」と。
海乃さんのこういうツンとしたお芝居もいいですよね~。
どちらかと言うと「鳳凰伝」のタマルのように健気な役が似合うイメージでしたが、
ヒロイン経験も豊富だからやっぱりこういう大人っぽい女性も合いますよね。
そしてそんなスランプに陥ったスコットに対して、
「この国を離れた方がいいかも知れないな……」と心配するマックス編集長。
一方ゼルダの方はと言うと英かおとさん演じる仏海軍航空士のエドゥアールと浮気に走ってしまい。
でもたしかこうやってスコットとゼルダがすれ違ったのも、
スコットが執筆に夢中でゼルダとの時間を十分持てなかったのも原因なんですよね。
そもそもゼルダは華やかな世界が好きだったから、
部屋に閉じこもってスコットと二人きりで静かに暮らすというのが向いてないんだよ~、的な感じだった記憶があります。
ヘミングウェイの思い出
そして遅ればせながら暁千星さん演じるアーネスト・ヘミングウェイも登場。
「マックスウェル・パーキンズから連絡が来た!あなたが推薦してくれた短編、4,000ドルで契約決定!」とはしゃぐヘミングウェイ。
たしか当初はスコットよりも後輩の作家だったヘミングウェイですが、
いつの間にか世間からはヘミングウェイの作品の方が話題になってしまう、みたいな感じだったでしょうか。
ゼルダが言っていたように、戦争とかを題材にしたヘミングウェイとは作風が全然違うんですけどね~。
さも読んだことあるかのように言ってるピエールですが、
何と本当に一冊だけ読んだことがあるのです(これが苦い思い出パート2)。
大学一年のときの英語の授業で英語の文学作品を読んで何か批評するみたいな課題がありましてね、
その課題図書の中から選んだのがヘミングウェイの「武器よさらば(A Farewell to Arms)」だったのです。
何故これを選んだかと言うと、
映画化もされていたのでビデオ見たら内容が分かるかなと思いまして(笑)。
でも暗くて全然面白くなかったなぁ……。
なのでピエールは断然フィッツジェラルド派~( ^ω^ )
で、なんやかんやあってスランプから抜け出せないまま酒浸りになるスコットを、
「仕事をしろ酒をやめて!!」と一喝するマックス。
思えば心からスコットのことを考えてくれてたのはこの人だけだったのかなぁ。
次の場面で夏月都さん演じるスコットの秘書ローラが、
「どんな素晴らしい作品が頭の中にあっても書き上げる前に死なれたら困ります」的な直球の指摘をしているのですが。
その向こうで待機中の海乃さん、
すっかり憔悴したゼルダが憑依した様子で虚ろな表情で座っていて心配になりました(;・∀・)
ちなみに初演のときと違う楽曲が追加になってたりもするそうですね。
さらには今回は初演には無かったフィナーレも付いてるそうですよ!
本編の鬱屈とした雰囲気を消し去るかのように踊りまくる出演者の皆様の姿が見られるようです。
月城くんと海乃さんのデュエットダンスも幸せそうな表情でいいですね~(*´∇`*)
宝塚からミュージカルというものを観るようになったのでこれが当たり前だと思ってたんですが、
他のミュージカルだと急に幕が下りたり出演者が一列に並ぶだけで終わってしまうことの方が多くて。
作品自体が暗かったり悲劇的でも、
「あ~、楽しかった~」という気分で帰れるのが宝塚の魅力ですよね。
今回は珍しく東京の日本青年館公演が先にスタートしますが、
皆さんスコットのようにスランプには陥らずにドラマシティの千秋楽を迎えられますように!
幕間のおやつにはチョコレートバーがオススメです(笑)( ^ω^ )
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